Kazuko MISAWA World

三沢かずこの青の世界 ー 作品の周辺

今年の個展

2023-07-18 10:07:33 | アトリエから

ギャラリー島田の個展が2ヶ月余りに迫っている。足の踏み場のないアトリエを片づけ始めた。

追い込みなのだが少し身辺を整理しないと、気持ちの余裕も失ってしまう。描きかけの絵150枚は

超えるだろうか。これを仕上げたら2回分ぐらいの個展ができる、ちらっと頭をよぎる。いやそん

なに簡単に絵ができるわけがない。来年以降の発表も無理かなという状況なのに。

先日、絵の教室でトークの時間を設けた。その中で、作為を取りたいという声が上がった。誰

しもそう。永遠のテーマかもしれない。片づけ始めていると作為だらけの制作の結果挫折した

作品たくさん出てきた。その中にキラッと光って個展に出せそうなものがいくつか見つかる。完

全に忘れられていた作品である。時がたち、作為が消え去った眼での発見だろうか。ああ、この

道、繰り返している。過去にも経験したな。嬉しくもあり、複雑な思いも多々ある。

        フォト   2023      撮影場所  神戸市北区

 

 


カンゾウに癒される

2023-03-26 16:20:51 | 日々のくらし

桜の季節だが、裏庭の植木鉢のカンゾウの葉の鮮やかな緑に目を奪われる。もう20年以上も前に

なるだろうか。今の住居に一緒に越してきた。秋になって肌寒くなるころ葉が一斉に枯れて鉢の

淵から下へ垂れ下がる。冬の間はそんな枯れ草に目もくれないのだが、3月ごろ突然に麦の葉に

似たきれいなグリーンが伸び始める。これが本当に早く伸びる。一晩たったら1センチぐらいの葉

が倍の長さには伸びている。食事をしながら見えるところに鉢が置いてあるので家族全員自ずと

視線を送ってしまう。見られているのがわかるのかもしれない。とにかく日々ぐんぐん伸びて15

センチぐらいの丈になっている。心が洗われるような初々しい緑だ。薬草でおひたしや天ぷらな

どにしていただくこともできる。我が家ではもっぱら観賞用。春を告げてくれる植物として毎年

の楽しみになっている。一つ心配なことが....。野良猫(多分)が来て鉢の中に寝そべる。重

たい体の去った後、全部葉が倒されている。やめてもらいたい、ほんとうに。

         9.5×14cm  ミニアチュール 2023   油彩

 

 

 

 


春がここまで

2023-02-28 09:12:56 | アトリエから

暖かくなった。リハビリに行く夫を送り出しながら庭の落ち葉をはく。マスクをずらして朝の空

気をしばらくぶりに吸い込む。こんな日常の習慣も本当に新鮮な思いがする。春になって多くの

地球上の辛いことが少しでも癒されますように。

この秋に神戸での個展が決まった。年に一度の個展、70代になってからかなり頑張っている。先

になって振り返ってみるときっと今が、きつくても個展をやり続ける時期なんだなと認識できる

と思う。家族の介護をしながら時折、心折れて、ヒステリックになることも多いが、その後で反

省しながらまた家族の力になろうと思って頑張る。昨日から新しい本を読み始めた。女性の僧侶

の方の本だ。『ま、いいか』というのが大切な教えになっている。ま、いいか ......か。私の生き

方の基準からはかなり遠い。だからこそ この教えとの出会いがあったのだろう。ちょっと、ま、

いいか。を取り入れている。今朝はブログを書く気がわいた。

          ミニアチュール  油彩  2022


「坂の上の作家たち展」  ギャラリー島田

2023-02-23 09:55:13 | 展覧会情報

久しぶりの更新です。いつも読んでくださる皆様本当にありがとうございます。

一昨日雪が舞うなか、ギャラリー島田に行ってきた。「坂の上の作家たち展」を見に。私の作品

もギャラリー側のコレクションから展示していただいている。何が出ているか少し不安、いつ頃

の作品かも見るまでわからない。ギャラリーには私の3点の作品が展示されていた。懐かしい想い

に包まれしばらく見つめた。時の経過のなかで痩せ劣っているような作品でなくてほっとした。

「坂の上の作家たち展」は、神戸新聞で美術記者を長年されてきた山本忠勝さんのWeb批評誌

「シュプレッターエコー」に掲載された作家たちの展覧会である。山本さんが取り上げられた何

人もの作家の個性が光っていた。故山本忠勝さんには私自身、絵を描き続けるなかで様々な示唆

や励ましをいただいてきた。美術のなかで清冽に灯り続ける灯台のようなありがたい存在だっ

た。私の作品がこの展覧会の参加者として皆さんに見ていただける内容であったことに、心から

安堵している。ギャラリー島田から足軽やかに坂を下りる。この展覧会は3月1日(水)16時迄。

                  

 

 

 


2022年もあっという間に

2022-12-29 14:14:58 | アトリエから

目まぐるしく月日が経っていく。10月の個展が終了して2ヶ月経ってようやく個展の後処理が半分

以上過ぎた。DVDが出来上がってきて母に見せることができる。102歳の母が、12月初めにリビ

ングで転倒して家での看病に大変だった。骨折はしなかったので入院は免れたが、家で快復をね

がいながら看病を続けた。少しづつ元気になってきて、自分の仕事に気持ちを向けることがで

きるようになった。日々の時間の配分がとてもきつい。始終焦っているような感じ。やることが

多すぎる。来年は少しゆっくりしたいと思っていたが、ゆっくりな時間など無理だろう。来年は

来年の忙しさがやってくる。完璧なものを発表しようという姿勢はやめて、ありのままの三沢か

ずこの2023年の作品を発表すべきと今考えている。自分自身の成長のために。なんとかなる!!

                サザンカの花びらをつわぶきが受けて素敵な花    2022