がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

雨大杉!

2008年06月26日 | 模型
あ~、梅雨ですね~。


洗車してますか?(はぁ?


 明日からまた出張なのですが、暇つぶしとか言ってた割にF-2Bがまだ完成しまへん。
 取り敢えず、前回の状態から墨入れと軽くウェザリングを施すとこからスタート。
このブログでは車模型の記事ばかりだったので、以前も書いたこと無かったかも知れませんが、
墨入れのエナメル塗料を溶く際に、使用する溶剤を用途に合わせて替えるなんつー事をご存知でしょうか?
 通常は、タミヤやガイアノーツから出てるエナメル溶剤を使用するわけですが、この溶剤は確かにスタンダードな溶剤なんですけど、
プラへやABSへの侵食が激しく、墨入れを施したばかりにパーツを折ったり割ったりする事があるんです。
ガンプラなんかは、プラ質との相性も有ってか、メタクソ割れやすいらしい。それこそパネルラインで
パーツを切断する場合、カッター使うよりもエナメル溶剤をパネルラインに流してパキッと割った方が
綺麗にラインに沿ってカットできる位だそうです。
 で、そっち方面でエナメル溶剤として用いられることが多いのが

↑ジッポーオイル。これでも侵食しないわけではないんですが、乾燥がかなり速くなるので、侵食度合いも軽くて済むんですな。

 ところが、乾燥が遅い方が助かることもあるわけで、そういうときには

↑ペトロール。要するに油絵の具用の溶剤なんですが、テレピン油(ターペンタイン)だと粘性の問題で使いにくいため、
粘度を低くし黄変等のトラブルをも避けることが出来るのがペトロール。無臭タイプのオドレス・ペトロールっつーのもありやすが、
こいつはエナメル塗料が巧く溶けてくれないので使い物にならないので、買い間違えないよう注意が必要。

 まぁ、車模型だと、大抵はタミヤやガイアのエナメル溶剤で事足りますが、足回り等の細いプラパーツに墨入れたいとか(ジッポー)、
内装やメカ部分にドライブラシを施したいが、直ぐに筆が乾きすぎて使いにくいとかの場合(ペトロール)にも
こうした使い分けを覚えておくのも悪くないんじゃないでしょうか。

 で、今回は飛行機って事で、墨入れすると同時に、拭き取りながらフィルタリング風に汚れを後方に流したかったので
溶剤にはペトロールを使用してます。拭き取りは綿棒に染み込ませたガイアのエナメル溶剤で
撫でたり叩いたりするように軽く拭き取っていくと、パネルラインの隙間から、水垢っぽいのが流れるように
微妙に残ってくれて良い感じ。飛行機なので前方向から後ろ方向に流してます。

 で、塗装面が乾いたら、一回クリアーを吹き付けてデカール貼りに突入。
 飛行機模型、それも1/48スケール以上の大きさの現用機に最大のイベントがデカール貼付と言っても過言ではない。
軽く100番を超えるデカールを貼るわけですから、この点だけは他ジャンルではそうそう無いかも知れません。

オマケに本キットの場合は、マーキングはスペシャルでキットも限定版だけど、デカールは普通のハセガワデカール。
デフォルトでやや柔軟性に欠け、糊がメチャクチャ弱いのは今も昔も変わらずの様です(汗
なんせデカールを台紙ごと水(お湯じゃないお)に浸ける時間が、アムロがリックドムを一機撃破するより早かったとしても、
水から引き上げてデカールが剥離するまでの時間は僅か数秒。糊の弱さが窺えます(笑。
クレオスのマークセッターが非常に相性が良いらしいので、今回はソレを使用して貼っております。

↑こんな感じでパネル毎にコーションデカールがてんこ盛り。本気で取り組むなら余白をなるべく落として
何カ所か分のコーションマークが繋がってるものは全てバラバラに切り離して貼るのが"よいこ"の貼り方ですが、
兎に角早いトコ完成させたいので、なるべくデフォルトの状態で貼り込んでいきました。
それでも、寸法が合わずに渋々切り離す必要があったりして中々大変でしたーよ。ウォークラインのストライプなんて、
目下乾燥ブースで出撃待ちしてるロータス95TのJPSストライプの方が遙かに楽かと。
逆に言えば、デカール貼り付けのスキルアップには最適な題材かも!?
 ともかく、チマチマと、インストの貼付指示を製作机にぶら下げて睨めっこしながら張り続けること二晩。
中にはインスト指示が曖昧すぎて貼る位置がサッパリ判らんマーキングもあったり、
どう考えても違うだろ?なマーキングは潔くオミットしたりしてますが、何とか貼り終えました。
ちなみに、これでもコーションマークが実機に比して足りないそうで、プラッツから
カルト製のフルサポートデカールが出てるんだと。足りないと見抜く人も凄いが、ソレを補う商品があるところもスゲェっすな(笑

