J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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カリスマの存在35

2006-08-27 00:20:05 | カリスマの存在
すいません、オシムネタが続きます。やっと「本」の内容の特にいい部分の紹介ができます。まずは第1章「奇妙な挨拶から」
オシムは初めて千葉の選手と顔を会わした時に、スピーチを軽く拒否して、選手のテーブルに行きながら、裏返した拳で2回ずつノックして1周まわっただけでした。みんな変な顔をしたそうですが、これはオシムの意味のあるセレモニーだったそうです。(どういう意味かは後で紹介します)その後に始まった練習は最初から激しかったようです。「部活かよ!選手が壊れる!」とほぼ選手全員から不満が出たとか。実は千葉の前任監督も90年W杯でチェコを8強まで導いた監督だったので、同じ大物監督として余計に比べて見られたようです。
フルコートで3対3をやったそうです。代表練習でもここまではまだやってないですね。バスケで言う3on3をサッカーコートでやるイメージですかね。(ちょっと違うか・・・)10人が3人ならそりゃきついでしょ。ボールを持ってから相手を探すとオシムは激怒したそうです。「ワンタッチで!」と。続いて2チームに分かれてハーフコートで1対1、助っ人OKというルールにして、考えてプレーする柔軟性を持たせました。段階的に人数は6対6まで増えていきました。この時期に当時16歳の阿部が始めて主将に抜擢され、「いい選手が一つのチームに固まっていたらチームは成り立たない。誰が彼らのために走るのか。近代サッカーにおいて走らない選手、足の遅い選手は使えない」という言葉のもと若返りがスタートしました。
 1stステージ中断後のキャンプで6日間で45分ハーフの試合を12試合したそうです。つまり6日連続でフル試合の計算。きついすねー しかもポジション、年齢、レギュラー、控えを全部シャッフルして。走力鍛錬の他、一切の先入観を排して選手を観察したので、チーム内の競争は激化。複数のポジションができる選手の見極めもあったようです。その年千葉は優勝争いに顔を出してました。試合に勝ちながら、佐藤勇は「3対3は攻守を瞬時に切り替えるの早さを鍛える目的」だったことを痛感したとか。あと、千葉はこれくらいハードな練習をしても何故かケガ人が少なかったそうです。つまりケガに強い頑強な肉体作りもやっていたということですね。すべてはオシムの経験の仕業です。
そして昨日も触れたマスコミ観。
「言葉は重要で危険。意図を持てばメディアは戦争を始めることができる。ユーゴの戦争もそこから始まった部分がある」今の代表でもマスコミは軽視していないようです。そのうち外国人記者クラブの例の記者会見も出されるんじゃないでしょうか・・・
第2章「イタリアW杯での輝き」へ続く。
一応私から見たいい部分を抜粋しましたが、内容は全然濃いものです。今日寄った書店にあった「スポルティバ」最新号にはなんと「オシムの言葉・漫画編」が登場。本当にオシムブームです。私も記事を見つけたら片っ端から立ち読みしてでも読んでます。今や日本代表選手も企業経営者も愛読しているベストセラー「オシムの言葉」をみなさん、ぜひご一読下さいませ。
 
コメント
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