現実入門

穂村弘　2005年　光文社
穂村弘のエッセイ、なのかな？　創作かも。サブタイトルは「ほんとにみんな　こんなことを？」
「人生の経験値」が低いというか、40になっても未体験なこと多すぎな著者が、実際にそれらを体験してみて、エッセイを書くという設定になってる。
で、献血とか、モデルルーム見学とか、占いとか、合コンとか、はとバスとか、健康ランドとか、競馬とか、大相撲の升席とかに挑戦していく。
そのたんびに、尻込みして、逃げ出しそうになるのをこらえて悪戦苦闘する、現実の生活に適応する力がないかのようなダメぶりをさらけだすとこが面白い。文章はユーモアたっぷりですから。
で、最後に、プロポーズという、意外な展開へとつながっていく。そこまでいくと、あ、いろんなことに向かってって良かったじゃん、って思えちゃう不思議な本。
最後から逆算して書いてったとしたら、たいしたものですぅ。