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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

したたるものにつけられて

2010-04-05 22:14:18 | 小林恭二
小林恭二 平成13年 角川ホラー文庫
小林恭二のつづき、せっかくなんで“怪談”っぽいのつながりで。
この文庫は「自選恐怖小説集」ということになってるんで。
収録作は、
「悲歌」
「走る女」
「したたるものにつけられて」
「星空」
「流れる」
「田之助の恋」
「葺屋町綺談」
「東昏侯まで」
「ゴブリン」

でも、いわゆるホラーとか怪談っていうのとは違うんだけど。
小林恭二らしい面白さはいっぱいある。
怖がらせるってわけぢゃなく、少し普通ぢゃない狂気じみたものが描かれてて。
歴史上の歌舞伎役者を採りあげた物語なども、どこまでが題材あって、どこからが創作なのか分かんない、そんな独特な想像性があって、けっこう好きです。

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