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1/20 F2003GA 製作記 その10

2005年01月14日 | 模型
 こやつの製作記も遂に10回目。で、10回目にして、恐らく最も厄介なトラブルが発生しました。その辺は後ほど書くとして、先ずは塗装の続きから。

 前回ボディの「フォーミュラーレッド」まで終わった訳ですが、このキットの場合は、ウィングやパージボードの裏面にも塗装をする必要があります。で、この裏面ってのが実車ではカーボン剥き出しなんですよね。どんな方法で塗装するか色々考えたのですが、特にフラップ以外は塗装前に組み立ててしまっているリアウィングの兼ね合いがあり、今回は普通にセミグロス系暗色塗料で塗って済ますことにしました。プラモデルみたいに精度が出しやすく、塗装後に組み立てが出来る様な場合は、不器用な私でもストッキングやガーゼを当ててカーボン調塗装なんて処理もあり得たんですけどね。

 ってな訳で塗装ですが、先ずはマスキングをします。細切りにしたマスキングテープを、塗装面の裏側の辺に沿う形で貼り、パーツとテープの境目には、モデラーズのマスクゾルを平筆で塗って(と言うよりゾルを境目に乗せる感じ)おきます。

今回の様に両面塗装が必要な場合、このマスキング方法だと塗料の隙間漏れの心配をしなくて済むので、私はいつもこの方法です。通常のマスキングと違い、塗料が完全に乾いてからマスキングを剥がすのがコツ。生乾きだと、マスキングを剥がす際に捲れ上がった境目の塗料がパーツに残り、それが再び食い付いてしまうことがありますので。で、完全乾燥後にマスクを剥がすと、ゾルの上に載った塗料が少しギザギザと捲れ上がりますが、パーツには食い付いていないので2000番程度のペーパーで軽~く攫ってやれば、境界を綺麗にすることが出来ます。

 塗料は、先ず下地にフィニッシャーズのCLKシルバーを濃いめ+高圧+やや遠目から吹き付けます。次に、同じくフィニッシャーズのカーボン・マットブラックをやや薄目に溶いたものを、今度は低圧で気持~ちシャドウ入れっぽく吹きました。で、塗料が乾燥したらマスキングを剥がし、境目をペーパーで均して塗り分け終了です。


同じ色で、アンダートレイも塗装しておきましたが、これはアンダートレイにボディー色パーツの一部がモールドされている為で、サスやインテリア等々は、また後日塗装法を考慮することにして、今回は塗っておりません。

 さて、塗り分けが終わったボディ関係のパーツ群。今度はデカールを貼って行くことにします。シルクスクリーン/カルトグラフ製の良質なデカールと、何故かオフセット印刷とシルクスクリーンが混在したオマケMarlboroデカールが入ってます。箱にはフェラーリとのライセンス品である事が示されていることから、この版権関係の条項にタバコマーキングを入れてはならないって条文があるんでしょうねぇ。海外分はともかく日本国内販売分位は普通にデカールを入れてくれれば良かったのに・・・。で、実はこのタバコデカールが、後に悲劇(喜劇?)を産んでくれたりします。

 昔からそうなんですけど、カルトグラフのデカールで気を付けなければイケナイのは、デカール自体に厚みがあり柔軟性にも乏しいので、シルバリングや気泡の混入を回避すべく、デカール貼付面の塗装表面を滑らかにしておく必要があります。今回も、デカールの前にクリアーを少し吹いて磨いてから・・とか思ってたんですけど、ヒーター全開の部屋で塗装したのが効いたのか、この手間を掛けなくても塗装表面が非常に滑らかです。デカールが跨ぐ面に塗り分けがある訳でもありませんし、染料系塗料でもありませんので、今回はボディー色の表面に直でデカールを貼っていくことにしました。ホントは念のためクリアー処理した方が良いんですけどね。



