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さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

「風水換」(卦辞)

2025-05-21 | さわやか易・講座(下)
「風水渙」は散る、散らす、悩みを一掃する
「渙は亨る。王、有廟(ゆうびょう)に假(いた)る。大川を渉るに利し。貞しきに利し。」
渙の時は、混乱を一掃しよう。新しい王が登場し、ご先祖をお霊屋に祭り、心を治め、身を修める。朝廷の百官、臣民、万民は皆天子の徳を仰ぎ、混乱は吹き散らされる。大川を渉るように、困難を克服する。正しい道を進めばよろしい。
 
序卦伝に、「兌は説(よろこ)ぶなり。悦びて後に之を散ず、故に之を受くるに渙を以てす。渙は離るるなり。」とある。人が悦ぶときは、気が大きくなる。気が大きくなると、散財してしまう。
 
渙の卦は、下に水、上に風である。風に吹かれて水が散り乱れている。散るとは、良い意味と悪い意味がある。気が散る、心が乱れるは悪いが、悩みが飛び散ってしまうのは良いことである。国にしてみても、人民が離散するのは悪いことだが、小さな党派、徒党が一掃され、国内が一つになるなら良いことである。易には良い方から見る場合と、悪い方から見る場合がある。一概に善悪吉凶を決められるものではない。
 
日本の神社でも、古来「お祓い」と「みそぎ」という神事がある。「みそぎ」とは、海や川などで身体を清め、清浄な心と身体で神様に近づき、犯した罪を償うのである。「お祓い」とは、自分自身の心の不浄を清め、災害や悪疫から身を守るために、神様に祈願することである。「風水渙」の精神にも、「お祓い」と「みそぎ」があるのかも知れない。

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