『感性創房』kansei-souboh

《修活》は脱TVによる読書を中心に、音楽・映画・SPEECH等動画、ラジオ、囲碁を少々:花雅美秀理 2020.4.7

●演劇鑑賞文遅れの顛末とお詫び③(最終回)

2018年08月19日 10時46分58秒 | ●演劇鑑賞

  3種類全80巻計230㎏の美術全集

 ………………3種類の美術全集を自室で楽しむ……そのための「専用書架」購入の “決意” 。そのことが演劇鑑賞ノート紛失の「第一楽章」になるとは。無論、神のみぞ知る世界であり、凡夫の与(あずか)り知るところではなかった

 本稿①に紹介済みの「A・B・C」3種類の「美術全集」は、2011年3月末に現在のちっぽけなアパートに引越して来て以来、ずっと「押入れ」の中にあった。全集3つの総容量は、ほぼ「押入れ」下段の3分の2を占めていた。

 それだけのものを「押入れ」から取り出すということは、当然、それだけの「総容量」を「室内に確保」することを意味する。と同時に、それらをいつでも鑑賞できるようにするためには、結構な大きさの頑丈な書架も必要だ。

 「美術全集」はサイズも大きく重量も結構なもの。前回は「C」全集のみの紹介だったが、今回は「A・B」各集のサイズと重量をお伝えしよう。※以下の「サイズは縦×横×厚さ」の順(単位はcm)。「重さ:kg」は1巻の平均です。ちなみに、各巻の定価は「A:2,400円」「B:5,200円」「C:3,800円」。

 『A:「世界の美術館」25巻』(講談社版)

   ……38×27.5×2.5。2.5㎏×25巻=62.5㎏

 『B:「現代世界美術全集」25巻』(集英社)

   ……40.5×31×3.5.3.4㎏×25巻=85㎏

 『C:「原色日本の美術」30巻』(小学館)

   ……37×27.5×3.5。3㎏×30巻=90㎏

 「3種総巻数80巻」の「総重量」は、何と230㎏余にも及ぶ。そこで筆者は、3種総巻数の「体積(㎥)」と「重量」をもとに、それらが確実に収納できる「間口・奥行き・高さ」を[5㎜方眼紙]に割り出した。つまりは、それらのサイズや容量に見合った「スチール製の書架」の当たりをつけるためだ。

       ★

 翌日、筆者はホームセンターにおいて、お誂え向きの「スチール書架」を手に入れた。間口:80㎝、奥行:40㎝、そして高さ:177㎝の全5段(スチール枠内4段)であり、結果として「A・B・C」3種の美術全集が、少しの無駄なくピッタリと収まったのだ。その心地よさと言ったらなかった。

 ……誰かがふいに訪ねて来る……なんてな……ことはないだろうか……そうなれば「第1号の閲覧者」として招き入れ、館長みずから美術講義をのたまわる……………天にも昇りかねない能天気の寸感ここにあり……の図であった。 

 ……と簡単にケリがついたかのような表現だが、そこに行きつくまでには既存の小さな書棚」を移動させなければならなかったし、移動させるためには必然、その「書棚」から本を取り出さなければならなかった。もちろんそのあと、整理・分類した本を再び「小さな書棚」に戻す作業があった。

 実はこの「整理・分類」とそれに伴う一部書籍の室内処分に一番手間がかかった。それら一連の作業あっての「スチール書架」の “新加入” であり、美術全集「A・B・C」の “デヴュー” となった。

 

 Missing狂騒曲

 今振り返って考えるとき、この “デヴュー” だけで終わっていれば何ら問題はなかった。返す返すも口惜しいの一言、いや二言に尽きる。余計なことを考えずに、すんなり終わらせるべきだったのだ。少なくとも、“著しく整理整頓能力が欠落した輩” のすべきことではなかった。

 だが後先を考えない “行き当たりばったり” を常とする御仁は、そのとき血迷ってつい色気を出してしまったのだ……

 ――この際、ついでに他の書架も、一度全部の本を取り出して根本的に整理しなおしてみよう……。

 この “悪魔の囁き” こそ、「演劇鑑賞ノート」のmissingへと通じる「第二楽章」となってしまった。

 ……………正直言って、思い出すことは辛い。そして、情けない。結末を明かせば、依然「演劇鑑賞ノート」はmissingのままであり、筆者の “演劇感想記述意欲” を、著しく損ねてしまったのだ。

  missingにきづいたこの時機、筆者の住処は「部屋」の中のみならず、キッチン・廊下部分、玄関脇の下駄箱の上に至る部分まで「足の踏み場もない」どころか、「ロフト寝室部」のテーブルや布団の上にも、“広げられた夥しい本の散乱に占領されてしまっていた……。

 ……そしてこれら 広げられた夥しい本の散乱” が治まったあと、筆者が再び演劇鑑賞ノート」を目にすることはなかった。

 ……だが以上の事実は容易に受け入れがたい。そこでその後、幾度となくmissing note の “捜索を敢行” したのだが、その甲斐なく依然、「演劇鑑賞ノート」は “missing” という惨めな確認に終わった。実は昨土曜日深夜にも捜索を試みたのだが……………。(了)


 

 



2 コメント

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どげんかせんといけん (shuri)
2018-09-13 05:00:05
何と何と、我が愛しの prima donna。恥ずかしながら、老体は今しがた messaggio に気づいた次第です。ほんとうに、ほんとうに mi dispiace……。

 『ほんなごつ、いたらんこつばして……いっちょんすすまんごつなって、ばってん、もういごかんといけん。dankai-no-sedai のジジイやけん、あごばっかしにならんごと……。《生き恥》ばさらすわけにはいかんですモン! 9月中には、どげんかせんといけん。……でよかろうか……いろいろまじっとるごたあ……』
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ふふふ (さかい「」)
2018-09-07 19:48:15
花雅美さんの失敗記楽しく読ませていただきました(笑)
打ち上げでお話させていただいててよかったです!また福岡公演する予定でいるので成長出来ているかチェックしにいらしてください!
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