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クラブ経営について18

2008-09-29 00:27:06 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)
 一般的にJ2で試合を続けていくための安定経営をJリーグ側はどのクラブにも求めており、地元企業の出資という1つのテーマでの事例紹介になります。今回はベガルタ仙台です。当ブログでも何度か紹介しております。東北地方で安定的に観客動員を続けているクラブです。
           
 会社概要を見てみました。資本金は4億5,300万円。主な出資企業として、行政の名前も見えます。
宮城県:24.9%、仙台市:23.5%、東日本ハウス㈱:8.8%、東北電力㈱:2.6%、カメイ㈱:2.6%、仙台CATV㈱:1.7%、㈱藤崎:1.7%、㈱七十七銀行:1.7%、㈱河北新報社:1.3%、㈱ユアテック:1.3%、㈱東北造園:1.3%
という内容で、宮城県が筆頭株主で、地元行政がほぼ半分出資しています。

 沿革を見ると、市民有志が「Jリーグチームを仙台に」を結成し、活動開始。県サッカー協会を中心に市民運動が大同結成し、「東北にJリーグチームを設立する市民の会」を結成。商工会議所ほか地元経済界も加わり「東北にJリーグチームを設立する懇談会」を結成。懇談会から「仙台Jリーグ設立推進協議会」を結成し、法人設立委員会を進めて運営法人を設立し、クラブが発展していかれました。
 当ブログで以前に何度か口にした「市民運動が起これば、行政も財界も注目する」というものです。開かれた運営、風通しのいい形がそこにあったのではないかと思われます。

 役員は21名。多いですね。多い少ないというのもいろいろとあると思います。が、構成を見るといいバランスなのではないかと思います。
 取締役には県の副知事、市の副市長の名前があります。首長よりはかえって動きやすいのかもしれません。ここにも東北電力㈱という電力会社。地元マスコミが6社。たぶんほとんど名前が出ているのかもしれません。大手スポンサーの他に県サッカー協会会長が就かれています。監査役3人のうちの1人はやはり地元銀行です。
 またシリーズが一通り終われば、事例をある程度の形にまとめる予定ですが、マスコミ、銀行というのはどこも出てきますね。これくらいの陣容であるから、観客動員にもいろいろとアイディアが出て、効果も表れているのではないでしょうか。昔から仙台と札幌はJ2で観客動員数が多いというイメージがあります。
 いい事例を見せてもらいました。個人的にいい勉強をさせてもらいました。財政状態はよくわかりませんが、支援されている形としてはいいクラブだと思います。「地元企業の出資」シリーズその3でした。
ベガルタ仙台・会社概要ページ:http://www.vegalta.co.jp/company/company.html
ベガルタ仙台公式HP:http://www.vegalta.co.jp/
シリーズその2「湘南ベルマーレ」:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080927
シリーズその1「カターレ富山」:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080904

 今日も「篤姫」観ました。最近このネタ多いです。おかしい国政運営をする幕府を中から正すべく動く勝海舟がいます。幕閣でありながら広い視野で様々な人達と交流しながら間接的に時代に意見具申していく。この人のすごいのが維新後も役人に就いていること。私は今まで外から動く木戸孝允が一番好きでしたが、中から物を言おうとする勝海舟に興味が出ています。
 こういう広い視野で行動してくれる人が身近に登場してくれませんかねぇ。喜んで坂本竜馬のように弟子入りするのですが。
コメント (2)
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