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なでしこジャパンについて6

2016-07-28 00:01:17 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 スウェーデン遠征から帰国したなでしこジャパンの高倉監督の記者会見がありましたが、その内容がちょっと気になりました。今後復活できるのかと。まずは、日刊スポーツにあった記者会見内容を抜粋して紹介。
   
 リオデジャネイロ五輪に出場するスウェーデン女子代表に0-3で完敗し、高倉監督は「0-3で負けてしまうのが現在地。結果を再確認し、もう1回頑張っていかないと」とコメント。6月の米国との2戦も含め決定力や1対1の強さなどの差を痛感。選手に対し「個人技アップ」を宿題にし「国内で通用していることで、できているつもりにならず、もう1歩上に」と要求。9、12月には国内合宿を行う予定で「今後も短いキャンプを多くやりたい」と話しているそうです。

 個人技のレベルというのは佐々木監督時代から、実は言われていた事です。つまり、個人技の上手い選手が、底上げできなかったから、五輪予選でも4年目とほとんど変わらないベテランばかりで、研究尽くされた戦術で崩壊。高倉ジャパンで一皮むけないと、佐々木監督時代で、上に上がって来なかった準レギュラー陣が、たまたま上がってきて試合に出ているだけでチームとしては何も成長できていない事になります。
 ここで佐々木カラーとチームの空気を一新させて、新しいチームがビルドアップされていく事を期待していたのですが、ここでそこを口にするかぁという印象です。国内で通用うんぬんになると、なでしこリーグの運営そのものにつながっていく話なので、非常に難しい話になってきますね。Web Sportivaに気になるコラムが載っていました。今後のなでしこジャパンに大きく関係する内容です。以下、抜粋して紹介。

【高倉イズムを理解できない選手はU-20に追い抜かれる】
 なでしこジャパンは21日のスウェーデン代表との試合(0-3)から移動を含む中2日で、スウェーデンリーグのクラブとTMを行ない、日本ペースで進んだ試合は2-0で初勝利。しかし、同時に手放しで喜べない勝利であり、今シーズンはリーグ最下位と低迷しているチーム。「圧倒したかった」と厳しい表情を見せた高倉監督の言葉通り、圧倒した上で、目指す攻撃スタイルを表現しなくてはならない試合。
 特に前半、表現できなかった要因の一つは動きのないパス受け渡し。スウェーデン戦での最大の敗因は「動きながらのパス」の欠如。中2日と限られた時間であっても、動くこと、思考を止めないことを意識した練習をしていたが、強いプレスを受けると動きがピタリと止まる状態。ボールだけが動く展開に、有効なスペースは生まれず、寄せられてミスパスを奪われる繰り返し。
 時折ロングフィードやDF裏を狙った縦パスが繰り出されたが、ことごとくオフサイド。その数10本。アメリカ、スウェーデンと強豪を相手にしての連敗以上に、監督のこだわる攻撃を表現できず、それ以前のところで止まっている内容。
 止める、蹴る、のシンプルな技術は必須だ。高倉監督がこだわる攻撃スタイルには”動きながらパスを受ける”ことが最低条件にある。残念ながらこれを体現できている選手は数名、片手ほどしかいないのが現状である。今だからこそ、根本的な個の技術向上に取り組まなければ、何も構築することはできないだろう。
 経験値のある選手に、今後を見据えた若手をどう成長させていくか。最大の有力選手層は今秋にU-20女子W杯で世代別連続優勝を狙うU-20女子代表メンバー。おそらく、現在なでしこジャパンの面々が四苦八苦している高倉イズムを最も色濃く表現できる存在。W杯が終われば、彼女たちは満を持してなでしこジャパンに本格参戦するはず。そうなれば、ベテラン選手たちでさえ、高倉イズムの理解度ではU-20世代に追い越される可能性があると締めくくっています。
Web Sportiva該当記事:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jfootball/2016/07/26/u_20_2/

 なるほど、今年U-20W杯に出場する選手達がいるのですね。それは期待できます。就任直後のアメリカ戦は善戦して、すごく今後が期待できたのですが、その後の低迷はちょっと心配です。高倉監督が口にした「決定力や1対1の強さなどの差」は、今に限らず、佐々木時代にも問われていた事なのかもしれません。それを現在備えているのは、宮間選手などのベテラン勢。でもそこに頼っていては逆戻りで進歩が無い。
 今回高倉監督が選出した国内組と、今後合流してくるであろうU-20世代との融合が課題でしょうが、20歳そこそこの若い世代が女子フル代表でどこまで通用するのかという事も言えます。しばらくはしんどい状況が続くでしょうが、応援していきたいと思います。
 あと、ちょっと気になるのがマスコミの注目度。まだ、全く試合を中継してもらっていません。有名選手が少ない、ある意味地味な存在。マスコミの目を向けるのは一つ一つ実績を積み、新しいスター選手の登場を期待するしかありません。頑張ってもらいましょう。

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