碓井広義ブログ

<上智大学教授のメディア時評> 見たり、読んだり、書いたり、話したり、時々考えてみたり・・・

ドラマ『波の盆』のスクリーン上映

2011年08月29日 | テレビ・ラジオ・メディア

この週末、一番嬉しかったのは、“実相寺組”との再会だ。

川崎市市民ミュージアムで開催されている「実相寺昭雄展」で、ドラマ「波の盆」の関係者試写、スクリーン上映が行われたのだ。



1983年制作の「波の盆」(芸術祭大賞)の撮影は、当時、池上製作所が作り上げた高性能カメラ「Ikegami EC-35」を使って行われている。

ハイビジョンカメラが登場する以前のビデオカメラとして、映画フィルムに近い画質を実現したことで話題になった名機。

だから、今回のようにホールのスクリーンでの上映にも耐えられるのだ。

大きな画面で見る「波の盆」は、実相寺監督の映像設計がより明確に伝わってきて、あらためてこの作品の素晴らしさを実感した。

そして会場に集まった懐かしい顔。

実相寺監督夫人で女優の原知佐子さんは出演もしている。

カメラの中堀さん、猪瀬さん。

照明の牛場さん、丸山さん。

みんな、ずっと実相寺監督を支えてきたバリバリの“実相寺組”であり、それぞれのジャンルの第一人者だ。

テレビマンユニオンの先輩プロデューサーだった稲塚さんも駆けつけていた。

放送から28年。

以下は、当時のスタッフだが、キャストを含め、もう何人もの方が亡くなっている。

実相寺監督をはじめ、主演の笠智衆さん、音楽の武満徹さん、ユニオン側のプロデューサー吉川さん、効果の小森さん、VE(ビデオエンジニア)の小野さん、そして俳優の奥村公延さんも2年前に。


•脚本:倉本聡
•音楽:武満徹
•制作:梅谷茂
•プロデューサー:吉川正澄、山口剛
•撮影:中堀正夫
•照明:牛場賢二
•美術:池谷仙克
•編集:浦岡敬一
•録音:奥山東宣宏
•効果:小森護雄
•記録:穴倉徳子
•監督:実相寺昭雄
•制作:日本テレビ、テレビマンユニオン


当時、私は駆け出しのアシスタント・プロデューサーとして参加していたが、本当にたくさんのことをこのドラマから学んだ。

その後の制作者としての歩みを決定づけた1本でした。



上の方に原さん、中堀さん
手前に稲塚さん、牛場さん


猪瀬さん


原さん、猪瀬さん


牛場さん、原さん


丸山さん


中堀さん、稲塚さん

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