さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

「さわやか易」カテゴリー・一覧

2023-10-14 | さわやか易の目次

 

浮生は夢37話(作成中)

ユダヤ人の旅44話

姐さんの憲法論40話

アメリカを支配する者たち31話

日本経済0成長の正体27話

名曲はこうして生まれた50話

名僧たちの求めたもの50話

名画に学ぶ世界史71話

20世紀からの世界史53話

南北朝鮮半島物語6話

ユダヤ系金融グループの世界支配6話

プーチンの挑戦8話

冷戦後の米中関係と日本10話

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浮生は夢・目次

2023-10-14 | 浮生は夢

1、浮生は夢の如し

2、お墓の問題

3、フンコロガシに思う

4、衣食住楽

5、インドの宗教(1)~バラモン教

6、インドの宗教(2)~仏教とジャイナ教

7、インドの宗教(3)~大乗仏教

8、インドの宗教(4)~ヒンドゥー教

9、インドの宗教(5)~イスラム教

10、インドの宗教(6)~シク教

11、国民性と宗教

12、仏教の中国伝来(1)~三教

13、仏教の中国伝来(2)~仏図澄と鳩摩羅什

14、仏教の中国伝来(3)~法顕

15、三つの宗教は何が違う

16、一神教と多神教

17、三日三晩で悟った男

18、仏教の日本伝来(1)~蘇我家と物部家

19、仏教の日本伝来(2)~聖徳太子

20、仏教の日本伝来(3)~本地垂迹説

21、仏教の多様化(1)~唐王朝

22、仏教の多様化(2)~7つの宗派

23、仏教の多様化(3)~鑑真の渡来

24、仏教の多様化(4)最澄が天台宗を開く

25、仏教の多様化(5)~空海が真言宗を開く

26、仏教の進化発展

27、達磨から禅が始まった

28、直ぐにでも出来る座禅

29、スティーブ・ジョブズと禅

30、明治維新を起こした武士たち

31、皇室の大事件「宇佐八幡宮神託事件」

32、桓武天皇から始まった平安時代

33、心の安定

34、美人に生まれたら幸せか?

35、新大関は何故負けるのか?

36、役に立たない葬式仏教

37、乱世に新しい宗教は生まれる


乱世に新しい宗教は生まれる。

2023-10-13 | 浮生は夢

武蔵坊弁慶(?~1189)

親分、これから鎌倉仏教に入ると思うんですが、その頃の時代とはどんな時代だったのでしょうか?

鎌倉になる前に、平安の末期がどんな時代だったかを知らないと、新しい仏教が生れるにはその背景を知らないといけないんだ。平安時代は大きな戦もなく、まあまあ平穏な時代だったと思うんだが、平安の末期になると各地で内乱が起こってくるんだ。もう貴族では治めることが出来なくなってきたんだな。そこで武士という身分が力を持って来るんだ。

元々、武士というのは何をやっていたんでしょうか?

簡単に言えば用心棒だな。朝廷とか有力な貴族は、いざという時の為に用心棒を抱えていたんだ。その用心棒たちが「俺たちが居なけりゃ困るだろう。もっと大事にしろや。」という風に、段々力を持ってきたんだ。何とお寺もそうなんだよ。お寺にいけば金があるんじゃないかと、お寺を襲う輩に備えなくちゃいけなくなるんだ。

お寺まで武装するようになってきたんですか。

そうなんだ。それが結構強い武装集団で、朝廷でさえ手を焼くようになっていたんだな。お前、白河法皇は知っているよな。

知っています。平安の末期に「治天の君」として院政を敷いて君臨したんですよね。平清盛が白河法皇の落胤だという話もあるんですよね。

そうなんだ。その権勢を極めた白河法皇が自分の思い通りにならないものとして、「賀茂川の水、双六の賽の目、比叡山の山法師」と言っていたんだ。「比叡山の山法師」というのは比叡山延暦寺の僧兵のことなんだ。僧兵たちは神威を盾に「強訴(ごうそ)」と言って略奪行為までしていたというのさ。

そうですか。仏教も地に堕ちたものですね。そう言えば、武蔵坊弁慶なんかも元は僧兵だったんですよね。それだけ、世が乱れていたということですか。

そういうことだ。平安時代は貴族の文化が花開き、和歌なんかも流行して良い時代だったんだが、長く続くと、腐敗堕落して来るし、そこに武士という新しい勢力が生れて来たんだな。白河法皇も寺院の勢力に対抗するために陰御所に「北面の武士」と言われた警備隊を配置して、強訴を防いだ。その警備隊から源氏と平家が出てくるんだな。

成程ね。つまり、新しい仏教はそんな乱世が生み出したと言えますよね。

そうさ、いつの時代も新しい宗教が生れるのはむしろ好ましくない時代なんだな。


役に立たない葬式仏教

2023-10-05 | 浮生は夢

親分、そろそろ又、仏教に戻りませんか。今まで仏教の成り立ちみたいなことをやって来ましたが、今だに解らないことがあるんですよ。

おう、そうか。どんなことなんだ?

仏教は、その時の為政者が国を治めるために普及させたんですよね。じゃあ、今の僕たちには日本という国を治めていく為に必要なことは他にいっぱいありますよね。エネルギー問題とか、安全保障の問題とか、経済問題とかがありますよね。それに比べれば、統一教会事件が問題になっていますけど、宗教がそれ程重要だとは誰も思っていないんじゃないでしょうか?

