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黄帝内経素問 五藏別論篇 第十一 第一節(1-2)

2011-06-06 09:57:05 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ③ 黄帝内経素問

 

五藏別論篇 第十一 第一節

 

原文

 黄帝問曰。余聞。方士、或以腦髓爲藏、或以腸胃爲藏、或以爲府。敢問、更相反、皆自謂是。不知其道。願聞其説。

 

 岐伯對曰。腦髓骨脈膽女子胞。此六者地氣之所生也。皆藏於陰而象於地。故藏而不寫。名曰奇恆之府。

 

 夫胃大腸小腸三焦膀胱、此五者天氣之所生也。其氣象天。故寫而不藏。此受五藏濁氣。名曰傳化之府。此不能久留。輸寫者也。魄門亦爲五藏使。水穀不得久藏。

 

所謂五藏者、藏精氣而不寫也。故滿而不能實。六府者、傳化物而不藏。故實而不能滿也。所以然者、水穀入口則胃實而腸虚。食下則腸實而胃虚。故曰、實而不滿。滿而不實也。

 

訓読

黄帝問うて曰く「余聞く。方士、或いは腦髓を以て藏と爲し、或は腸胃を以て藏と爲し、或は府となすと。敢えて問う、更々相反して皆自から是なりと謂う。其の道を知らず。願くば其の説を聞かん」と。

 

 岐伯對えて曰く「腦、髓、骨、脈、膽、女子の胞、此の六者は地氣の生ずる所なり。皆陰に藏 (かく)れて地に象る。故に藏して寫せず。名づけて奇恆の府と曰う。

 

 夫れ胃、大腸、小腸、三焦、膀胱、此の五者は天氣の生ずる所なり。其の気天に象る。故に寫して藏せず。此れ五藏の濁氣を受く。名づけて傳化の府と曰う。此れ久しく留むる能わず。輸寫する者なればなり。魄門も亦五蔵の使たり。水穀久しく藏することを得ざればなり。

 

所謂五藏なる者は、精氣を藏して寫ざるなり。故に滿ちて實すること能わず。六府は物を傳化して藏せず。故に實して滿つる能わざるなり。然る所以のものは、水穀口より入るときは、則ち胃實して腸虚す。食下るときは則ち腸實して胃虚す。故に曰く實して滿たず。滿ちて實せざるなり」と。 

 

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