many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション

2009-12-18 18:48:46 | 江口寿史
江口寿史 2009年 小学館 全3巻
(『パン屋再襲撃』が出たら、“ねじまき鳥”に行くのが普通なんだけど、それはまた今度ということで)
「ストップ!!ひばりくん!」の完全版、らしい。
全3巻とうたわれつつも、第3巻の発売が延び延びになってるのが、もしかしたらギャグなのかと思いつつ、ひばりくんらしいところ。
というのも、元々がジャンプ連載中にも、さんざ休載を繰り返していた作だからで。過去の原稿を集めれば、すぐ完全版は出せるはずなんだけど、何を作ってるんだか編集しているんだか、なかなか出てこないというのは、まるで連載当時のようで、笑える。
これまでも何度か版を替えてコミックス出てたらしいんだが、私の持っているのはオリジナルの全4巻のみ。
今回、買ってみようかと思ったのは、コンプリート・エディションで、もしかしたら未収録原稿が入ってるかもしれないと思ったからで。
完全版というからには、期待しているのは、
(1)未収録作品。何度も連載中断したりしたんで、中途半端な完結していないものは、従来のコミックスに入ってないかもしれないし、だいたい江口寿史は、できの悪いのはお蔵入りにすることあるんで、それらが出てくるかもしれない。
(2)カラー原稿の再現。江口が週刊連載してたころ、どんなカラーだったか覚えてないし。
(3)雑誌連載中の順番での収録。まあ、どうでもいいといえば、いいんだが、そのほうが完全版という感じがする。あと、江口作品にはないかもしれないけど、雑誌掲載時のセリフとかを、その後に不適切な表現とかいって(作者の意向ぢゃなく)自粛して言い回し差し替えたりしてるものがあったら、それは直してもらいたい。

いまのところ、第2巻に、これまで未収録の作品(っていうか一部描き下ろし?)が1話入ってますが、終盤の第3巻で何が出てくるかは、楽しみ。じっと待ちましょう。
ただ、江口は、お蔵出しを単行本にするとき、一所懸命描き直したりするので、もしかしたら締切に追われてたころの絵に満足できず、手を入れてるのかもしれない。ほんと、どんなのが出てくるんだろう、雑誌掲載時とは違うのが出てきても、それならそれで完全版として完成度が高いなら、許せる。
ただ、「パパリンコ」とかを本にするんなら、原稿落とした週に編集者(江上氏)が作った伝説の楽屋落ちネタ「落日新聞」を、単行本の該当箇所にも入れてほしいと思う、それこそ完全版。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする