約1年ぶりの更新です。更新って事は、そう、久々にプラモ完成。プラモが完成しないからブログも投稿できないんですね。
アオシマ/BEEMAX NISSAN 240RSサファリ仕様完成です。1年前にクリア塗装まで進んでたんだけど、いつまで続くかワカラン自粛生活に嫌気がさして
ついでに模型作る気も萎えてたわけよ。更に秋の地元模型クラブ展示会の中止が、失せたやる気を更に萎えさせてくれまして、
オッサンは年甲斐もなくPCゲームの世界に旅立っていったのが昨秋。で、「アサシンクリード ヴァルハラ」「ペルソナ4」「サイバーパンク2077」と
グラボまで買い直してドップリと浸かって現実逃避。気が付けば年も変わって春過ぎて、「サイバーパンク2077」のプレイ時間が800時間に到達しそうになって
漸く「飽き」が来ましてね。で、一向に感染拡大が収まらない状況で又も緊急事態宣言やらなんやらで仕事が次々キャンセル。
仕事はないけど時間は有る!っつーことで、昨年作りかけてた240RSを再開して、ようやく完成に至ったというわけです。
この車は、昭和の名車日産シルビア/ガゼールS110型のラリー仕様。
日本ではクソみたいな税制の関係で、排気量を2リッター以下にしないと自動車税がとんでもなく高くなってた時代だったので最強仕様のRSも
海外版の2.4リッターは搭載されず2リッターで納まってた訳ですが、この240RSに関してはラリー用のホモロゲモデルで、エンジン自体も
海外版の市販仕様のモディファイではなく、専用エンジンが搭載されてたそうな。
で、240RSといえば先行でキットが発売されてたトリコロールカラーしか知らなくてね、こういうマルボロカラーの車両はキットのお陰で知りました。
レース車両でマルボロ・JPS・ロスマンズはタバコカラー三強と勝手に思ってるもので、ポチるしかありませんでしたな~。
さて、製作に関して気付いたことを中心にご紹介。このキットにはディテールアップキットが本体キットとは別に販売されてますが、
このディテールアップパーツが無いと、このサファリ仕様の車両が厳密には完成しないんです。要するに本体キットだけだと
結構多くのパーツが不足しています。特に、マッドガード・ヘッドライトガード・ルーフアンテナってのが無いのは困る。
そんなわけで、今回の製作ではこのディテールアップキット(以下DUK)を仕事キャンセルまみれで財政キビシイ中に泣く泣く使用。
製作の方は、先ずはフロント周りから。
改めて基本的なキットの作りとしては、先行のトリコロールカラーの240RSと共通部分が多いんだけど、その影響で穴開けや穴埋めが
必要な箇所が幾つかあります。オッサンはミスりましたが、この車両にはフロントナンバープレートは、ノーズ先端ではなく
ボンネット上にマグネット固定されているので、バンパーのナンバー用の穴は本来埋めておかねばなりません。
製作の佳境に至って漸く気付いたので、後戻りして穴埋め板金工作みたいなことはせずにスルー。クリアーの一層目に
UVカットクリアーを使っちゃったので、単に白とクリアーで暈かしても色合いが微妙に変わっちゃうんですよね。
UVカットクリアーは今回初使用だったんだけど、普通のクリアーに比べるとパールとかマイカの様な偏光作用が僅かにあるんです。
4発の補助灯は全てカバーを付けた方を選んだのだけど、本体同様のヌルテカ仕上げはなんか違う気がしたので、
クリアー吹いて研いで段差を落として平滑にしてから自家調色のセミグロスクリアでボディーのツヤに対して安っぽくしといた。
アニマルガードは、ちょっとオーバーサイズなんじゃないでしょうか。形状的に幅詰めは難儀しそうですが、計った感じでは左右に概ね3mm前後広い印象。
ええ、当然スルーしてますけど。
ヘッドライトとウィンカー部分は、キットのメッキパーツが塗膜の厚みもあって嵌合の際に干渉するので、メッキを落として摺り合わせて再塗装。
ライト周りのクリアパーツは、ヘッドライトはサイズドンピシャで問題無いのだけど、サイドマーカー部分は微妙に彼方此方干渉して合わせるのに一苦労。
