J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

クラブ経営について16

2008-09-13 00:32:21 | ファジアーノ岡山
 今日の山陽新聞にスポーツ欄と社会欄の2面にファジ関連の大きな記事が出ていました。なかなか密度の濃い内容でした。それぞれ抜粋して紹介してみます。

 まずは地域スポーツ欄にあった「Jリーグ鬼武チェアマンに聞く」という記事。山陽新聞の記者さんが、チェアマン(以下:鬼)に独占インタビューされたのでしょうか。
Q:Jリーグを目指すために重要な点は?
鬼:地域に愛されることが絶対条件。クラブは経営内容などの情報を開示し、地域の理解を得て育ててもらう必要がある。
Q:J2昇格後に、クラブが存続していくポイントは?
鬼:安定した経営基盤を作ること。今の2億円の予算ではJ2に入会しても苦労する。県民・企業・行政の三位一体の支援が長期的継続は困難。
Q:地域にJリーグクラブができる意義や効果は?
鬼:地元チームの応援で地域が盛り上がり、経済効果も出て活性化するはず。最終的には地域のみんながサッカーを含めていろいろなスポーツを楽しめる総合型スポーツクラブができ、豊かなスポーツ文化が創造されていくはず。

    

 そして、社会欄の「求められる経営面改善 今季予算最低レベル J2入りしても・・・」というタイトルの記事。すごい危機感が伝わってくる見出しですが、「J2入り」というちょっとうれしい言葉も意識してしまいます・・・

 冒頭説明文には、「J2入りしても経営難は必至」とファジの脆弱な経営基盤の改善をJリーグ予備審査で指摘されています。経営危機に陥る可能性のあるクラブを未然に救うためともあります。いけいけドンドンではいけませんからね。
 ファジの今季の2億1,000万円の予算はJFLでも最低レベルだそうです。J2にステージが移れば、人件費等の必要経費は大きく膨らむので、更に苦しくなるはずです。クラブは今季260社1億2,500万円のスポンサー収入を大幅に増やすために営業担当を近く増員するそうです。企業回りも増えそうですね。機会があれば浅口地域など、その営業さんに協力してみたいです。あと、企業が属する地域経済団体とももっとつながりを強めていければいいですね。

 大きな問題として、J2に上がっても観客動員数が増えない可能性があること。実際にFC岐阜は去年より減っているそうで、いわゆる「燃え尽き症候群」です。つまり「夢がかなった後」にスタジアムに行く人が減る現象も予想されるのです。J2にあがれば落ちることはないからいいじゃないかと。うーむ、なるほどねぇ・・・
 先日、「将来的にJ2とJFLの入れ替えがある」との報道がありましたが、J2においても緊張感を持続させる目的のためなのですね。そして、この記事の中で「将来的にJ2で1試合5,000人以下のチームは降格することもありうる」という衝撃的な話が出ました。いやー、厳しいですね。でも、ビジネスの世界では当たり前のことかもしれません。過去にJクラブの運営会社の第一線でやってこられた鬼武氏であり、犬飼氏のビジネス戦略なのでしょう。

 最後に当ブログにもリンク(ご本人了承済)させていただいている傍士理事のお言葉。
「クラブ側は引き続き地域に浸透する努力が必要。今回の予備審査の結果は企業など地域へのメッセージ。岡山県はJリーグのクラブを持つ力が十分あると思うのだが」

 山陽新聞の今回の記事は「メッセージ付き」のような気もします。(当ブログもメッセージ付きの記事はたまにあります) 
 「企業」だけでなく、「行政」(県はしんどいですが)、「県民」(当ブログでは県民株構想は反対の立場)の三位一体型の支援が必要ですね。この中で県民・市民の支援はすぐにでも声かけができるのではないでしょうか。クラブ公認の地域後援会であるファジ応援団・あさくちの今月の開催日を聞いてみることにしよう。
コメント
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