乗馬にいく。
朝晩と日中で気温差が大きいってさ。でも、東京のひとは言うこと大袈裟だからね、札幌に比べたらなんでもないと思うよ、きっと。
でもでも、馬房のなかを見たら、馬たちは馬着を着せられてた。体調管理のむずかしい季節だ。
きょうの馬は、ポートマジン。
あらら、いつのまにか、毛が長く伸びてるね、冬支度ばっちりだ。
さて、二人で乗る場合、先に乗る私が馬装すべきなんだろうけど、あとから乗る人にたいがいやってもらう。
乗馬始めてキャリア浅いうちは馬装とかやりたいもんなんだよ、ってのが私の理屈。
いろんな馬、いろんな馬具に触れてみるのは、経験あるのみ。って、ポートマジンの馬装はシンプルだけど。
ちなみに、ひとに置いてもらった鞍にまたがると、私の鞍の置きかたって、やっぱ前寄りだなって思う。
これは、初級者にやってもらったときに限らず、先生に馬装してもらったときにも感じるんで、確実に私は標準より前に置いてるに違いない。
さてさて、馬場に入ったら輪乗りでウォーミングアップ。
前に出るぶんには申し分ないので、そろそろと拳をつかってみる。あまり急にギュウギュウやらない。
部班をやるんだが、ほかに先頭にふさわしそうな馬がいるので、適当に後方につける。
軽速歩で蹄跡を行進、ころころと手前を替える。
「手綱が長い」と言われる。結局、今日はたびたび言われることになるんだけどね。
あんまりギュッと持つと、ガツンとぶつかってきちゃうような感じがするんで、ゆるゆるとやってるんだけど、もうちょっとちゃんとウケなさいということらしい。
「急がせない」もたびたび言われる。
歩度を伸ばそうとするんだけど、ストライドがのびないでピッチだけが早まる。
しかも手綱が長いので、前へ進ませようと人間があがくたんびに、馬が前につんのめるかのようにバランスがくずれてるらしい。
そしたら、輪乗りで、アブミぬいで、遅くならないようにガンガンと前に出すのに乗っていく。
また手綱が長くなった、と指摘される。
馬のアタマが前に下がってしまっているので、もうすこし上にするように、と言われ出す。このあと何度も言われることになる。
原理はわかる。踏み込ませて、前うけとめて、後肢で馬がカラダを支えてる時間が長くなるようにして、上に上がってくるような動きにする。んなこと、できませんって。
それでも何かしないわけにはいかないので、ガチャガチャやってると、「内の拳だけで頑張らない」「ほら上体が前に倒れてきた」と何度も言われる。
上体を起こして、馬との引っ張りあいをこっちの背中全体を使ってこらえる、特に内の手綱を開くときは外のカベをしっかりつくる。
んぢゃ、駈歩。アブミあげたまんまのほうが乗りやすいや。
ポートマジンは駈歩発進軽いんだけど、しばらくラクに前に動いてもらうかとか思ってると、手綱長いのでちゃんと持てと、また言われちゃう。
前の馬に遅れちゃうので、伸ばしていこうと思うんだけど、馬のアタマが下がってっちゃう。
またバランスを改善せよと言われるので、脚ドンと使って前に出してから、ぐっと肘と背中でこらえて起こそうとする。
前にダラダラ流れちゃわないで、少し詰めて、上下に弾むようになれたかなと思うと、「かえすとこつくってあげる」と言われる。おお、そうそう、忘れてると引っ張りあいになっちゃうよ。
そのあとは、伸ばす詰めるを勝手に繰り返して、つめて力をぬけるところができたら、内の手を放してホメてやるようにする。
蹄跡に出て駈歩をしても、そんなに急がないで駈歩を続けられる。
そんなとこで練習終了。ポートマジン、汗びっしょり。暑い?そんなプレッシャーかけてないよね?
乗り替わったあと、しばしバランス談義。
馬のクビが前に下がったとこでバランスがそれなりにとれてそうだけど、それを頭頚を肩の上に乗せて起こさなくてはならない。
踏み込ませたうえで、アタマが上がったところで妨げないようにしてかえしてやれば、そこんとこで馬はラクになって、その姿勢で動けるようになる。
っつーんだけど、そうは簡単にはできない。きょうも途中で言われたけど、拳の位置を上げて、引っ張り上げるようにして、かえって馬のジャマをしてたりする。
馬のアタマが前の下のほうにあっても、そこでそれなりにウケてるような感じがしたんで、適当にゆるゆると乗っちゃってたんだけど、それぢゃバランスがわるくて、たとえば障害やれば落としてしまうことにつながるという。
そっかあ、きょう私がいい加減に乗って、あした誰かが障害落とすかもしれないんだ、簡単ぢゃないよね、乗馬って。
速歩よりは駈歩のときのほうが、比較的バランスの修正ができそうな気がしたと言うと、「それは速歩のときのほうが人間の姿勢が安定していないからです」と指摘される。
そっかー、それは改めて目からうろこの教訓だ。踏み込ませるとか拳使うとかって、正しい姿勢で乗ってないうちは、なんもできないんだよね、ホントのところは。
次回以降、ハミうけどうこうとかナマイキなことが頭に浮かんだら、まず自分の身を正そう。
どうでもいいけど、二鞍目のひとが乗ってるの見てたら、なんだ、ポートマジンは身体が小さいから、どんなにせっせと歩かせても自然と前の馬から遅れちゃうようなとこがあるんだ。ムリもないことだったのね。
おわったあとは、全身洗ってやって、リンゴやる。
うち帰ったら、馬術のテキスト、見直そうっと思う。
