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行政の支援49

2014-01-25 00:37:40 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 昨日の日経新聞朝刊の「中国経済」欄に「広島のサッカー場建設 財政難、募金集め練る」というタイトルで、広島の専スタ建設の状況について特集がありました。J1の復帰したG大阪の新スタジアム建設と比較しながら話が進んでいましたが、とても興味ある内容でした。以下、抜粋して紹介。
        
  写真は2012年10月の広島ビッグアーチのPRブースの様子

 広島市中心部でのサッカー専用スタジアム建設について、市の検討協議会の議論が本格化。建設候補地を旧広島市民球場跡地など市内5ケ所に絞り込み、G大阪が市民募金を資金調達に充てた事例も議論。広島もかつて個人から募る「たる募金」を市民球場建設に活用した歴史があるが、そのサッカー版は成功するのか。
 G大阪の野呂社長が8回目の検討協議会に招かれ、「建設費には税金と募金で半分ずつがベスト。行政との連携が不可欠」とコメントし、大阪でのスタジアムの事業計画について説明。G大阪と広島の新スタジアム建設構想は内容的に近い要素が多い。G大阪は'10年に総事業費140億円の建設資金に充てる寄付金の募集を決定。地元財界に働きかけ、選手が街頭で募金活動を実施。totoの助成金は予定通り30億円を確保したが、法人と個人からは予定の110億円に届かず、83億円しか集まらずに27億円不足。昨年12月に起工式を実施し、来年秋野完成を目指しているが、3月14日の募金活動終了時の寄付金の集まり具合によっては、大型ビジョンの数を減らすなどの変更計画の可能性も。
     

 広島でも'10年3月に完成したマツダスタジアムの90億円の建設費のたる募金等を実施。地元財界から16億6,500万円、個人によるたる募金が1億2,500万円が集まったが、建設費の大半は国交省の「まちづくり交付金」等の税金だったとか。
 G大阪の新スタジアムの建設費140億円は収容人数3万人から4万人の規模の専用スタジアムの建設費用としては最低水準であり、広島で同規模を目指した場合は、マツダスタジアムをはるかに上回る建設費となるとか。

 一方、再三確保について、G大阪野呂社長は「収容人数4万人だと最低2万4千人」と分析した上で、「収入の大半はサッカー競技で賄わなければならない。他のイベントで収入を上げようとすると失敗するだろう」とコメント。入場料収入やネーミングライツで黒字化を目指す必要を訴えられました。
 連覇したJ1広島の昨シーズンの平均入場者数は一昨年対比で9%減の1万6,209人。スタジアムの規模を広げた場合、それに見合う集客増が黒字化への条件となるとか。
 市の検討協議会は3月中に5ケ所の候補地を比較した中間報告、今年秋にも最終報告がまとめられるそうです。市の財政も厳しい中、建設資金の確保や採算制を解決したスタジアムが建設できるのか、そもそも専スタ建設が広島の活性化に結びつくのかといった視点も含め、慎重な検討が求められると締めくくっています。

 という内容でした。まずはG大阪、選手も街頭募金活動に励んだとか。ただ、募集して「ください」とただ手を出しているだけとは違います。前にも言った事がありますが、浄財を求めるためにはその気持ちを表すためには手を出すだけではダメと(よく手を出すだけでなく、何か芸をするというか、アクションを行うという例えを出しました)。一般的に、何とか支援金とか見かけますが、「選手が募金箱持つところ多いよな」とついつぶやいてしまいます。G大阪はそれがわかるクラブという事でしょうか。いかに手を掛けずにいかに利益をあげるかという価値観を、どこかで小耳に挟んだ事がありますが、当ブログではこの分野では当てはまらないと思います。ビジネスの世界でも「汗をかく」「足を使って小まめに回る」ところに、自然と人とカネが集まってくると思います。汗をかかずに手だけ出す相手にどうして身銭を切るでしょうか。
 募金活動も強化募金など日常的にやっていたら、いくら今回は大事な募金ですと訴えても効果がないかもしれませんね。いつもやっているヤツとどう違うんだと逆に突っ込まれるでしょうから。(ちなみにこれは一般的な話で、広島さんの話ではありませんので)
 ビッグアーチもすっかり行き慣れました。最初の頃は周辺はまだ未開発だったのに、今ではすっかり商業施設に囲まれた住宅街になっています。広島の街中にできる専スタ、実現して欲しいですね。
「サッカースタジアム早期実現を!」公式HP:http://www.sanfrecce.co.jp/special/signature/

コメント
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