そのライトパーツが乗っかるラジエターシュラウド部分のパーツも、今度はバンパーと干渉するので干渉部分を削って調整。ここを完全に追い込むには
ベースユニット部分だけでは無くクリアパーツもガッツリ加工してやらない限り無理だったので、それを避けて妥協しとります。DUKにエッチングのヘッドライトガードが入ってて、
これが装着されるとS110系の顔が霞んじゃうから付けるの止めようかと思ったけど、このサイドマーカー問題を誤魔化すのに役立ちそうなので渋々装着しとります。
フロントバンパーは、先述の干渉部分をキチンと摺り合わせしておくと、何のストレスも無くスポッと綺麗に嵌まります。スポッと嵌まらない場合は、
間違いなく干渉部分が残ってる証拠。粗い部分も多いけど、設計そのものはアオシマ自社製キットよりも精度は高いと思う。
一方で、バンパーの一部や上側フォグランプに、市販のボルト締め込み式のバンド類がDUKにエッチングで用意されてるんですが、バンドやステー部分はいいんだけど
ボルト部分がオーバーサイズで却って不細工だったので省略しました。
ボンネットキャッチピンは、1年の休止中に紛失したようだったので、モデラーズのボンピンセット(最後にリリースされた沢山入ってる方)から。
このセット、我ながら何考えてたのか思い出せませんが、数えると1ダースストックしてる模様。キャリアだけ長いオッサンの場合、
パーツの紛失や破損で困ったときに引き出し開けると何かしら出てきますな。
あと、撮影後に気付いたんだけど、バンパー両脇に謎の金属プレートがあり、DUKにもそれ用のパーツが入ってます。
スッカリ忘れてまして、完成品撮影後に机を掃除してたらエッチングが残ってることに気付き、慌てて接着しときました。
ワイパーは、DUKのエッチングを使うか、これまた大量にストックしてる割に出番が全く無いモデラーズのエッチングを使うか、
それともキットのパーツで済ますか考えたけど、エッチングだとアーム部分は良いとしてブレード部分の立体感が乏しいんよね。
過去にエッチングを使ったことが無い訳では無いけど、他の部分に比してワイパーだけ物凄い貧弱に見えてしまうので、
私には結局キットパーツを成形して使用する方が好みなんだと思う。っつーことでキットパーツを使用。
尚、エッチングを使用する場合、この車両はレアな右ハンドル仕様がベースになってるので、
左ハンドル仕様とは向きが異なるので山折り谷折りの間違いに注意。ウィンドウパーツも左右コンパチになってるので穴開けも右ハン用を開口。
フェンダー上の補助灯は、フェンダーにイモ付けの上に、エッチングを使用する場合はシェードとステーを切り落として再構築する必要があり
面倒くさいことこの上無いのでキットのパーツをそのまま使用。イモ付けは心許ないので、補助灯にピン打ちしてフェンダーに穴開けて装着しときました。
側面関係では、先ずウィンドウ周りがいつものバスタブ型と異なり一枚一枚分割されてるので、仮組時に充分摺り合わせ。
ボディー側の枠部分が、ウィンドウ装着後も垣間見えてしまうので、窓側の枠だけではなくボディー側の枠を全て黒く塗っとく必要があるのが実に面倒くさい。
その代わり、窓がピラーの内側に沈み込まないのはサイコー。日よけシェードは、オーロラフィルムかミラーフィルムか私のリサーチ力では確認できず。
試しにハセガワのミラーフィニッシュ貼ってみたら、適度な透けもあって実に塩梅良かったのでそのまま採用。
マッドガードは、全てイモ付けの必要があり、組み立て最後半に付けないと組み立ての邪魔でしかないのだけど、
DUKのエッチングは比較的マッチングが良かったので、エポキシでガッツリ接着できたのは予想外。白化にびびりながら瞬着はリスキーですからねぇ。
エポキシやアクアリンカー/デコプリンセスはミスっても剥がしてやり直せるからね。
ルーフアンテナもDUKの挽きモノと金属線をそのまま使用。ベース部分の挽きモノの出来は良いのに、アンテナ線は適当さがパナないので展示会までに作り直すかも
ホイールナットは現状ホイールと同色で止めてますが、ナットの色が黒なのか銀なのか白なのか今のところ不明。分かり次第展示会までに色射すかも。