朝晩と日中で気温差が大きいってさ。でも、東京のひとは言うこと大袈裟だからね、札幌に比べたらなんでもないと思うよ、きっと。
でもでも、馬房のなかを見たら、馬たちは馬着を着せられてた。体調管理のむずかしい季節だ。
きょうの馬は、ポートマジン。
あらら、いつのまにか、毛が長く伸びてるね、冬支度ばっちりだ。
さて、二人で乗る場合、先に乗る私が馬装すべきなんだろうけど、あとから乗る人にたいがいやってもらう。
乗馬始めてキャリア浅いうちは馬装とかやりたいもんなんだよ、ってのが私の理屈。
いろんな馬、いろんな馬具に触れてみるのは、経験あるのみ。って、ポートマジンの馬装はシンプルだけど。
ちなみに、ひとに置いてもらった鞍にまたがると、私の鞍の置きかたって、やっぱ前寄りだなって思う。
これは、初級者にやってもらったときに限らず、先生に馬装してもらったときにも感じるんで、確実に私は標準より前に置いてるに違いない。
さてさて、馬場に入ったら輪乗りでウォーミングアップ。
前に出るぶんには申し分ないので、そろそろと拳をつかってみる。あまり急にギュウギュウやらない。
部班をやるんだが、ほかに先頭にふさわしそうな馬がいるので、適当に後方につける。
軽速歩で蹄跡を行進、ころころと手前を替える。
「手綱が長い」と言われる。結局、今日はたびたび言われることになるんだけどね。
あんまりギュッと持つと、ガツンとぶつかってきちゃうような感じがするんで、ゆるゆるとやってるんだけど、もうちょっとちゃんとウケなさいということらしい。
「急がせない」もたびたび言われる。
歩度を伸ばそうとするんだけど、ストライドがのびないでピッチだけが早まる。
しかも手綱が長いので、前へ進ませようと人間があがくたんびに、馬が前につんのめるかのようにバランスがくずれてるらしい。
そしたら、輪乗りで、アブミぬいで、遅くならないようにガンガンと前に出すのに乗っていく。
また手綱が長くなった、と指摘される。
馬のアタマが前に下がってしまっているので、もうすこし上にするように、と言われ出す。このあと何度も言われることになる。
原理はわかる。踏み込ませて、前うけとめて、後肢で馬がカラダを支えてる時間が長くなるようにして、上に上がってくるような動きにする。んなこと、できませんって。
それでも何かしないわけにはいかないので、ガチャガチャやってると、「内の拳だけで頑張らない」「ほら上体が前に倒れてきた」と何度も言われる。
上体を起こして、馬との引っ張りあいをこっちの背中全体を使ってこらえる、特に内の手綱を開くときは外のカベをしっかりつくる。
んぢゃ、駈歩。アブミあげたまんまのほうが乗りやすいや。
ポートマジンは駈歩発進軽いんだけど、しばらくラクに前に動いてもらうかとか思ってると、手綱長いのでちゃんと持てと、また言われちゃう。
前の馬に遅れちゃうので、伸ばしていこうと思うんだけど、馬のアタマが下がってっちゃう。
またバランスを改善せよと言われるので、脚ドンと使って前に出してから、ぐっと肘と背中でこらえて起こそうとする。
前にダラダラ流れちゃわないで、少し詰めて、上下に弾むようになれたかなと思うと、「かえすとこつくってあげる」と言われる。おお、そうそう、忘れてると引っ張りあいになっちゃうよ。
そのあとは、伸ばす詰めるを勝手に繰り返して、つめて力をぬけるところができたら、内の手を放してホメてやるようにする。
蹄跡に出て駈歩をしても、そんなに急がないで駈歩を続けられる。
そんなとこで練習終了。ポートマジン、汗びっしょり。暑い?そんなプレッシャーかけてないよね?
乗り替わったあと、しばしバランス談義。
馬のクビが前に下がったとこでバランスがそれなりにとれてそうだけど、それを頭頚を肩の上に乗せて起こさなくてはならない。
踏み込ませたうえで、アタマが上がったところで妨げないようにしてかえしてやれば、そこんとこで馬はラクになって、その姿勢で動けるようになる。
っつーんだけど、そうは簡単にはできない。きょうも途中で言われたけど、拳の位置を上げて、引っ張り上げるようにして、かえって馬のジャマをしてたりする。
馬のアタマが前の下のほうにあっても、そこでそれなりにウケてるような感じがしたんで、適当にゆるゆると乗っちゃってたんだけど、それぢゃバランスがわるくて、たとえば障害やれば落としてしまうことにつながるという。
そっかあ、きょう私がいい加減に乗って、あした誰かが障害落とすかもしれないんだ、簡単ぢゃないよね、乗馬って。
速歩よりは駈歩のときのほうが、比較的バランスの修正ができそうな気がしたと言うと、「それは速歩のときのほうが人間の姿勢が安定していないからです」と指摘される。
そっかー、それは改めて目からうろこの教訓だ。踏み込ませるとか拳使うとかって、正しい姿勢で乗ってないうちは、なんもできないんだよね、ホントのところは。
次回以降、ハミうけどうこうとかナマイキなことが頭に浮かんだら、まず自分の身を正そう。
どうでもいいけど、二鞍目のひとが乗ってるの見てたら、なんだ、ポートマジンは身体が小さいから、どんなにせっせと歩かせても自然と前の馬から遅れちゃうようなとこがあるんだ。ムリもないことだったのね。
おわったあとは、全身洗ってやって、リンゴやる。
うち帰ったら、馬術のテキスト、見直そうっと思う。