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模型趣味とその他諸々

アオシマ DD51 ディーゼル機関車 製作⑨

2016年01月02日 | 模型完成品

新年、明けましておめでとうございます!!
、、、って、単に12月31日の夜が明けて1月1日の朝が来ただけのことな訳ですが、ぶっちゃけ何が目出度いのかよく判りません(笑

こちとらまた一個オッサン度が増す訳なので、益々目出度いとは思えない気が、、、。あんま言ってると天邪鬼になるだけのなので、

取り敢えずやっぱりおめでとうって事で、今年も宜しくお願いします。

 さて、約束通り、年末31日に、アオシマのDD51は取り敢えずプレーンな状態としての完成に至りました。ここからアレコレと汚し塗装を加えて遊ぶってのが、

そもそもこのキットを買った当初の目的なわけでして、その意味ではむしろ漸くスタートラインに立てたって感じです。

    

    

※サムネクリックで画像拡大。尚、元に戻る際は面倒ですがブラウザの「←」ボタンを御利用下さいまし。

っつー訳で、このプレーンな状態は、作った本人さえコレで見納めとなります。キット付属の展示台だけだと来年の倶楽部の展示会までの保存が心許ないため、

アオシマのW550っていうサイズのクリアーケースを購入しましたが、これが中々の優れもの。このサイズだとアクリルケースなんか用意するには

諭吉さんが必要になってくる価格となるんですが、アオシマのこのデコトラ用に開発されたケースがサイズ的にもドンピシャで尚且つネット通販で3000円切っとりました。

これは本キットを完成させる目処が付いたなら是非確保をオススメしたいケースですな。

 さて、なんだかんだで三ヶ月も掛かりましたが、私のようにその三ヶ月の6~70%は出張仕事で作業が捗らなかった事を考えるなら、

出張仕事が無ければ、素組みだとコツコツ作業で一ヶ月コース、少々グダっても二ヶ月もあれば完成してたんじゃないかと思います。

ただし、要求されるスキルレベルは高いというか、80年代90年代辺りのプラモ製作のHowToが無いとシンドイかも知れません。要するにキットがその程度の精度って事ですね。

