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キットレビュー FUJIMI 1/24 FERRARI 550 Maranello

2005年07月05日 | 模型
 昨夜はF1フランスGPをテレビ観戦。フジテレビ721での観戦ですが、このチャンネルでは、今年の10月から81~86年のF1GPの中から、人気の高いレースをアンケートで選び、3年かけてノーカット放送するのだと。今年は81年と82年のレースから選りすぐるって事で、禿げてない方のヴィルニューブのモナコ激走126CKとか、コンマ数秒薄氷の勝利アンジェリスのJPS LOUS91とかおもろいレースが多いから楽しみであります。ちなみに、詳細は
http://www.fujitv.co.jp/cs/f1legends/index2.html
ここにあるので御覧あれ。


 さて、今日のネタ。午後になって某通販サイトに発注していたマラネロが到着。先日店頭で既にボディ等はチェック済みにも拘わらず、余分は買わずに一個だけの入手。何故にボディーフォルムが良いといいつつもオーバーストックを回避したのか、その理由を本日ネタバラししまする。(大袈裟)。

 そんなわけでキットレビューです。っつーか早速サクサクと仮組み。もうですね、猛烈に部品が少ない。ドイツレベルのF1キットを1/24のビッグワンガムのオマケとか誰かが言ってましたが、このマラネロのキットと比べれば、レベルのF1はエンスージアストシリーズだな(笑)。猛烈に少ない御陰で、あっという間に全身チェック可能な状態での仮組みが終了しやす。で、フォルムは

この様な状態。ボンネットの三次曲面であるとか、全体的なバランス含めて充分な出来だと思います。強いて言えば少し車高が低い(リアタイヤがリアフェンダーにかかる位の低さ)んですが、スポーツカーは車高が低いほどカッコイイと思い込んでる私なので全然OKです。それと、特徴でもあるサイドの二本のスリットですが、中ががらんどうなので、実車同様に裏からメッシュを貼っておきたいトコですな。ウィンカーはバンパーではなくフェンダーに付いてる欧州仕様です。また、シャーシとボディの合体時には、ドア下のサイドシル下部(シャーシ側)とボディとの接合に接着作業が必要になってきます。綺麗に仕上げるためには、接着剤のはみ出し等に注意を払う必要があります。
 また塗ってみなければ判りませんが、この赤い成形色は塗装時に染み上がりを起こす可能性があります。特に黄色や白に塗る場合には染み上がりを防ぐ必要があるかもしれません。

 真上から見るとこんな感じ。実車の真上からのショットと比べたのですが、ここにおいてもフォルムは問題ないと思います。画像にはありませんが、ドアミラーのパーツが何故か黒い成形色のパーツになってます。ボディと同色に塗る必要があるので、製作時にはうっかり忘れないようにしなければいけまへん。


続いてリアセクション。トランク端の手を突っ込む窪みが省略されてるっぽいんですが、バンパー部が別パーツになってるので、加工するのもそれ程難しくはなさそう。ただし、この別パーツってトコが実は曲者でして、丁度プレスライン上にゲート跡が来るんですよ。なんでアンダーゲートで仕上げなかったんかね?マフラー部分はスッゲェやっつけ仕事になってるので、ココは穴を開けてシャーシ側のタイコ部分からテールエンドを突き出したいトコですな。


 さて、文句その①(笑)。
 前後ともバンパーがボディーラインより外向きに反り返ってるので、画像のように左右に豪快にはみ出してしまいます。一応接着シロもありますが、シャーシとの接合部がバンパーパーツ裏にあるので、強度も考慮してウラウチ+の強制接着が必要になります。ちなみに画像では、前縁部を既に接着してあり、ここが固まった後に横を処理することにしました。ちなみに、この前後バンパー部には更にアンダースポイラーが別パーツで用意されており、特に前部アンダースポイラーはシャーシと合体させる要なので、これもバンパーの反り返り修正時に充分仮組み&摺り合わせが必要になります。


