J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

クラブ経営について17

2008-09-18 00:19:45 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 今年度の「Jクラブ情報開示資料」が発表されたという報道が昨日流れました。毎年のことながら気になるところであり、去年より今年は「J2入り」という夢の実現が遠くないこともあり、なおさら見入ってしまいました。以下抜粋して紹介。
            

  営業収入は浦和の79億6,400万円、経常利益は千葉の4億1,800万円が最高。経常黒字は千葉の後に浦和、横浜FMで続いています。経常赤字は前年度の15から7クラブに減少しています。赤字額ではF東京の2億3500万円が最高。神戸と鳥栖は3期連続赤字。総負債額が総資産額を上回る債務超過のクラブは前年度から1つ増えて大分、札幌、柏、横浜C、横浜M、草津、水戸の計7クラブ。
 1クラブ当たりの平均営業収入は、J1、J2ともに増収。クラブ営業収入が30億円以上のクラブが、J1・J2合わせて3クラブ増加し11クラブに、経常赤字クラブが前年度の15クラブから7クラブに大幅に減少しています。
 いろいろと批判も多いクラブ経営に対する規制ですが、こういう結果を見るとあながち批判もできないのではないでしょうか。健全経営を死守してもらうために、早い時期から口うるさく言うのですね。まさに経営指導。

  個人的に見ると、千葉の健闘が目立ちますね。何しろ経常利益№1クラブですから。薄い選手層で頑張りました。現在17位とピンチですが、頑張って欲しい。F東京は今年何かあったのでしょうか、今年は数字悪いですね。J1だった去年の数字ですが、甲府も踏ん張ってますね。まあまあじゃないですか。
 J2の営業収入を見てみました。山形5.4億円、水戸3億円、草津5.5億円、愛媛4.7億円、鳥栖5.7億円です。なるほどねぇ・・・ Jリーグ分配金のウェート高いです。クラブ数の増加で今後どうなるのか。

 そして例の黄色団。債務超過です。内容は一目瞭然です。入場料収入が低い(ワースト2位)のです。人気はあっても狭い日立台で興行する。ファン・サポーターのために1万ちょっとしか入らない日立台がホームスタジアム。確か昔、収容人数が多い柏の葉へホーム移転ばなしが出ましたが、サポの猛反対で消滅。現在はクラブが日立台を愛し、改修工事で改善しようという動きがあります。早く大きなスタジアムに変貌して、儲かるようになったらいいですね。ピッチはあのままがいいです! 手が届きそうで、最前列は選手より頭が低くなる、あのピッチがいいんですよ。
Jクラブ情報開示資料HP:http://www.j-league.or.jp/aboutj/jclub/2007-8/pdf/club2008.pdf

 今日の日経新聞「フットボールの熱源」にファジの事が取り上げられていました。以下抜粋して紹介。

 J2昇格を視野に入れているファジは、木村社長自身が「顔役」を務めてきた。自身の特異な経歴を「意図的に表に出してきたのは、クラブに関心を持ってもらうため」と、地元の400社を歩いて回り、スポンサー数を260社(総額1億4千万円)にまで増やした。また、J2甲府を手本にして、物品スポンサーという形で選手の生活の支援者を集めて、33人で総年俸5,250万円の選手達を地域社会が支える形を作った。

 木村社長は「今までは私のセンセーショナルな経歴を武器にしてきたが、この戦略はもう限界。営業部隊を整えて、クラブ全体の地力を高めていかねば」とコメント。今年までの2年間は「社長の挑戦」ととらえがちだったが、これからは「クラブの挑戦」「岡山県民の挑戦」という事で、「これは私たちの挑戦だ」と覚悟を決めた人達をいかに増やしていくかが大事であると締めくくっておられます。

 岡山県民にどれだけ広く、どれだけ浸透させていくかが、「草の根運動」ではないでしょうか。スポンサーの獲得も大切ですが、じっと吉報を待っているだけでなく、隣人や友人・知人・職場などに少しでも多く広めていくのが大事であると思います。自分にできる事をすぐにやるべきかと。
 何度も当ブログで出た話ですが、以前にある方に「市民運動が起こらないと行政も財界も動かない」と言われたことがあります。思い出しましたね。

コメント
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