碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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「週刊文春」と「週刊新潮」の広告掲載を拒否した「朝日新聞」

2014年08月29日 | メディアでのコメント・論評



朝日新聞が掲載を拒否した両誌の広告


「朝日新聞」が、「週刊文春」と「週刊新潮」の広告掲載を拒否。

この件で取材を受けました。


拒否の理由は、明らかにされていません。

広告の内容(朝日に関する見出し部分)が「違っている」と判断したからでしょうか。「嘘の情報は紙面に載せられない」と考えたのでしょうか。

それとも、朝日にとって「不都合」「不利益」だと思ったのでしょうか。

もしも、両誌に書かれている内容が「間違っている!」と言うなら、きちんと反論すればいいのです。記事のどこが、どんなふうに誤りなのかを。

市民(読者)は「文春」や「新潮」を読み、そして「朝日」の反論を読んで、自身で内容の当否を判断すべきだと思います。

広告拒否は、そうした機会を読者から奪うことにつながります。

また、この広告には「慰安婦問題に関する追及キャンペーン記事」だけでなく、当然、ほかの記事に関する情報も含まれていました。

朝日の読者は、その情報を得ることも出来なかったことになります。

それと、言うまでもありませんが、広告は「情報」であるだけでなく、「表現」であり、「文化」です。

そのことについて、朝日はどう考えているのか。

このあたりも、かなり気になります。


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