goo blog サービス終了のお知らせ 

さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

「さわやか易」カテゴリー・一覧

2025-06-11 | さわやか易・講座(基礎編)

 

さわやか易・講座(基礎編)47話

さわやか易・講座(上)68話

さわやか易・講座(下)68話(作成中)

浮生は夢39話(作成中)

ユダヤ人の旅44話

姐さんの憲法論40話

アメリカを支配する者たち31話

日本経済0成長の正体27話

名曲はこうして生まれた50話

名僧たちの求めたもの50話

名画に学ぶ世界史71話

20世紀からの世界史53話

南北朝鮮半島物語6話

ユダヤ系金融グループの世界支配6話

プーチンの挑戦8話

冷戦後の米中関係と日本10話

~~~~~~~~~~~~~~~~

おすすめHP;世界史の窓

おすすめHP:趣味の歴史年表

おすすめブログ:耕助のブログ

おすすめYouTube:経済ひとりがたり田村秀男・再生リスト

おすすめYouTube:ひとりがたり馬渕睦夫・再生リスト

おすすめYouTube:東住吉キリスト集会

おすすめYouTube:日本の未来を考える勉強会

おすすめYouTube:チャンネル桜

おすすめYouTube:ごうちゃんねる

おすすめYouTube:


さわやか易・講座(基礎編) 目次

2025-06-11 | さわやか易・講座(基礎編)

1、ご挨拶

2、易の成り立ち

3、文王の生きた時代

4、孔子と易

5、安岡正篤先生の「易学入門」

(易の基本は八卦です。先ず、八卦を知ろう。)

6、陽と陰、そして八卦

7、八卦の解説(1)乾と坤

8、八卦の解説(2)震(雷)と巽(風)

9、八卦の解説(3)坎(水)と離(火)

10、八卦の解説(4)艮(山)と兌(沢)

(易にはどんな卦があるか?序卦伝で64卦の配列を知ろう。先ず始めの30卦)

11、序卦伝(1)乾為天と坤為地

12、序卦伝(2)水雷屯と山水蒙

13、序卦伝(3)水天需と天水訟

14、序卦伝(4)地水師と水地比

15、序卦伝(5)風天小畜と天沢履

16、序卦伝(6)地天泰と天地否

17、序卦伝(7)天火同人と火天大有

18、序卦伝(8)地山謙と雷地予

19、序卦伝(9)沢雷隋と山風蠱

20、序卦伝(10)地沢臨と風地観

21、序卦伝(11)火雷噬嗑と山火賁

22、序卦伝(12)山地剝と地雷復

23、序卦伝(13)天雷无妄と山天大畜

24、序卦伝(14)山雷頤と沢風大過

25、序卦伝(15)坎為水と離為火

26、ドラマで振り返る序卦伝上経三十卦

(ここから後半の34卦の配列です。)

27、序卦伝(16)沢山咸と雷風恒

28、序卦伝(17)天山遯と雷天大壮

29、序卦伝(18)火地晋と地火明夷

30、序卦伝(19)風火家人と火 沢睽

31、序卦伝(20)水山蹇と雷水解

32、序卦伝(21)山沢損と風雷益

33、序卦伝(22)沢天夬と天風姤

34、序卦伝(23)沢地萃と地風升

35、序卦伝(24)沢水困と水風井

36、序卦伝(25)沢火革と火風鼎

37、序卦伝(26)震為雷と艮為山

38、序卦伝(27)風山漸と雷沢帰妹

39、序卦伝(28)雷火豊と火山旅

40、序卦伝(29)巽為風と兌為沢

41、序卦伝(30)風水渙と水沢節

42、序卦伝(31)風沢中孚と雷山小過

43、序卦伝(32)水火既済と火水未済

44、ドラマで振り返る序卦伝・下経三十四卦(その1)

45、ドラマで振り返る序卦伝・下経三十四卦(その2)

46、ドラマで振り返る序卦伝・下経三十四卦(その3)

(易のルールを知ろう。)

47、易の決まり事と呼び方

(特別の卦である「乾為天」と「坤為地」を知ろう。)

48、「乾為天」と「坤為地」は特別の卦