パーツ数は非常に多く、同梱されてる純パーツ数は1200程ですが、不要部品や余分に入ってる部品も多いので実使用パーツは900強か1000弱って辺りかと思います。

接着剤を用いずに組めるパーツはほぼ皆無で、製作工程次第では幾つかの接着剤(セメント型、流し込み型、エポキシ系、瞬間接着剤等々)の使い分けも必要になります。

 今回の製作ではインスト指示通りの素組みでしたが、塗装工程は全く考えられていない工程順でインストは構成されているため、インスト通りに進めた私の場合、

整形して塗って組んでを延々繰り返す事となりまして、正直すっげぇ効率悪かったです。この機関車について色々御存知の方であれば、もっと効率化を図れるかも。

本来こういう複雑なキットは仮組み作業が重要なのですが、時間とスペースの都合、なんせパーツが膨大な上に似たような形状の細かいパーツが山ほどあるので、

私の場合はちょっとやってられなかったっす。で、これが色々とトラブルの引き金にもなった訳ですが(笑

 っつーことで、今回は以前のエントリーで紹介し切れていなかった気付いた点を御紹介しておきます。

このE36とE35というピン状のパーツですが、私は知らなかったんですけどシッカリ根元まで埋まる部品では無く、少し浮いた状態で組み付けるのが正しいらしい。

実機写真を見ててキャブ周辺に、ご丁寧にもピンを「長すぎなんだよ」と一々切断して埋め込んだ後に気付きました。ただ、接着剤にアクアリンカーを使用したことと、

充分すぎる程このピンパーツは予備が用意されているので助かりました。

 ↑図の赤○の部分ですが、インストでは白塗装指示ですが、一部が車体と同色塗装となります。

↑赤○部分が当該箇所。実機写真を参照したところでは、ここは出来れば継ぎ目を消しておきたい部分となります。私は終盤まで知りませんでしたので、

リスクを考えて塗るだけに止めましたが、車体色部分を切断して車体側にくっつけて継ぎ目を消し、後で白い棒部分を差し込めるように加工した方が良いと思います。

このキットの最大の鬼門がこの車台(戦車風に言えばw)部分の組み立て。I10という横長の車台パーツがヘニャヘニャなプラ整形であるため歪みやすい。

工程82のフレーム補強材パーツと工程79及び工程81の細長いパーツを組み付ける際には、このI10の外縁に注意して、ガラス板の上で作業するとかして

兎に角I10が歪まないように要注意です。私は迂闊にメチレンクロライド系接着剤を使いクランプで強制接着したんですが、結果コレがアダになりました。

クランプした部分だけ見事に歪んで後戻り不可でした。

↑先述のI10が歪んでいる場合は、N30とL27を隙間無く車台に接着することが難しくなっているはずです。この辺りは塗装後か塗装前かで難易度が激変するので、

仮組みをする余裕を中々くれないキットですが、この部分だけはキャブの立て付け含めて充分に仮組みして確認した方が良いと思います。

 電飾する場合、E55というパーツを使ってLEDをテールランプとして組み込むんですが、この際↑図の赤い部分がE55の端側先端とツライチとなり、

更に後の工程で組み付けるN11というエプロンパネルと組む際に、この赤線部分が隙間無く接着出来るよう調整しておかないと光り漏れが起きてしまいます。

私はこれも気付かずに作業していたため、後で伸ばしランナーを溶剤で溶かしてパテ代わりに隙間埋めをしなけりゃならんというウルトラ面倒くさい事となりました。

電飾関係でもう一点。前照灯をLEDEにしてキットの指示通りに作る場合、前照灯のレンズパーツB22を付けないでLEDを仕込むように指示されてるんですが、

これだと奥目になった上にレンズカットも無いため非常に見た目で損をします。なので、B22のパーツを仕込めるようにLEDの仕込みを調整してやると良いかと思います。

私の場合は、やはり後になって気が付いたので、B22のパーツの外周部を削り取り、表から紫外線硬化ジェルを使ってレンズを仕込み直しました。

 あと、ナンバープレートのメタルインレットは1137番ってのを選択。参照した実機画像がそうだったからですが、特定個体を再現するほどの知識は無いのでディテールで間違いもありそう。

エッチングで用意されてる前端のスピーカー基部の痕跡なんかは、インストの指示通り貼ったけど、1137には無いみたいですね。

 そのナンバーですが、画像を参照した感じとキットのインレットの文字配置だと何となくバランスの悪さを感じたので、

他のナンバーのインレットも活用し「DD」「51」「1137」と分割して貼りました。

冷却系周りには配管ディテールアップ指示がインストでなされているのですが、赤○部の配管の接続が冷却室ボンネット側に接続されるため、

配管するとボンネット開けて中を見ることが出来なくなります。中を見る必要が無ければ配管の必要も無いわけですし、N19の正面点検扉を開状態で製作しない限りは、

この配管は無視した方が良いように思います。っつーか、点検扉を開けて作る人向けですな。なので私はココだけ配管しませんでした。

それから、エンジン搭載時と非搭載時ではエンジンボンネットの装着時のストレスがダンチだったため、エンジンパーツは固定せず、通常は非搭載でボンネットを閉じてます。

エンジンが無いとターボ周りの配管との干渉なども回避出来ますし、省略されてるエンジン冷却系の配管を追加工作するのも気軽に出来る様になるので個人的にはオススメです。

ボンネットを開けて展示する時だけエンジンを仕込む訳ですね。あと、冷却ファンのL34はインストでは淡緑色の淡色塗装指示でしたが、実機画像と比べたりしてて

どうも違和感あったので、真ん中の露出部分だけ若干明るめに調色したニュートラルグレーで塗装しておきました。ここらは実際どうなのかは私如きには判りません。

ボンネット周りには多数の手摺りパーツを接着するんですが、予備があるものと無いものとがありますので、特に予備が無いものは紛失に注意。

この手摺り関係は塗装前に接着するか塗装後に接着するか製作開始当初に迷った部分なのですが、マスキングの邪魔になるって事で後付けを選択。

エポキシ系でチマチマと接着してあります。エポキシ系を使うと根元部分が塗装されていようがいまいが樹脂でガッツリと固定出来るので強度的にもコレ一択な感じ。

この手摺りパーツの幾つかは、

「ザケンナヨ」って位置にゲートが来てて、不器用なオッサンなんかはゲート跡処理中にパーツを吹っ飛ばしちゃうんじゃ無いかと無駄な緊張感を持たされた。

何度も言いますが、このキットは細かい部品が多いんですが、ゲート跡処理のことなんか微塵も考慮してくれてないので、特に予備が無い部品の紛失が怖いキットです。

実際紛失して何カ所か自作パーツに置き換えておりますよ。

ヘッドマークはベース部分がボディ色青20号の塗装指示でしたが、実機はどれも銀ブチになってるみたいだったので、アルクラッドのアルミニウムで外周を塗装しました。

インストのディテールアップ指示があったので、0.2tのPET板をサークルカッターでくり抜きましたが、そもそも14.2mm径、半径だと7.1mm径なんて微妙な円は切り出しが難しいので

7mmチョイ辺りの半径でサークルコンパスで切り出して、微妙にサイズをずらしたモノを何枚か用意して、一番サイズがピッタリだったモノを使用しました。

ウェザリングの時に邪魔になるので、この時点ではヘッドマークは車両に装着していません。

 

 尚、結構な量の手摺りやフックやピンのパーツが余りましたが、どれも今後なんかの拍子に破損したり紛失したりする可能性が有る部品ばかりなので、全て切り出してパーツボックスにて保管。

なんだかんだで秋に始めたのに冬になってしまったけど、一応年内に形になって良かったです。通常この手のネタキットは完成させたら友人なんかにあげちゃうんですが、

今回は車台の歪みの矯正を追い切れなかったというのが個人的に残念すぎるので、完成させても自分でストックしておこうと思います。その前に、展示会に向けて汚さねば!

 

 っつー感じで、今年もダラダラと色々な趣味で数少ない余暇を楽しんでいきたいと思います。

コメント (7)
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