 で、今回コレ作る決め手になったのが

↑コレ。2004年の独眼流も笑っちゃいましたが、2006年仕様のこの独眼流もDQN度が高いっす。
コレ貼りたいが為にこのキットを買い置きしてたんですが、普通のF-2には執着も興味もありゃしません(笑。
つか、完全にポジション失ってる戦闘機だわな。まぁ支援戦闘機なんてのは、F1時代から微妙なポジションなんだが、
この機体の導入過程ってのが、「日本がどれだけ米国の圧力に脆弱なのか」を証明したような話でしたし
本来エンジン以外はオール国産で作られるはずが、気が付くとF-16改みたいな状態っすからねぇ。

 んな感じで、漸く全てのデカールを貼り終えました。

ソフターも使ってますんで出張中は乾燥モードってことにして、帰還後には[クリアー→半艶クリアー→仕上げ汚し]と進め
足やら椅子やらキャノピーやら付けて行くことになります。迂闊にヨンパチ始めちゃって
コレが片付かないと、製作エリアが確保できず95Tを再開できないという実にアホな展開になっとりまして・・・(笑

コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もっとプラモつくろう! | トップ | 【完成】F-2B 支援戦闘機 21SQ »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Yoshitaka)
2008-06-26 03:05:43
@河童さんほどの方でもやっぱり車ばっかり作ってると飽きちゃうんですよね(^^; ?

ヒコーキに興味があれば自分も作ってみてもいいのかもしれませんが、生憎、自分は車関係しか興味ナシ…。だから煮詰まっちゃうんでしょうけど。F1やめて他のカテゴリーにしようかとも考えております。

これ、エナメル塗料って、ジッポーオイルとか油絵用の溶剤で溶けるってことなんですよねぇ?それぞれ、アクリルの塗面は侵さないかどうかご存知ですか?

アクリルの上にエナメル塗った時(要は墨入れ時)、にふき取りように使うにはやっぱり普通のエナメル溶剤がいいんでしょうか?
返信する
Unknown (ワタナベ)
2008-06-26 12:24:09
洗車してねー。おねーちゃん達は車じゃなくて自分等を洗ってんじゃん。

アメリカ人ってばバカだなぁ。w

ようつべのフレームが見えて、「洗車してますか?」って見た瞬間「Wild Things」のデニース・リチャーズかと思た。
返信する
Unknown (公道を走るF1)
2008-06-26 20:31:15
こういう動画は中の人も然り、逆にストレスが(汗
返信する
Unknown (クラクラ)
2008-06-26 21:10:20
私はペトロール派です。
美術室のにおいが素敵です。
なぜかガンダムのプラモにエナメル溶剤(ペトロール含む)をかけると
細かいヒビが入ってパーツが割れてしまいます。
私、1/350のヤマトで死にました。
洗車は趣味なので別におねーちゃんが洗ってくれなくても自分で洗います。
ええ、洗いますとも。ええ、ええ。
返信する
Unknown (@河童)
2008-06-26 23:29:02
>yoshitakaさん
 ”ほど”ってあ~た、どう考えても田舎の模型好きのオッサンですがな。
車が好きと言うよりメカが好きって事なんでしょうなぁ。
人それぞれ趣向は違いますし、F1やKARTなどのオープンホイールフォーミュラがお好きなら、無理して違うものに行かなくても良いんじゃないでしょうか?色々手を出す八方美人は、その分細かいところに気付きにくいというか、造詣が浅いためにメーカーのミスに気付かないなんて事も多いわけです。
 私の場合、車・AFV・飛行機・MaK(SF3D)辺りは、どれも一定期間ストイックにソレばっかり作ってた時期ってのがありまして、お陰で他ジャンルに目移りしてしまうようです。
 水性アクリルは殆ど使わないから知らないんですが、経験上アクリルラッカーであれば、ジッポーオイルやペトロールは、下のアクリルラッカーを侵さずに使用できます。ただし、サフを含めてタミヤ製の缶ペ塗料の場合は、やられますんでお気を付けを。まぁ、これはタミヤのエナメル溶剤でも言えることですけどね。相性面の確実性を考えるなら、タミヤのエナメル溶剤が一番確実でもありますがね。
 拭き取りに関しては、ジッポーで希釈しようがペトロールで希釈しようが、エナメル溶剤で拭き取れますよ。