 で、↑貼りました。(爆)。参考資料は2003年鈴鹿GPのレース車画像です。ネットで拾い集めると、軽~く50枚程の鈴鹿仕様F2003の画像が拾えましたので、デカール貼りに便利そうなものを10枚程ピックアップし、プリンターで印刷して資料にしました。背中のマルボロがまだですが、ここは下の白がデカールなので、一旦デカールを完全乾燥させてから後で貼ります。相変わらずフェラーリはマーキングが少ないので楽ですねぇ。面倒だったのは、サイドのシャークルーバー部分のボーダーフォンマークと、背中の大判白デカールくらいのものでした。シャークルーバーの部分は、キットのデカールに余分にボーダフォンロゴが付いていましたので、正規に貼る分をセッターと軟化剤で下半分から少しずつ馴染ませながら貼り込んでいき、サイドフィンに跨る部分の寸足らずな分を、先述の余分なロゴを切り刻んで使用しフォローしてます。背中の大判白は二種類有りまして、正規分はマルボロロゴのない私用で使うもの、オマケデカールに入ってるのがマルボロロゴを入れる際に使用するものになってます。折角日本GP仕様って事で買ったのですから、当然ロゴを入れるべくオマケデカールに入ってる分を使用。これまたセッターと軟化剤を使って貼り込んでいきましたが、少し失敗しちゃいまして(笑)、マルボロロゴを貼る前に濃いめの白でタッチアップをしてやる必要が出来ました。デカール使わずに塗り分けた方が楽だったかな?
 また、ノーズに貼る白いマルボロロゴですが、シルク印刷の真っ白なマルボロを貼って、その上に縁付きのオフセット印刷のマルボロを貼って仕上げる様になってますが、実車もF2003GAからは立体的なグラフィックのロゴになってますので、わざとホンの少しだけ上と下のデカールをズラして影付き表現をいれておきました。それにしても、このノーズのマルボロは短すぎ。採寸ミスなんでしょうかねぇ。ついでにツッコミを入れておきますと、ノーズのボーダフォンロゴとゼッケン、フロントウィングフラップのボーダフォンロゴなんかもサイズが小さすぎです。でも、気にしなければ気にならないのでOK(笑)。
 デカールは貼付後暫く乾燥させまして、程良く湿気が抜けた頃に、曲面部や筋彫り上のマーキングに関しては更に馴染ませる為に軟化剤を使って馴染ませていきます。カルトグラフにはモデラーズのマークソフターが使い易いっすね。ウッカリするとカルトと言えど溶かすので、使い方には注意が必要です。


 そんなこんなで、概ねマーキングが必要な部分のデカール貼りが片付きました。しかし、実はリアウィングのマルボロロゴに問題と言いますか、「なんで?」っていう困った事情が露呈しまして、誠に残念ながら一時作業をストップすることにしちゃいました。ここまで来たのに・・・・・と私自身かなりガックリ来ております。と言いますのも、私が買ったキットに初回限定として付属していたマルボロロゴでは、日本GP仕様のリアウィングのマーキングを賄えないんですよ。まさかそんな事になってると思ってませんでしたので、既にボディーにはマルボロロゴ入りのマーキングを施してしまっていますし、今更仕様変更も気分的に萎えてしまいます。で、どんなデカールだったのかと言いますと


こんな感じで、恐らく分割から察するにスペインGP仕様と同じモノが入っている模様です。日本GP仕様の場合は、上段・中段&フラップ・下段の立体三段メゾネット構成のウィングになっていて、ロゴが一面分足らないって訳です。


しかも、付属デカールの「BACK」って書かれた部分のロゴなんて、キットは二段分割なのにデカールは三段分割なので、一旦バラして再構築して貼っていくという、ナントモ不親切極まりない状態。でも、これよりも最悪なのは「足りない」分ですな。困ったことに、F2003GA以降のフェラーリのマルボロロゴは、それまでのソリッドな黒のロゴではなく、グラデーション塗装を用いた立体的なロゴになっていますが、手持ちストックの数多のマルボロロゴデカールは全て旧タイプのロゴなので流用が出来ず。市販の別売デカールも1/18や1/24や1/43のは有っても1/20は皆無な状態。自作しようにもグラデーションは不可能に近いし完全にお手上げ状態ですわい。ネットでもこの辺りの話は聞かないので、ひょっとするとまた「私だけ貧乏くじ」の梱包ミスがあったのかも知れませんが、もし日本GP仕様とスペインGP仕様でタバコロゴは同じモノが入ってるとしたなら、端からムリだろうと思うんですけどねぇ。やっぱり梱包ミス?

 試しにスタジオ27に連絡してみたのですが、諸般の事情でスペア供給は出来ないとのこと。なんやそれ?。「諸般の事情」って部分は察しが付くんですけどねぇ、、、困ったもんです。結局多方面に「ヘルプ」をお願いして何とかしようと試みたところ、もしかしたら何とかなるかも知れないって筋に辿り着いたので、これが一縷の望みってとこです。これでダメなら、他のマーキング部だけ保護の為にクリアーを吹いておいて、後々なんらかの別売デカールで解決出来るその日までお蔵入りってことになるかもしれやせんです。パーツの欠損等であれば何らかの形で代替部品を作れば事足りますが、マーキング関係は非常に難しい。更に私の様な地方在住者で小回りの利くショップが近くにないユーザーにとっては致命的っすな。

 ほーーんと、エラいキットに当たっちまったもんですわ。大人しくTAMEOのF2003GAでも買っときゃ良かったよ。
コメント (6)
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