碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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週刊朝日で、芦田愛菜「朝ドラ」ナレーションについて解説

2018年09月24日 | メディアでのコメント・論評


石原さとみの最年少記録を更新 
芦田愛菜が朝ドラの語り

10月開始のNHK連続テレビ小説「まんぷく」の語り(ナレーション)を、女優の芦田愛菜が務める。NHKによると、「おばあちゃんから聞いた話を友達に教える」雰囲気の身近な語りがねらい。14歳の若さで全編通しての語り抜擢は史上最年少。「てるてる家族」での石原さとみの16歳を更新した。

『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』著者の田幸和歌子さんはこう話す。

「朝ドラの語りはとても大切な役割。表現力の高さや滑舌のよさだけでなく、朝の忙しい時間に家事や食事をしながらでも視聴者に内容を届ける、わかりやすさを求められます。愛菜ちゃんは、映画『ポケモン』や『怪盗グルー』シリーズの吹き替えなど、声の仕事の経験が豊富で評価も高い。本人は『シーンを壊さず、いい意味で存在感を消す』と言っていましたが、うまいけれども悪目立ちしない語りではないでしょうか」

まんぷくは、日清食品創業者の安藤百福夫妻がモデル。ヒロインを安藤サクラ、夫を長谷川博己が演じる。

「サクラさんは、キャラクター性が非常に高く、画面に出たときの強烈なオーラがある女優さん。そのオーラをいい意味で中和させてくれる、視聴者とドラマのインターフェースのような役割も(愛菜ちゃんは)果たすのではないでしょうか」

そう話すのは、上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)。碓井教授は、芦田と日清食品との奇縁について、こう続ける。

「2011年から、日清の『チキンラーメン』のCMに出演していました。ひよこの着ぐるみのかわいらしい姿が好評でしたが、今年はチキンラーメン誕生60周年。しかも、そのCMキャラ『ひよこちゃん』は、ひよこの世界と人間界をつなぐ存在でもあった。まさにドラマの世界と視聴者をつなぐ存在の語りと同じ。この二重、三重のリンクに、すごいな、NHK大阪放送局と感じました」

日清だけでなく、NHKとの縁も深い。

「11年の『江』で大河ドラマに出演、同年には『マル・マル・モリ・モリ!』で、『紅白歌合戦』にも鈴木福くんと一緒に出ました。14歳にして、NHKの3大看板番組を経験した女優さんになったとも言えます」(碓井教授)


演技だけでなく語りでも視聴者の心を動かしてほしい。(本誌・太田サトル)

(週刊朝日  2018年9月28日号)

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