>ワタナベさん
 どうやら発祥はイタリアらしいんですが、アメリカ人に掛かると
ここまでお下品になるようです(笑。Soft版とハード版とかあるのがワロタ。 
 「WildThings」のデニスリチャーズはイかったっすな(謎。

>公道さん
 それが寸止めの美学だよ。公道さんも5年も経てば判るようになる(笑

>クラクラさん
 ガンプラはペトロールでもダメなんすね。覚えておきます。
子供の頃は墨入れとか分かんなくてシャーペン使ってたなぁ。
確かガンダムマーカーに墨入れ用ペンと消去ペンなんてのがあったので、
ガンプラ系はアレ使えってことですかね?
 洗車、鳥の糞とか虫の死骸とか壮絶な私の愛車の場合も
セクシーに挑んでくれるんでしょうかね?
返信する
Unknown (新米パパ)
2008-06-27 10:35:01
洗車か~。2、3ヶ月に一回ぐらいかな?(w
うちは庭に停めてるんですが、カーポートならぬ竹網みたいのが屋根になってるんですよ。
そんで雨が降ると竹の繊維みたいのが雨粒と一緒に車に降り注ぎます、なので洗車してもすぐ汚れちゃいます(-.-;
最近のニュースで日本のどっかで「踊る洗車」が売りのGSを紹介してましたが、おねーちゃんではなくおにーちゃんでしたね(^-^;

すんごい数のマーキングですね!でも楽しそう…。
墨入れはいつもタミヤのでしたが、こんなのがあるとは…いつもながら参考になります。
F-2の箱の下にF-4が見える。次はコレ?(w
返信する
Unknown (feyd)
2008-06-27 11:14:23
ハセガワはデカールで死ねるのかー。なるほどなるほど(汗)
でかいデカールのキットとか買おうと思ってたんですがこれでまた遠のきますな・・・
それか先にアフターで出てるか調べてから買った方が良さそうですね。

ペトロールは買おうと思っていつも忘れちゃうんですよねー。画材屋のそばを通ってるんですがいつも忘れてしまう・・・私はガイアのエナメルを使用する事が多いです。臭いはジッポーオイルそのものです。

ガンプラにはダメだったんですねー。どうも使いづらいなー、といつも思ってたんですが(死)
返信する
Unknown (@河童)
2008-06-27 23:15:16
>新米パパさん
 にーちゃん踊ってもおもろないっちゅうねん(笑
やっぱねぇちゃんでしょう。
 F-4はF-4J型でしてね、ちょいと思うところあって、F-2にするか
F-4EJにするか悩んだのです。倉庫から引っ張り出してきて
インストやらパーツやら比べて検討したんですが、その後F-2に決めた後、
いまだに倉庫に戻すのが面倒で・・・。F-2終わったら車に戻ります。

>feydさん
 死ねますねー。面白いのが飛行機と車とではデカールの質が異なるってトコ。
飛行機のは表面のフィルムが艶消し処理になってまして、
その影響か知りませんが少々厚めなのです。なので、クリアーにも結構耐えるんですが、
車だとカルトグラフでない場合は、一撃で死んだりしますんですよ。
問題は糊だな。無いと思った方が良いです。
 遠のくようなネガティブファクターがあるってワケでもないので
大判デカール物、やっつけてみられては?

 ペトロールは無理に使うようなもんでもないと思います。
私も気分的な問題と、塗料の伸びが良くなるので筋彫りがガタってても
結構流れてくれるので好んで使ってるだけなのかもしれんですし。
返信する
Unknown (セーサク)
2008-06-29 09:43:02
ぼかあ、洗車もですが、もはや全塗しろ状態です。
洗ってる白いクルマ見てブラーボ、ブラーバ、ブラビシモてシリーズ思い出しました。

ウォッシング、フィルタリング、油彩の溶剤は灯油ばっかで、星のマークの角瓶と同じものと思ってました。
返信する
Unknown (@河童)
2008-07-02 03:51:19
>セーサクさん
 全塗、高いんですよねぇ。適当な色なら安いのもあるんだけど、
メタリックとかパールとかだと軽の中古買えちゃうくらいしますな。
ちょっとピンとこなかったんですが、セーサクさんの車ってフィアットのなの?

返信する

コメントを投稿

模型」カテゴリの最新記事