合格体験記、医療通訳士1級 (石坂美子先生クラス)

2011-02-25 05:52:46 | Weblog
合格体験記、英語・医療通訳士1級

私のチャレンジ法

そうだ! これが私のライフワークだ! 
それは昨年の夏たまたまTVを見ていた時、日本のメディカルツーリズム及び日本の病院の取り組み(亀田病院)等について放送していました。
残念ながら後半の15分位しか番組を見られませんでしたが、その時これから日本もいよいよ諸外国に対抗して、メディカルツーリズムに参入していくのだなとの思いを強く持ちました。
そして番組中に医療通訳士が活躍している場面が映りました。その時私の全身の血が“さあ-っ”と逆流しました。 ついに見つかったのです、ライフワークが!
そして間髪入れずにネットで“医療通訳”と検索したところ、東京通訳アカデミーがpop up しました。
善は急げと、すぐに東京通訳アカデミーを訪問し院長に話しを伺ったり、授業参観をさせて戴き入学への決意が固まりつつ有りました。 そして何回も何回も自問自答しました。
本当にやり遂げられるのかと。 これから越えて行かなければならない数々のハードル、想定される辛苦艱難の状況についても真剣に考えました。
然し、ライフワークに関しての情熱はどんな困難をも超越するほど堅固でした。 そして一瀉千里の思いで決意も新たに、入学手続きをしました。

勉強の大変さは覚悟していました。 私にとって今まで全く縁の無かったあらゆる病名、検査用語等は(それらの多くはラテン語がオリジン)、スペリングもさることながら発音・アクセントが大変でした。
然し発音・アクセントは電子辞書が助けになりました。スペリングにも苦労しました。 そこでハンディな単語帳を数冊購入し、重要と思われる用語、及び難しい単語を記入し次の授業までに出来るだけ覚えるようにしました。兎に角このコースをパスするには、医療用語のマスターが肝要と認識しました。 更に言い回しの難しいフレーズはノートに記入し覚えるようにしました。
又私は夜、教科書を広げ文字を読むのが苦手でした。(夜盲症か?)
ですから, 出来るだけ昼間の明るいうちに読んだり、書いたりして、夜はなるべくCDを聴くようにしました。勿論CDは朝コーヒーを作ったり、朝食を食べたりしている間にも流しました。この場合は取り敢えず音のリズムを聴くのが主だったのですが、それでもなんとなく会話が頭に入ってきました。

それまで日々の勉強に忙殺され、勉強の方法等顧みる余裕が余りなかったのですが、入学後3ケ月を過ぎてから何か足りない事に気付きました。それはいつでもどこへでも携帯出来るウオークマンです。早速購入し外出する度に聴きました。
さらに自分の声を録音するためにコンパクトなレコーダーを買い、自身の声を録音し繰り返し練習しました。
そして時間を有効に使う為に録音したパートを超高速にし、その高速スピードになるべくついて行くように練習しました。
そして過去には恥ずかしくて一切しなかった公共での口パク練習を電車の中でするようになりました。
私にとってはまるで考えられなかった行為です。つまり他人の視線なんかどうでも良かったのです。とにかく合格する為には手段を選ばなかった(選べなかったと言うべきか?)のです。要するに日々の地道な努力が合格への近道だったと思います。
授業が進んでゆく過程で不安やら心配が時々頭をよぎりましたが、冒頭で述べたとおり医療通訳をライフワークと決意したことは、それらのマイナス思考を超越し勉学を後押ししてくれました。
言い古された格言ですが、“Where there is a will there is a way”を実感した次第です。
最後に院長先生の的確な指導と、担任の先生の授業に対する真摯な態度は更なる励ましとなりました。

(田中: 2011年2月合格)