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渡辺武著 わかりやすい漢方薬 p223 上工は腹を探らないか? 漢方薬は、病気の原因を気・血・水の判定から初めて、体質や陰陽虚実、適応薬の薬性・薬能を決め、寒熱温涼平の薬剤を処方します。

2021-08-09 16:06:19 | 日記

昌栄薬品

渡辺武著 わかりやすい漢方薬

第四章 漢方による心身の健康法

2 公害や難病のない漢方薬

p223 上工は腹を探らないか?

 漢方薬は、病気の原因を気・血・水の判定から初めて、体質や陰陽虚実、適応薬の薬性・薬能を決め、寒熱温涼平の薬剤を処方します。

その一つ一つの条件によって、同じ病名でも処方する薬剤が違ってくると述べてきました。

この漢方の薬の決め手、薬の選定方法を「証」といっています。

つまりこの証は、現代医学でいう診断とは基本的に違います。

 診断は病名を決めることであり、病名が決まれば、自動的にその病名薬は決まりますが、的確な薬ではあり得ません。

証は処方する薬剤を決めることであり、百人百様の患者のひずみをチェックする方法です。

どちらかというと、現代医学は病名を決めることに重点があり、漢方や病のための心身のひずみを正常化するのに最適の薬剤を決めることに重点が置かれているわけです。

 この薬剤を決める証の採り方には、六つの見方―望証、聞証、問証、脉証、腹証、背証―があります。

望証は眼で見ることです。身体全体を見ると、ちょっと具合が悪いとか、太りすぎているとか、姿勢が曲がっているとか、全身の状態がわかります。

聞証は耳と鼻でききます。声がかすれているとか、いびきのかき方、口臭、体臭、排泄物の臭いを鼻でかぐわけです。

問証は口で問答をして状態を確かめます。

脉証は手の「寸関尺」の三ヵ所でみます。

薬はその脉証によって桂皮を処方するか麻黄にするかが決まります。

 内臓の状態もこの脉証でわかります。

だから俗に、桂皮の脉とか、麻黄の脉とか、柴胡(半表半裏)の脉証といわれています。

腹証は腹に触れて、腹の緊張度や感覚、動悸の状態などで、内臓のひずみをさらに細かく確かめます。

背証は肩のこり、背筋のこり、腰のこりなど、その位置によって病位が違ってきます。

腹も背部も上からこってくる場合と下からこってくる場合では、病状も薬剤も違ってくるのです。

 このように眼で見て、耳と鼻できき、口で問いただし、手で触れて病位病状を確かめるという六つの方法で、薬剤を決めるわけです。

ところが、よく脉や腹に触れると「診察じゃないか」という人がいますが、これは薬剤を決める手段で、病名を決めるために医師がやっている診察ではありません。

では、六つの証で一番決め手になる証はなにか、これは古来、日本でも中国でも論争されている問題です。

日本では江戸時代から腹証が大事だと言い、中国では脉証が決め手とされています。

 中国では、望証だけで正しく薬剤が決められるのは神医(神技を持った者)だ。

聞いただけで薬が決められる人は聖医だ。

問証だけの情報でやれる人は工医で、脉を見たり、腹証をとったりしてわかる人は技巧者で巧医だと、すぐれた漢方家(上工)の序列をさらに四段階に分けているのです。

ただ、これは脉証も腹証も必要がないというわけではありません。

正しい薬剤を決める有力な方法と情報の収集方法が六種類もあるのですから、基本的にはていねいにこと六種類の方法で病位病状や病因をさぐり、それを総合して病気を改善する最適薬を決めるのがオーソドックスな漢方の技術です。

 それぞれの証の採り方に熟達すれば、ひと目見ただけでも、声を聞いただけでも、的確に薬剤が決められますが、誰しも、努力も経験もないのに、一足飛びに神技や聖技を身につけられるわけではありません。

今日の日本の漢方では、腹証のことはよく知られていますが、背証(背視)のことはほとんど忘れ去られています。

 江戸時代の先達が開発した有力な薬の決め手である腹証、背証の二方法は、現代中国でも忘れられている日本独特の技術ともいえるのですから、漢方を学ばれる人は、薬剤師でも医師でも、脉証と同次元で見につけることが大事だと考えます。

言い換えると、漢方の証とは、薬剤を決める証拠ですから、証人や証拠となる情報は多いほど確率が高く、正確度を増し、正しい治療につながることになります。

 漢方の薬局の主人など、普通、眼で見て、聞いてという望証と問証だけで薬剤を決めていますが、これでは五〇%の確率しかない薬を処方していることになります。

握手をしたって、別に憲法に違反するわけではありません。

肩をたたいたり、背中にさわっても人を傷つけるわけではありません。

要は的確な漢方薬をいかに処方するかということではないでしょうか。

 ここで六つの証をあげたのは、漢方薬の処方は、いろいろな条件でチェックされており、薬には必ず歯止めがされているということを言いたかったからなのです。

※※※※※

武漢ウイルスに罹った、葛根湯証であれば

傷寒論より

太陽病、項背強几几、無汗、惡風、葛根湯主之。

 太陽病、項背強ばりて几几(しゅしゅ)とし、汗無く惡風するは、葛根湯之をつかさどる。

太陽病という証で、項背(後頭結節部から肩背に沿った部分)がこわばり、几几(屈して強ばること)、汗は出ていない、さむけがあるものは葛根湯で之れを主治せよといふこと

さむけが無ければ(温病=うんびょう・温邪に感受して起こる急性熱病の総称)

荊防敗毒散

咳には五虎湯

高熱であれば、白虎加人参湯

等、証により処方します

いずれにも、クラシエ薬品感應丸・敬震丹を加えるのが有効

 

ゴールド三養茶

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