我が家のコンポストトイレ
本日、Greenlyの山本さんから「発酵は上手くいっていますよ。」とメールをいただいた。
ニンマリしたのは言うまでもない。
連日-気温が続く樫田で、我が家のコンポストトイレは毛布でくるむこともなく、過酷な条件下でバクテリアは活躍し続けていたのである。
私の考えでは、使用開始が夏だったというのが大きいのではないか。
バクテリアの活動が活発な時期なので、気温が下がるまでにバクテリアが大増殖していたからではないか。
ちなみに、タンクの中はほんのり生暖かい。明日、中の温度を測ってみようと思う。
家の建築にあたっては、当初からコンポストトイレを考えていた。
初めは、庭仕事ひろばのカナダ製のコンポストトイレを導入するつもりでいた。が、先の建築家とのトラブルで家の建築が遅れているうちに、庭仕事ひろばとの話しは、いつの間にか立ち消えになっていた。
一方で、糞尿分離型のコンポストトイレの自作にも挑戦していた。
が、ダサいのしか出来ず事実上の挫折であった(以前のブログにも書いた)。
そこへ、糞尿分離型トイレの製品化に成功し販売開始予定との連絡が、山本さんから入り、いろいろ考えた結果、導入に踏み切ったのが、我が家のコンポストトイレである。
Gleenly Composting Toilet
http://www.greenly-compost.com/
導入に当たって一番悩んだのが、実は価格である。
約20万円もする。
これは、以前導入しようとしていたカナダ製の35万円に比べると安いが、それでも非常に高い買い物である。
私の場合、業者向け問屋から仕入れ価格で簡易水洗便器やタンクを手に入れることが出来るので、設置工事費も含めて10万円あれば充分お釣りが来る。このコンポストトイレは、その倍価格もするのである。
ムムムムム・・・。
二番目に悩んだ点は、セパレートトイレライナーがFRP製だという点だった。いわゆる強化プラスチック製である。
いくら強化されていてもプラスチックはプラスチックだ。強くごしごしこするわけにはいかない。
その点、陶器ならば臆せずごしごしやれる。アンモニア分解のための木酢使用はたいへん効果的で、それも臆せずふりかけることができるのだ。
FRP・・・これも難点であった。
山本さんに尋ねると、陶器は製造費が高くつくから使用しなかったということだった。
しかし、尿石がくっついて取れないようじゃ汚い。
ムムムムム・・・。
こまめに掃除するしかないな。
そしたら、何とか薄めなら木酢も使えるはずだ。
で、ここではたと閃いた!!
「和里庵のM女史の窯で、同形同サイズの便器を陶器で作ればいいじゃん!釉薬をつけて焼けば、尿の沁み込みも防げる!!」と。
で、「これも何かの縁。今後のネットワーク形成と、製品改良のモニター役を引受けることで、少しでも環境問題を考えるための役に立つならば」と考え、導入に踏み切ったのだった。
“三年どころか毎年寝てやるんだ君”のコンポストトイレも私が下(都市部)で実験していたのと発想は同じだ。
みんながアイデアを絞って作ればいい。
私が下でやっていたのは、早い話が「バケツに○○○をする」というものだった。
そのバケツの大きさ・形を工夫すれば、不細工でも自作は可能だ。
以前紹介したフランスのサイトのトイレのデザインをヒントにすれば、きっと出来るはずだ。
EMPREINTE
http://www.habitat-ecologique.org/enquete.php
加えて、フィンランドやノルウェーの糞尿分離型トイレの技術を応用すれば自作は可能だ。
http://www.huussi.net/tietoa/pdf/Kiukas_Raini%20Syke%206.5.2006.pdf
http://www.naturum.fi/english/index_e.htm
http://www.pikkuvihrea.fi/products.php
衣装ケース使用の寝太郎型トイレ以外にも、コンポストトイレを自作している人がいたら、是非情報交換していただきたいものである。