49、「乾為天」(その1)元亨利貞

50、「乾為天」(その2)初九、九二

51、「乾為天」(その3)九三、九四

52、「乾為天」(その4)九五、上九、用九

53、「坤為地」(その1)牝馬の貞

54、「坤為地」(その2)初六、六二

55、「坤為地」(その3)六三、六四

56、「坤為地」(その4)六五、上六、用六

57、六十二卦に取り組む前に

(創業の困難、産みの苦しみ

58、「水雷屯」(卦辞)

59、「水雷屯」(爻辞)

(蒙を啓く、教育の道)

60、「山水蒙」(卦辞)

61、「山水蒙」(爻辞)

(需要、待つということ)

62、「水天需」(卦辞)

63、「水天需」(爻辞)

(訴訟、争いとは)

64、「天水訟」(卦辞)

65、「天水訟」(爻辞)

(集団、軍隊)

66、「地水師」(卦辞)

67、「地水師」(爻辞)

(新しいリーダーのもとへ)

68、「水地比」(卦辞)

69、「水地比」(爻辞)

(小が大を諫める)

70、「風天小畜」(卦辞)

71、「風天小畜」(爻辞)

(弱小が剛強に挑戦する)

72、「天沢履」(卦辞)

73、「天沢履」(爻辞)

(安定の時代)

74、「地天泰」(卦辞)

75、「地天泰」(爻辞)

(閉塞の時代)

76、「天地否」(卦辞)

77、「天地否」(爻辞)

(同志の結集)

78、「天火同人」(卦辞)

79、「天火同人」(爻辞)

(繫栄する)

80、「火天大有」(卦辞)

81、「火天大有」(爻辞)

(終わりを全うする道

82、「地山謙」(卦辞)

83、「地山謙」(爻辞)

(活躍の出番)

84、「雷地豫」(卦辞)

85、「雷地豫」(爻辞)

(強い者が随うこと)

86、「沢雷隨」(卦辞)

87、「沢雷隨」(爻辞)

(マンネリ化を打破する)

88、「山風蠱」(卦辞)

89、「山風蠱」(爻辞)

(飛躍するとき)

90、「地沢臨」(卦辞)

91、「地沢臨」(爻辞)

(物の観方、考え方)

92、「風地観」(卦辞)

93、「風地観」(爻辞)

(合同を完成する)

94、「火雷噬嗑」(卦辞)

95、「火雷噬嗑」(爻辞)

(美しく飾る)

96、「山火賁」(卦辞)

97、「山火賁」(爻辞)

(満つれば欠ける)

98、「山地剝」(卦辞)

99、「山地剝」(爻辞)

(新時代の到来)

100、「地雷復」(卦辞)

101、「地雷復」(爻辞)

(無心に望む)

102、「天雷无妄」(卦辞)

103、「天雷无妄」(爻辞)

(実力を蓄える)

104、「山天大畜」(卦辞)

105、「山天大畜」(爻辞)

(人徳を養う)

106、「山雷頤」(卦辞)

107、「山雷頤」(爻辞)

(陽に過ぎる時)

108、「沢風大過」(卦辞)

109、「沢風大過」(爻辞)

(艱難に処する)

110、「坎為水」(卦辞)

111、「坎為水」(爻辞)

(明徳を発揮する)

112、「離為火」(爻辞)

113、「離為火」(爻辞)

(感想)

114、「上経30卦を振り返って」


さわやか易・講座(下) 目次

2025-06-11 | さわやか易・講座(下)

(感動する)

1,「沢山咸」(卦辞)

2、「沢山咸」(爻辞)

(夫婦の道)

3、「雷風恒」(卦辞)

4、「雷風恒」(爻辞)

(遁れる道)

5、「天山遯」(卦辞)

6、「天山遯」(爻辞)

(陽のエネルギーが盛んなこと)

7、「雷天大壮」(卦辞)

8、「雷天大壮」(爻辞)

(日が昇る)

9、「火地晋」(卦辞)

10、「火地晋」(爻辞)

(暗黒の世界)

11、「地火明夷」(爻辞)

12、「地火明夷」(爻辞)

(家庭生活)

13、「風火家人」(卦辞)

14、「風火家人」(爻辞)

(そむきあう)

15、「火沢睽」(卦辞)

16、「火沢睽」(爻辞)

