今日は、あいにくの雨。というわけで、本と音楽とDVDの一日でした。昨日に
続いてチャン・イーモウ監督の「活きる」を見ました。
国共内戦の戦場でのおびただしい死者の数。革命後の熱狂の中で地主階級として
処刑される旧地主たち。文化大革命の中で、走資派として自己批判を迫られ自殺に
追い込まれる人たち。1940年代から70年までの激動の中国で、政治に翻弄されなが
らも、ひたすらに活きぬいていった夫婦の物語です。革命中国の姿が、リアルにえ
がかれていて、とてもおもしろかったです。
50年代の大躍進時代の共同食堂での、革命に忠実であろうとする人々の姿。
村人の鍋などを集めて、製鉄し、銃弾をつくる姿。村の学校で製鉄式というのがあ
るのですが、主人公の長男は、この時の事故で命を落とします。
文革時代。三代続いた労働者階級の家庭が、見合いの席で高く評価されたこと。
結婚式の贈り物は毛沢東語録と毛沢東の肖像画。毛沢東の写真の前で、人民服を
着た新婚夫婦が記念写真を撮る姿。産婦人科の医師が反動分子として捕えられた
ために、紅衛兵の看護学生がお産を取り仕切っている病院。主人公の娘も、産後の
出血をとめるすべを知る者が誰もいなかったために、命を落とします。
映画のラストシーン。主人公夫婦が、娘の忘れ形見の孫に次のように語ります。
「大きくなるころには、今よりもっといい時代になってるよ。」
命ある限り、日常生活をひたむきに活きていくという静かな決意の表明が、とても
身にしみる一作でした。
続いてチャン・イーモウ監督の「活きる」を見ました。
国共内戦の戦場でのおびただしい死者の数。革命後の熱狂の中で地主階級として
処刑される旧地主たち。文化大革命の中で、走資派として自己批判を迫られ自殺に
追い込まれる人たち。1940年代から70年までの激動の中国で、政治に翻弄されなが
らも、ひたすらに活きぬいていった夫婦の物語です。革命中国の姿が、リアルにえ
がかれていて、とてもおもしろかったです。
50年代の大躍進時代の共同食堂での、革命に忠実であろうとする人々の姿。
村人の鍋などを集めて、製鉄し、銃弾をつくる姿。村の学校で製鉄式というのがあ
るのですが、主人公の長男は、この時の事故で命を落とします。
文革時代。三代続いた労働者階級の家庭が、見合いの席で高く評価されたこと。
結婚式の贈り物は毛沢東語録と毛沢東の肖像画。毛沢東の写真の前で、人民服を
着た新婚夫婦が記念写真を撮る姿。産婦人科の医師が反動分子として捕えられた
ために、紅衛兵の看護学生がお産を取り仕切っている病院。主人公の娘も、産後の
出血をとめるすべを知る者が誰もいなかったために、命を落とします。
映画のラストシーン。主人公夫婦が、娘の忘れ形見の孫に次のように語ります。
「大きくなるころには、今よりもっといい時代になってるよ。」
命ある限り、日常生活をひたむきに活きていくという静かな決意の表明が、とても
身にしみる一作でした。