っつーことで完成。
色々あってお蔵入りになるかとも思ったけど、どうにか完成だけはさせた。元がミニカーテイスト(それも安物のヾ( ̄(エ) ̄))全開のキットだったので、その手のテイストが溢れまくりですが、
ベヨ姐さんのデカールのお陰でゴミにならずに済んで良かったねって感じである。同じシリーズのダッジチャージャーなんてのも持ってたが、この300Cのあまりの内容に恐れをなして
昨年の地元展示会での交換会に出してオサラバしたのはホントの話だ(ヽ(^-^ヽ)♪)。
ギャラリーページをHPに作るほどの出来映えではないので、ブログ記事にてサックリ構築。ついでにサムネ化も面倒くさいので全部800×600の画像にて貼り付けてみた。
俺ちゃんの化石寸前スペックのPCでも楽勝で見れるから多分大丈夫かと思うんですが、重かった場合はコメント欄でご指摘下さい。
このキットはボンネット・前ドア・トランクが開閉式になっている。なっているのだが、安物ミニカー系の開閉機構なので、これを活かすとスケール感が益々損なわれる事となります。
また、各パーツのチリも合わないし、なんつっても隙間が盛大に空いてしまうので、ボンネットもドアもトランクも全てプラ材で拡幅工事を施してあります。
フロントウィンドウの建て付けが、構造上どうしても上辺に盛大な段差が出てしまう。どうにかするならバQ等での作り直しになるけどそこまでする価値は無いと見た。
前席頭上にはサンルーフが取り付けられてるんだけど、これまたチリ合わないしグラフィックの邪魔になるので埋めこんでおいた。メタリックorパール系は黒瞬着なんかで
埋めておかないと後で継ぎ目がヒケて悲惨な事になるので素材選択と手法選択は重要。プラ板と黒瞬着で念入りに埋めやした。
ボンネットのグラフィックは、姐さんのデカールセットからどれを貼ろうか随分悩んだ部分。絵だけだとチョット間延びしちゃったので、インレタで魔女語を作って組み合わせてみました。
天井と側面の派手なグラフィックは製作開始段階で構図含めて決めていたんですが、フロントまでゴテゴテしてしまうと五月蝿い感じになりそうだったので逆にシンプルにしてみた。
今から思えば炎を書くのも有りだったかも知んない。
ヘッドライトはこれまた安物ミニカーのようにユニットとレンズをダボで組む豪快すぎる仕様。流石にスケール感もクソもあったもんじゃなかったので、ここだけは加工を施した。
フォグランプはダボが何となくバルブっぽく見えるからいいんじゃね?とキットのパーツの裏にミラーフィニッシュ貼っただけ。ダクト関係は刳り貫いてメッシュ貼ったけど少々小汚くなったか。
フロントバンパーにはミラーフィニッシュでメッキ調仕上げを施し、サイドマーカーは同じくミラーフィニッシュの上にクリアーオレンジフィニッシュを貼ってみたら意外とイイ感じになりやした。
グリルは2種類付いてるんだけど、どっちも絶望的に立体感が無いので、見た目に誤魔化しが効く目の細かいメッシュ型のグリルを選択。ワイパーは窓モールドを削り取ってしまい
エッチング製のに置き換えるつもりだったが、これだとワイパーだけ異様に精密感が出て浮くので、フジミの32Zの左ハンドル様が転がってたので加工して付けてみた。もう何でもイイヤ〃 ̄∇)ゞ
ドア周りは、こう見えてかなり手が入ってます。先ずスジボリが意味不明な状態だったので、窓枠含めて全て埋めてから彫り直し。特に前ドアはガルウィング構造での開閉式になってたけど、
チリも合わねば隙間も盛大でヒンジもゴツ過ぎるしと悪いことづくめだったのでガッツリ固定してプラ材とパテで完全に埋めてから面出しとスジボリを加えることに。一部メッキ調の窓枠は
ミラーフィニッシュをを貼り込み、艶消し黒の部分は艶消しフィニッシュを貼ってみました。要するに今回は一人フィニッシュ祭りな訳だ。ミラーはフィルムが少々硬いんだけど、
他の色のはかなり薄くてパーツに馴染みやすく、塗り分けが面倒な部分には結構使い勝手が良いですな。ズボラに最適。
元からスムージングが中途半端に施されていてドアノブが省かれとる。最初の頃の製作記の画像では処理されてた様にこのドアノブも当初は再現しようと
丸穴エグってプラ棒でノブも作ってたんだけど、むしろサイド中央部を横切るモールを削り落とした方がスッキリするし姐さんも映えるっつー事でノブ用の凹みも埋め戻した。
窓ガラスは一応バQ型まで叩き出してたんだけど、絞るのが面倒くさくなったので全開のままにしといた。内装も見えにくくなってしまうし。
窓全開の理由がこれ。大昔のエントリーに貼った内装の画像。これはボディーのように風呂に入るとかのイベントがなかったので、完成時もほぼこのままの状態。
