安岡正篤先生
「暴虎馮河(ぼうこひょうが)、死して悔いざる者、吾与 (とも)にせざるなり。」
がむしゃらな行動をして、死んでも後悔しないという連中とは一緒にはやっていけない。(論語より)
いつも「さわやか易」をご覧頂き、有り難うございます。
さて、私は毎月第一土曜日に開かれる「安岡学研究会」に参加しております。既に31年になりました。この会は安岡正篤先生の著書を素読、研習し、その教学の本質を学ぶことを目的にしております。前半は安岡先生の語録集素読の後に、市川浩先生による「日本書紀」の講義があります。後半に易経の勉強をしておりますが、28年11月より「易で考える世界近代史」というテーマで私が講師を務めております。
このテキストは私のブログ「名画に学ぶ世界史」をもとにテキスト用に修正を加えたものです。誰にでも解り易く、歴史と易をお話ししたいと思っています。
今月の世界史は「フェルメールとオランダの衰退」というテーマでした。17世紀にスペインを抜いて一躍経済大国になったオランダが、3度に渡るイギリスとの英蘭戦争により、経済大国の座をイギリスに明け渡す時代を学びました。そんな時代のオランダでレンブラントに続いて活躍したフェルメールは教会画や貴族の肖像画ではなく、庶民の女を描くという新鮮な画風によって寡作ながらもその卓越した輝きは現在にも続いている。
易では「地山謙」についてお話しました。謙は謙虚、謙遜であり、己を虚しくして人にへりくだること。才能を持つ者が驕ることなく、腰を低くするとき、その才能は一層輝きを増すものである。フェルメールの絵を見るときに、その謙虚さも学びたい。
ただいま新規の会員を募集しております。東京近郊にお住いで興味のある方がおられましたら、一緒に勉強しませんか。