文句その②。
ワイパーの向きが逆です。右ハンドル仕様が存在しているのかどうかは知りませんが、左ハンドル欧州仕様の画像を見る限りは、キットのままだと向きが逆です。って言うか、このワイパーとワイパー基部のパネルが一体(画像の小枠部のパーツ)になってるんだけど、なんだこりゃ?(苦笑)。削り取って新造するなり、キットのパーツを切り取って逆向きに付け直すなりする必要がありますな。


文句その③
 ウィンドウパーツが文字通り一体成形されてる上に、平面で成形されているために、説明書通りに裏からウィンドウを填め込むと、画像の通り窓枠部分とクリアパーツの境目が物凄い段付き状態になってしまいます。これはかなりキツいっすねぇ。せめて同社カウンタックの様に各ウィンドウがバラバラな状態で外付け方式にしてくれてたほうがマシでしたな。回避法はチマチマ部位別にクリアーパーツを切断→摺り合わせて填め込めるようにするか、原型作って透明塩ビ板や透明アクリル板をバキュームフォームして作り直すしか無い。私は面倒なのでキットのままで行くつもりですが、ここはデカいマイナスポイントです。


文句その④(まだあんのかよ?)
シャーシが簡素すぎて拍子抜け。最初は旧クラウンのキットか?って思うくらい簡素です。潔いって言えばそうだけど、もう少し愛があっても良いのではないかと・・・・。モーターライズキットのなれの果てかと思ったよ。これですね、まさかタミヤのZ33-GTの悪しき影響じゃないでしょうね?シャーシパーツがダイキャストではなくプラですが(笑)。インナーフェンダーに関してはちゃんと別パーツで用意されているので、向こう側が丸見えになるような間抜けなことにはなりませんが、とは言ってもねぇ・・・・。そうそう、タイヤは御約束のP-ZEROです。


 内装はまだランナーに付けたままですが、550と575Mの違いはちゃんと再現されるらしく、ダッシュパーツが分割されています。あと、余計な御世話でリアラゲッジのトレー上にベルトのモールド有り。それから、フェラーリ伝統のシフトゲートですがメッキ処理の別パーツになってます。

 そんな訳で、素組であれば別パーツ化されたボディの一体化が面倒くさいだけで、ボディさえ出来上がればあとは簡素すぎて拍子抜けしそうなキットです。っつーか或る意味完成品ミニカーに完敗な内容の薄さかも知れません。

 ってなわけで、一個作れば充分かな?ってキットです。ストックは要らんなぁ、オレは。せめてウィンドウパーツさえもうちっとマシなら複数買いもしたんだけどな。プラモデルって言うよりバラしたミニカーって感じのキットですた。






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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (@河童)
2005-07-06 02:35:40
その点に関しては私も同意見です。タミヤ以外では久々の跳ね馬完全新金型新製品ですからね。
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Unknown (Romeo Nanjoh)
2005-07-05 19:12:41
マラネロのキットレビュー、的をついてますね。まあフジミ製なので私はキット化してくれたことだけで感謝してますよ。
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Unknown (@河童)
2005-07-05 15:08:03
同社の他の跳ね馬キットと並べるとすれば、かなり手強いキットかもしれません。感触的にはプラスチック製のガレージキットって感じ。とても大手の会社のパーツとは(ry。



 オヤジビルニューブの活躍って、実際の映像では私も見たことないっすねぇ。学生の時に「グッバイヒーロー」って映画で例のゾルダーでぶっ飛んだのを見た程度かも。
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はやっ! (ワタナベ)
2005-07-05 12:49:44
レビューありがたいこってす。むぅ、ある意味手強い相手ですな。



スカパーの特集、わたしゃ 82 年のサンマリノきぼんぬ。

なにになっても親父ビルヌーブ目当てですが。
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シャーシ (わか)
2005-07-05 09:02:45
シャーシはひどいですね。写真でも一目瞭然。他の部分は説明を見るとわかるレベルなのに。。。
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