ドアノブの所はDUKにメタルシールなるものが付いてたんだけど、これの使い方がオッサンにはサッパリ分かりませんでした。当初はインレットかと思って
表面の透明フィルム層を剥がそうとしても全く剥がれる気配が無く、台紙の状態からひょっとして水転写?と思い水に濡らすと台紙からは剥がれたけど
デカールのように貼れるかといえばそうでもない。アスデカみたいな水転写で貼り付けて暫く時間をおいて表面フィルム層だけ剥がすインレタ式でもないようだ。
っつーことで、ここはミラーフィニッシュを貼ることにした。鍵穴は未解決。組む前ならドリルで穴開けて金属線埋め込みゃいいんだけど、まぁ、展示会までに何か考えます。
リア周り。バンパーガード&ステップは、キットのガードバーからステップ部分を切り離し、 DUKのエッチングに置き換えて装着。
このガードバーの成形状態が良くなくて、パーティングラインっつーよりも型ずれが起きてるようで、どう削っても断面が円にならない。
いっそ洋白線で作り直した方が幸せなのかもしれない。しっかーし、そんな面倒なことは全力でスルーしてますがね。
リアのコンビランプも、メッキ状態だとハマリが頗る悪かったのに、メッキ落として少し削ってやるとパチピタ。
トランクのキャッチピンは、キットのパーツにDUKのエッチングを組み合わせたものを装着。これ、ちょっとオーバースケールだと思います。
今なら何処かからレジン製とかで都合の良いサイズのパーツがありそうだけど、田舎者な上に越県回避してる身なので、今回はキットの指示通りに。
艶出し作業は、乾燥機使ってカッチカチに乾燥させて更に1年くらい放置しちゃったことで、クリアーがカッチカチになりすぎて硬かった。
オマケに、蛍光赤の塗膜が厚いので、こういう場合は一旦デカールや塗膜の段差を落としてからクリアーを追加吹きする「中研ぎ」作業が居るんだけど
なんせ1年前っすよ。完全に投げ出してたので、中研ぎ入れる機会を逃してしまいました。溶剤分が抜けきったクリアーに、更に塗膜を追加した場合、
下の塗膜の状態によっては、中研ぎ後のクリアーが上手く乗らずに、磨き中に塗膜が剥がれたりするトラブルが稀にあるんすよ。
私も一度経験しとりますが、あれ、マジで萎えますで。っつーことを言い訳に今回は中研ぎは全力拒否。
ただし、塗膜が硬いので最初の面取りと段差取りは#1500でも中々厳しかったので、デカールの段差と塗装の境目だけ#1200からスタートしとります。
#1200乾研ぎ→#1500乾研ぎ→#2000水研ぎ→ラプロス#6000水研ぎ→ラプロス#8000水研ぎと進行。そこから3M82876で全体を磨いて
更にハセガワのセラミックコンパウンドで微細な傷消し。最後にタミヤの艶出しコート剤を初使用してみて完了という流れ。
見ての通り、今時の車のような曲面複数構成のボディーではなく、角張ったデザインでプレスラインも相まって、
所謂「カド出し」しないように磨くのが予想以上にダルかった。
最後のコーティングはいつもはハセガワのポリマー使ってたんだけど、部屋の中をどう探しても見つからず、
代わりに発掘されたのが今回使ったタミヤのグラスコートとスジボリ堂の艶出し剤。どっちも未開封で出てきたよ。
我ながらナカナカの買い溜め依存症っぷりですな。
っつーことで、小物類の装着に思いのほか手間取りましたが、漸く完成に至る!となりました。「完成」、いい響きやで。
こっちが住環境の変化で何週間もいじれない日が続いているなか、そっちは逆になっててうらやましい。
足掛け2年?よく作業内容覚えてるなぁと記事読みながら感心するわ。
模型って、時間だけではなく心の余裕も必要な気がするねぇ。今は余裕が有るのかも知れない。
足掛けは1年ですな。このブログには公開と非公開と設定出来るので、メモ代わりの製作過程は非公開画像無しで記録しとるのですよ。なので、それを見返せば作業内容は把握出来るっつーわけ。年跨ぎの製作とかだと、何の塗料を使ったのかとか寸法どんくらい弄ったとか失念すると再起不能になりかねん。