成程な、お前の言う通りだな。しかしな、今の日本はそれでも良く治まっているから人々は宗教を問題にしないんだよ。時代の流れに流されている状態で満足しているというか、何も考えていないからなんだよ。

でも、今の仏教は葬式仏教で、法事の時くらいしか役に立っていないんじゃないですか。僕が日本の仏教にがっかりしたのは、拉致事件の横田さん夫婦があの事件があってから、救いを求めて最初は奥さんが、そしてご主人までがキリスト教に入信しているんですよ。横田家だって当然何処かの仏教宗派の檀家になっていたはずでしょう。その寺の住職はなにをしているんでしょうか。自分の檀家が大変な目にあった時に救いの手を差し伸べないんですか。法事さえやってれば良いんでしょうか。

そうだな、お前の言う通りだ。警察や病院で解決出来る問題じゃないからな。そんな時こそ、真っ先に助けてやらなきゃいけないと思うな。

そうでしょう。何も北朝鮮まで行って、めぐみさんを連れ戻してこいと言ってる訳じゃないんです。せめて話を聴いて、苦しみを共有してやり、仏教の教えを話してやったら良かったと思うんですよ。

俺もそう思うよ。日本の仏教もこれじゃダメだな。

日本人はそれでも我慢強いというか、すぐには反抗しない国民性だから、こんな仏教でも続いているんじゃないでしょうか。

確かにお前の気持ちには同感なんだが、そうかと言って、仏教に代わるものも、そうあるもんじゃないぞ。だから、もう少し勉強していこうじゃないか。

そうですね。何も解ってもいないのに文句ばかり言ってはいけませんよね。

でも、そうやって疑問に思ったことは言った方がいいよ。さっきお前が言ったように、仏教は国を治める為に、時の為政者が取り入れたもんだ。日本の場合もそうだったし、他の国もそうだ。しかしな、仏教は自分が自分の為に、安心立命の信念を築くためにも適した教えだと思っているんだ。特に禅というのは、まさしく自分が自分のためにやるもんだよ。

解りました。あせらず、ゆっくりやって行きましょうか。日本の仏教ですが、平安時代に最澄が天台宗、空海が真言宗を開くところまでやりましたよね。

そうだったな。両方ともその時代に中国から取り入れた密教だったんだが、真言宗は純粋な密教として発展して行くんだが、天台宗の方は純粋な密教ではなく、様々な教えが入り混じっていたようで、ここから鎌倉時代になって次の新しい宗派が生れる土壌になったんだよ。

時代も貴族の時代から武士の時代へと変貌して行くんですよね。源氏とか平家とかが台頭して来るんですよね。それに伴って仏教も新しくなってくるんですか?

そうだな、それはこの次にしようか。

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新大関は何故負けるのか?

2023-09-22 | 浮生は夢

親分、心の安定という話ですが、新大関はどうして勝てないんでしょうか?これも心の安定の問題でしょうか?

その通りだ。大関になるということは大変なことで、力士にとっては夢のような地位なんだよ。関脇時代に3場所で33勝することが目安と言われている。このハードルは結構難関なんだな。最大の難関はその目安に近づいて来ると、周りが騒ぐだろう。本人も物凄いプレッシャーがかかって来るんだ。そんなハードルを乗り越えて大関になるんだよ。

大変なプレッシャーだと思います。でも、そのプレッシャーを跳ね除けて、凄い力を発揮しますよね。ところが、大関になってしまうとその力が全然発揮されないというのが不思議なくらいなんですよね。

そこが心の安定が出来ないからなんだよ。大関になると、先ずマスコミが大勢取材に来る。出身地では後援会が出来たり、大小のファンクラブが出来たりするんだ。あっちこっちからお呼びがかかるよな。ファンは大事にしなくてはと出かけて、大歓迎を受ける。気分はいいが、これが落とし穴なんだよ。

次の場所に備えて稽古はするんだが、目の前に大関と言う目標があった時とは違って、力が入らないんじゃないかな。新横関として場所を迎えると、周囲の期待はさらに大きくなる。勝たねばいけないと新たなプレッシャーがかかって来るんだ。この勝たなくちゃというプレッシャーで、思い切ったことが出来なくなるんだ。相手は新横関を食ってやろうと思い切りぶつかって来る。この差が出るんだ。もともと幕内上位の関取は実力は紙一重なんだよ。だから心の安定を少しでも欠いた方は勝てないんだ。

成程、だから新大関は勝てないんですね。心の問題なんだ。それにしても、白鵬は強かったですね。心の安定が並みじゃなかったということですか?

そう思うね。白鵬は恵まれた体力、精神力があったとは思うんだが、それだけじゃないな。何か心の修業を積んでいたと思うな。相撲についてばかりじゃなく、人間学についても、相当勉強していたんじゃないか。

モンゴル出身ということで、相当な障害というか、足枷があったんじゃないかと思うんですが、その中であの偉業ですからね。大したものですよ。

そこへ行くと日本人力士は恵まれた環境が、ここ一番という時に実力を発揮出来ない要因なんじゃないか。大関までは何とか届くが、横綱には届かないからな。せっかく届いた稀勢の里は残念だったな。無理をして大けがしてしまったからな。

モンゴル出身力士と日本人力士の差は心の問題でしょうか?

そう思うよ。やはり故国を離れて、命がけで挑戦しているんだから、その覚悟が違うよな。当分、横綱はモンゴル出身が続くんじゃないか。日本人力士の健闘を祈ってはいるが、中々無理じゃないかな。

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