鹿能リコのおしらせ

BL作家鹿能リコの新刊発売等の情報をお知らせするページです。

とゆーことでいやらしい話

2010年01月31日 16時36分08秒 | Weblog
普天間基地に関しては、とてつもなく日本の記事を参考にしていただければわかるのですが、


元々は、基地以外、なーんもナイ所にありました。
人が集まって(この時点では米軍関係者)道路ができると、それを相手にした商売ができたり、便利だからって理由で、住宅地になってゆくわけです。
で、「飛行機の発着音がうるせぇ! 出て行け」って話なのね。


これって、昔からあった田舎の養鶏所やら養豚所に(周囲にはその家以外畑と雑木林くらいしかない)、住宅地が出来て、「臭いから出て行け」って運動と似てるなぁ、と。
私などからしたら、「下見をしないで家を買うのか?」「養鶏所や養豚所が近くにあるのはわかっていて、自己責任で購入したのに、後になって邪魔ってのは、話の筋がおかしくないか?」と思うわけです。

今は、これに類したことが工場で起こってるらしいですね。
町の外れにあった工場、宅地が近隣にできて、「うるさいから出て行け」ってゆうの。


そういう「長期的な視点で物事を見られない人」に限って、後で大騒ぎするわけですがこれは、オルテガが言ってたこと(おぼえがきです。調べて書いてないよ)「社会保障の充実は、いかに自分が不幸かを言いたてることによって利益を生むという構造を生む。そうすると、社会的弱者であることが得になり、社会からまともな人間がいなくなり(だって、まっとーに暮らすより極論すれば「何もできません」と言って何もしない方が生活保護を受けられて楽って話になる。そうすると、本当に社会保障が必要な人の所に手当が行かなくなったりして問題なんだけど、それを言うと長くなるので、今回は割愛)、その社会は衰退する」そのままだなーと。



私が思うに、「基地を作る」ということで負わされる負担っていうのは、戦争になったら攻撃される可能性が出てくる、って部分なのよ。潜在的危険性。
それ以外の負担は、それなりに――当時の米軍関係者は――負わせなかったと思うのね(でもこの時点で沖縄はアメリカの領土だったから、本当のところどうだったかはわかんない。でも、マラリア撲滅の話とか聞くと、それなりにいい意味でアメリカンな善良性はあったんではないか、と推測)。



んで、その潜在的危険性に対する保障として、日本に返還されてからは、開発庁って名目で大量のお金が投入されたのではないかと。


そういう風に大量にお金が投入されると、利権が生まれるわけです。
実際問題として、米軍基地に土地を貸している地主さんは、結構な額の賃貸料をもらっている、と聞きます(年4~5%くらいって聞いた)。
で、これって「基地があって迷惑!」と騒ぐと、それだけもらうお金が増えるって構造だったのね(ダムとか飛行場とかの建設の時に、たちのきを粘れば粘るほど金額があがるってのと一緒だ)。
これは「自分が弱者だと言いたてることによって利益を得る」典型例だなーと思ったりします。


それだけではなく、一坪反戦地主ってのがいまして、これは米軍基地が借りてる土地を一坪だけ所持、その権利によって「出て行け」という活動をする人たちなのですが(しかも、元々沖縄住民だったわけでもないし、生活の場が沖縄にあるわけでもない人も多数いる)、ちゃんと賃貸料はもらっていて、それは活動資金になってるようなのよ。
私は、もし、本当に反対するなら、「お金はいらないから出て行ってくれ」が筋だと思うのね。で、この辺り、こういう活動をする人とはセンスが違うなーと感じます。


もういっちょおまけで、よくテレビで普天間の問題を論じる時に、飛行場の傍に小学校があって、戦闘機が離発着するたびに「うるさーい」っていうような映像が流れているらしいのですが。

米軍は、小学生のために、米軍関係者の住宅地(静かで海の見えるいい場所だって)を用意して、「こっちに移転してください」と申し出たけど、断ったっていうのよ。
なんでかっていうと「この場所に小学校があった方が、抗議活動に有利だから」だって。


そういう所も、反対運動をしてる人たちとはメンタリティが相容れないなぁって思うのよ。
だってさ、うるさい環境に置かれてるのは自分たちじゃなくて、こどもなわけよ。
こどもの健やかな成長を考えたら、即座にその話に乗るべきなのよ。んで、反対運動はそれはそれとして別にやればいいわけじゃない?


それを「自分の活動に不利益になる」という理由で、他人――しかもこども――に悪環境を押しつける。
それって、ただのエゴイストじゃないの? って思うのね。
というか、「あなたたちが反対しているモノと、あななたちは同じ存在だ」と言いたくなるんですわー。


私は、そういう点まで考えると、社会運動やってる人、全員じゃないけど(たくさんあるし、その内情も様々だと思うので)、こういう調べてみれば利権が絡む活動をやってる人に関しては、懐疑的な目を向けずにはいられません。


社会運動やってる人ってのは(プロ市民に特定した方がいいかな?)、本当は既得権益を得たかったけど、それを得られなかったから、それがひっくり返ってなんとしてでも自分たちが利益を得たい人たちにしか見えないんですよね。

えーっと、ブスがかわいい子を見て「なによ、たいして美人でもないのに調子に乗って」というようなメンタリティを(まあ、こういう感情って誰にでもあると思うのね。私にもあるよ)、制御しがたいくらい――行動原理そのものってくらい濃厚に――持つ人なのかな、と思ったりします。


なんやかんやで自尊心が悪い意味で強すぎるのでは? って思いますね。自己愛が強いっていうか。でなかったら「小学校の移転には、賛成する」と思うから。


まあ、そんなかんじです。
現時点で私の知ってる範囲での、普天間基地問題の、利権構造のお話でした。
あと、基地問題といえば米軍の軍人さんの犯罪の話になりますが、これ「ニュースになる」ってこと自体、「犯罪発生率が少ない」ことの裏返しなのかな? と思ったりもします。
米軍関係者の犯罪発生率って調べたことないんだけど、それって「日本の犯罪発生率」とか「在日外国人の犯罪発生率」と比べてどうなのかって所まで考えないと、物事の本質は見えて来ないんじゃないかなぁ。

コミケだって基本は粛々とみな列にならびますが、一部列を乱す人、割り込みする人がいるわけでしょう? んで、その「割り込みをする人がいるから、コミケに集まる人間は全員マナー最低」って言われたら「はぁ?」だと思うんだけどね。

人が1000人集まれば、それなりに変な人がいるってレベル以上のことを求めるのは酷だと思いますけどね。
あ、もちろん、日本の自衛隊はイラク派遣されていた時に、「犯罪者0」だったわけですが、それが異常っていうか「世界基準からしたら信じられないほどのマナーの良さ」だったわけよ。だもんで、イラクの現地の人は、「自衛隊を応援するデモ」とゆうかわいいことまでしたわけで。

その辺の特殊性は誇るべきだと思うけど、だからってそれを「世界の常識」にすると物事の本質を見逃すと思います。はい。

最新の画像もっと見る