(困難を前にする)

17、「水山蹇」(卦辞)

18、「水山蹇」(爻辞)

(困難が解消する)

19、「雷水解」(卦辞)

20、「雷水解」(爻辞)

(奉仕する)

21、「山沢損」(卦辞)

22、「山沢損」(爻辞)

(報われる)

23、「風雷益」(卦辞)

24、「風雷益」(爻辞)

(決断のとき)

25、「沢天夬」(卦辞)

26、「沢天夬」(爻辞)

(男の中に女が)

27、「天風姤」(卦辞)

28、「天風姤」(爻辞)

(人が集まる)

29、「沢地萃」(卦辞)

30、「沢地萃」(爻辞)

(上り進む)

31、「地風升」(卦辞)

32、「地風升」(爻辞)

(困難に処す)

33、「沢水困」(卦辞)

34、「沢水困」(爻辞)

(原点に帰る)

35、「水風井」(卦辞)

36、「水風井」(爻辞)

(改革の時)

37、「沢火革」(卦辞)

38、「沢火革」(爻辞)

(新体制をつくる)

39、「火風鼎」(卦辞)

40、「火風鼎」(爻辞)

(泰然自若)

41、「震為雷」(卦辞)

42、「震為雷」(爻辞)

(じっとして動かない)

43、「艮為山」(卦時)

44、「艮為山」(爻辞)

(ゆっくりと進む)

45、「風山漸」(卦辞)

46、「風山漸」(爻辞)

(道ならぬ結婚)

47、「雷沢帰妹」(卦辞)

48、「雷沢帰妹」(爻辞)

(大きく盛んである)

49、「雷火豊」(卦辞)

50、「雷火豊」(爻辞)

(流浪の旅)

51、「火山旅」(卦辞)

52、「火山旅」(爻辞)

(へりくだる)

53、「巽為風」(卦辞)

54、「巽為風」(爻辞)

(和らぎ喜ぶ)

55、「兌為沢」(卦辞)

56、「兌為沢」(爻辞)

(散る、散らす、一掃する)

57、「風水渙」(卦辞)

58、「風水渙」(爻辞)

(節度規律)

59、「水沢節」(卦辞)

60、「水沢節」(爻辞)

(誠の心に感動する)

61、「風沢中孚」(卦辞)

62、「風沢中孚」(爻辞)

(小人の世界)

63、「雷山小過」(卦辞)

64、「雷山小過」(爻辞)

(完成した世界)

65、「水火既済」(卦辞)

66、「水火既済」(爻辞)

(未完成の世界)

67、「火水未済」(卦辞)

68、「火水未済」(爻辞)


「火水未済」(爻辞)

2025-06-10 | さわやか易・講座(下)

「火水未済」の各爻は、前半は混乱した時で要注意、後半は安定に向かう。

「初六、其の尾を濡らす。吝。」

初六は、身分の低い陽位にいる陰爻。能力才能はない。全体に未完成の時なので、軽挙妄動は慎まねばならない。なのに、進んで行こうとしたが、失敗した。残念だ。ここは、この卦の卦辞「未済(びせい)は亨る。小狐汔(ほとん)ど済(わた)らんとし、其の尾を濡らす。利しき攸无し。」の示す通りになっている。

「九二、其の輪を曳く。貞にして吉。」

九二は、中徳を備えた陰位にいる陽爻。軽挙妄動を戒めている。周囲が進もうとする車の車輪を、「未だ早い」とブレーキをかけている。正しい考えを貫けば吉である。この爻は、「水火既済」の初九と同様である。

「六三、未だ済(わた)らず。征くは凶。大川を渉るに利し。」

六三は、中徳を備えていない陽位にいる陰爻。軽挙妄動の爻である。「未だ済(わた)らず。征くは凶。」むやみに進んではいけない時であるので、進まずにいる。進むのは凶である。「大川を渉るに利し」冒険しても良いというのだが、「征くは凶」の後にこれはないと思われる。間違いだとの説もあるが、間違いでないとすると、考えられるのは、六三には上九に正しく応じている。九二にも九四にも正しく比している。そこで、その賢人たちを信頼して、進むならば、大川を渡るような大仕事をやることも可能かもしれない。

「九四、貞にして吉。悔亡ぶ。震して用って鬼方を伐つ。三年にして大國に賞有り。」

九四は、中徳を備えていない陰位にいる陽爻。能力才能ある大臣、六五の信任も得ている。未完成の時であるが、後半になり世は治まろうとしている。そこで、九四は、懸案の夷狄を伐つことになった。それが、「震して用って鬼方を伐つ」である。三年要したが、征伐に成功し、「三年にして大國に賞有り」大きな領地を賞与として賜った。この卦は、前の「水火既済」の続きになっており、比較すると理解できる。因みに「水火既済」の九三は、「九三、高宗(こうそう)、鬼方(きほう)を伐つ。三年にして之に克つ。小人は用ふる勿れ。」であった。この時は安定時の終わりであったが、今回の征伐は、安定が始まるのである。

「六五、貞にして吉。悔无し。君子の光なり。孚有り、吉。」

六五は、中徳を備えた陽位にいる陰爻。天子の位である。未完成の時が再び完成に向かう。爻辞としては最大の誉め言葉になっている。「君子の光なり」君子の徳が光輝いて天下に行きわたるのである。これ以上の吉はないだろう。

「上九、酒を飲むに孚有り。咎无し。其の首(こうべ)を濡らせば、孚有れども是を失ふ。

上九は、中徳を備えていない陰位にいる陽爻。引退した天子である。世の中は治まり平穏である。昔を振り返って、酒を飲んでいる。もちろん咎はないが、あまり気をゆるめ、飲み過ぎには注意しなさいよ。「其の首(こうべ)を濡らせば、孚有れども是を失ふ」狐が羽目をはずしてずぶぬれになった様になったら、みっともないですよ。これで。六十四卦の解説は終りです。長い旅へのお付き合いありがとうございました。

 


「火水未済」(卦時)

2025-06-09 | さわやか易・講座(下)
「火水未済」の卦は、事がまだ未完成である。
「未済(びせい)は亨る。小狐汔(ほとん)ど済(わた)らんとし、其の尾を濡らす。利しき攸无し。」
未済の卦は、良い卦である。子キツネが川を渡ろうとしたが、その尾が濡れてしまったので、引き返してきた。このままではいけない。
 
未済とは、未(ま)だ済(な)らない。つまり未完成である。前の卦、「水火既済」は完成であった。六十四卦の最後にこの「火水未済」が置いてある。常識で考えると、完成を表す「水火既済」が最後を締める方が相応しいように思う。未完成を表す「火水未済」が最後であるところが、易の奥深いところである。
 
この卦の特徴は、全ての爻が陰陽を逆になっている。つまり水火既済の反対になっている。反対になってはいるが、全ての爻が正しく応じており、正しく比している。適材適所の観点で考えると、全てが場所は得ていないが、爻と爻の関係は良いのである。
 
序卦伝に、「物は窮まる可からざるなり、故に之を受くるに未済を以てして終る」とある。物事はすべてこれが終わりという窮極というものはないのである。大は宇宙においても、人間社会においても、小は一個人においても、物事が残らず完成することは、永久にないのである。
 
因みに、「水火既済」の卦時は「既済は、亨ること小なり。貞しきに利し。初めは吉、終りは乱る。」である。「初めは吉、終りは乱る」とあるので、だんだん悪くなっていく。「火水未済」は、「其の尾を濡らす。利しき攸无し。」とある。これから良くなっていくとは記してはないが、次第に良くなっていくだろうと予想される。
 
孔子の解説によれば、「未済(びせい)は亨る」とは、この卦の主爻である六五が上卦の中央にあり従順にして中の徳を持っている。「小狐汔(ほとん)ど済(わた)らんとし、其の尾を濡らす。利しき攸无し。」」自分の力を量らず、時勢の状況・周囲の状態を量らずして、終わりまで努力せず軽挙妄動する者たちを子キツネに例えている。しかし、この卦は位が違ってはいるが、全ての爻が陰陽が正しく応じている。上下貴賤、皆、協力一致してこの難局に当たれば、切り抜けることが出来る。この卦は、「柔、中を得」と「剛柔応ず」の二つの徳によって、ついに伸び栄えるようになるのである。と言っている。流石は孔子先生である。