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東日本大震災復興支援について

2016-04-02 00:01:42 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 事例紹介コラムです。
 先日、日経新聞の「フットボールの熱源」を読んでいたら、仙台さんに関する素晴らしいコラムが載っていました。Jクラブでは、3月11日の時期だけの復興支援活動がほとんどなのに、仙台など一部のクラブは今まで5年間変わらずに復興支援事業を続けてこられました。何年かぶりにやったところと一見同じように見えますが、中身は全然違います。川崎などずっと継続事業として積極的に実施しているところは、本当に付加価値が高いと思います。そんな仙台さんの事例です。以下、抜粋して紹介。

   
 J1仙台は、復興支援支援室を設置し、支援活動に更に注力。西川社長は「被災者の気持ちを前に進めるという点で貢献していきたい。それが被災地にあるクラブの使命」とコメント。
 被災地で起きているコミュニティの崩壊、高齢者の孤立に目を向け、新たに始めるのが「こころも、からだも元気プロジェクト」。
 普及・育成コーチやチアリーダーを派遣し、未だ仮設住宅で暮らすお年寄り向けに健康体操教室、栄養講習会を開催。地域貢献活動として続けてきた介護予防事業を被災地に持ち込み、年40回が目標。

 復興支援室長は「コーチにはできる限り、お年寄りに話しかけ、コミュニケーションを扱ってもらう」とコメント。体操のものより実は対話が重要という事を従来の介護予防事業で学習。
 昨年は被災地の小中学校の授業でサッカー教室を行う「復興支援サッカーキャラバン」を開始。震災の年から企業協賛を得て、被災地の子ども達をチャーターバスで毎試合招待する「宮城・東北ドリームプロジェクト」を継続実施。
 「一過性の支援ではなく継続する事が重要。そのためにはスポンサーが必須」と西川社長のコメント。
 クラブがこうして復興支援に自然に向かえたのは従来の社会貢献活動の蓄積と、「地域のために」という確固たる思想があるから。障がい者サッカー大会「ベガルタカップ」の開催は7回を数え、昨年は少年院でサッカー教室を実施。背後からそっと支えてあげなければならない人達が身近にたくさんいる。そこに気付くかどうかにクラブ力が表れると締めくくっています。

 という内容でした。同じ出前サッカー教室でも、単なる売上事業として普通にやってきたところ、仙台さんのように被災地で実施するところ、やっても被災地でやっても1回だけのところとは全然違いますね。Jリーグ介護予防事業ですが、最初の数年間やってやめちゃったところ、仙台さんのように進化させているところと差が大き過ぎです。もっともJリーグも昔とは運営主体が違って、事業そのものが軽い存在になっている印象が微妙ですが。
 川崎さんが「支援がブームじゃない」と口にするように、仙台さんは「一過性の支援ではいけない」と口にするあたり、付加価値の高いクラブの価値観ですね。利益が生まれないからやらないではなく、仙台さんのように、湘南さんもそうですが、そのためのスポンサーを獲得してまで支援活動を実施しようとする、そこが違いでしょう。従来の社会貢献活動の蓄積とありますが、今まで余りなく、年に数回で終わってしまうところでは蓄積ができていない事になります。たぶんそういうところは「観客数を増やすために」とか「売上・利益をのために」とは口にできても、仙台さんのように「地域のために」とは口にはなかなかできていないのではないでしょうか。当ブログで、人はカネ・モノではなく、心で動くと口にしますが、その「心」がこういうところだと思います。仙台さんは観客動員数も多かったはず。
 
支えてあげるべき人たちが身近にたくさんいる事に気付くかどうかがクラブ力とありますが、読者のみなさんの地元クラブはいかがでしょうか。仙台さんは本当に素晴らしいJクラブですね。仙台には「市民後援会」もあり、地域をあげて支援活動を実施しています。後援会組織が無いところは論外なのでしょうか。
J1仙台公式HP復興支援室関連ページ:http://www.vegalta.co.jp/news/press_release/2016/02/post-3274.html
後援会関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140607

J1仙台関連:25242322
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