更に加わったのは3箇所のディスプレイに貼られたいかがわしい画像位。テーマはサドの世界。姐さんの世界ですね。
テールレンズもヘッドライトやフォグランプ同様にダボでユニットごと組み込む式のパーツ。ダボが目立たないようにスモークを吹いておいた。ナンバープレートは「KICK MY ASS!」と書いてみた。
マフラーは一旦パーツのメッキを落としてパーティングラインを処理してミラークローム。バンパー上部のメッキ部はフロント同様ミラーフィニッシュにて。
ルーフ後端にはデフォでは背びれ状のアンテナが付くのだがあらゆる意味で邪魔なので削り落とした。トランクは前述の通り開閉式がデフォで、トランク内部にはデカいウーハーやモニターが
パーツ化されているんだけど、開閉用のヒンジの自己主張が強すぎることと、ボンネット同様にチリが合わないことこの上ないので閉固定にて。↑の様に収まる為には、かなりの加工を要してもうた。
タイヤ&ホイールもキットデフォより1mm車高を上げて位置も外側に片側5mm程ズラして装着。それにしてもサイズがでかすぎる。それに釣られてホイールアーチもデカ過ぎる。
小さいのを大きくするのは簡単ですが、でかいのを小さくするのは非常に難儀。USAな方々は何でこうもデカいのが好きなんでしょうか?チ○コもデカいヤツ多いらしいし。
ドアミラーは試しにメッキシルバーNEXT使ってみたのだが、ミラークロームほどのメッキ感は出ず巷で云われるほど定着も良くなかった。吹き方失敗?それ以前にかなり変則的な
組み込みを要求される構造のドアミラーだったので、ミラー本体のみキットパーツを使い、後はマウント基部含めてプラ材と金属線で作り直してます。一々面倒くさい。
ボディーカラーはクレオスのスーパーブラックに同じくクレオスのクリスタルカラーのトパーズゴールドを混ぜた物。ハセガワのフィニッシュシリーズの多用も含めて
このキットの製作は、色々な素材の実験材料という意味もあったんですが、風呂入ってやり直しなんかをしたこともあって、概ねクリスタルカラーのクセが判ったかと思う。
クリスタルカラーは、クリアー塗料にパール粉を混入した塗料ではあるのだが、そのパールの含有量がたのパールコート塗料に比してかなり多め。
なので、吊しでオーバーコートすると、パール粉を過剰に混ぜたときに生じる粒子の荒れやクラックが出やすくなってしまう。よって、何かしらの塗料をバインダー代わりに
混ぜることで粒子濃度を調節してやった方が断然使いやすくなります。オーバーコートでもクリアーで割って使おうって事ですな。
クリアーは毎度お馴染みフィニッシャーズのオートクリアー。風呂後再塗装して1年くらいほったらかしてたのでスッカリ枯れていたが、取り敢えず上面はデカール段差を消して面一に出来た。
横っちょは多層印刷の影響もあってかなり分厚いデカールであることもあり、攻めすぎてデカールの上のクリアーが無くならないよう段差消しは程々にて止めてます。
今作のメインイベントというか、これがやりたかっただけってのが稲妻グラフィックと姐さんグラフィック。稲妻の描き方は実のところ基本はファイアパターンと同じなので
ファイアパターンが描ければ稲妻も描けると言っていいかと。先ずソリッド白細吹きで稲妻のラインを描き、その上から透過性の高い青(今回はガイアのウルトラマリンブルー)+極少量の赤を
最初の白のラインをなぞるように太めに吹き、そこにソリッド白で最初の白よりも更に細吹きでラインをなぞる。この時、稲光の分岐点で僅かにブラシを止め吹きしてハイライトを作る。
その上に先の青よりも半分くらいの太さで尚かつ赤を足さない青のみを使ってなぞる。この時点で巧く行ってれば紫→水色のグラデーションが出来てるはずなので、最後に
ソリッド白+極々少量の青を極細吹きして完成。本当は青に関してはクリアーブルー使う方がグラデーション出しやすいんだけど、その上にデカール貼る事になってたので染料系を避けやした。
っつーことで、なんとか飾れる物にはなったかと。今年の展示会の枯れ木も山の賑わいというか、「えーー!オマエ今年は完成品無しかよ!!」という非難を回避する為のアイテムっつーことで。
にしても、実に難儀なキットであった。一応ブランドはレベルだけど、中身は某大陸系バッタモンミニカーを分解しただけみたいな内容なので、
私のようにブランドに騙されて買っちゃった人は御愁傷様です。でも、今回はグッスマのデカール用マテリアルとかハセガワのフィニッシュシリーズとかクレオスの新塗料とか
色々試すことが出来てデータ取りが出来たという事で、そういう意味では今後に大きく役立つんじゃないかと思います。