ロシア語講座へのご案内(講師・梶山達史先生(ロシア語・通訳案内士))

2011-02-15 07:37:12 | Weblog
ロシア語・医療通訳士講座語

皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、最近は、ロシア語講座への問い合わせがずいぶんと増えてきました。
そこで、講師の梶山先生に、講座説明書を作成していただきました。
よろしくお願いします。

                   記

講師の梶山達史です。
 私は医療従事者ではありませんが、大学でロシア語を学び、その後通訳案内士
を取得し、旅行、国際交流の分野で通訳・翻訳に従事し、この1月から医療通訳
養成の講師になりました。
 当講座では、ロシア語の基本的な語彙、文法、会話を身につけた方を対象に、
医療に関するロシア語による用語や表現を学習します。ロシア語圏から来た患者
さんの日本の医療機関での受診を想定しています。
 修了時にテストを行い、合格した方に医療通訳士1級(民間資格)を授与しま
す。当アカデミーの岡村学院長は日本における医療ツーリズムの発展に努力して
おり、通訳養成について医療機関からの期待を受けています。
 授業は月4回毎週木曜日の午前10時~午後4時(昼休み1時間)で、1か月
に1回はネイティブの小出エカテリーナ先生による会話の授業を行います。
 木曜日でしたら授業の見学が可能です。
 定例説明会は金曜となっていますが、金曜は梶山は不在のため、日曜日に開催
することもできます。
 見学および説明会については事務局にお問い合わせください。
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410 事務局Email: okamura3@oksemi.co.jp

メディカルツーリズムに邁進する心

2011-02-15 07:26:43 | Weblog
メディカルツーリズムに邁進する心

メディカルツーリズムで外国の人々に来てもらおうとすれば、彼らにどんな事を訴えれば納得してきてもらえるか?
そんなことばかりを考えていると、いろんな人たちの意見が耳に入ってきて、日本のメディカルツーリズムの魅力を探る空想も、いたずらに広がるばかりでした。
そんな毎日の中で、「癌になる可能性の高さは統計的にはおよそ5割前後に達している」との医師の警告が、深く心に沁み込んでいるところに、シニアになってもゴルフの達人で、つい最近まで元気印の象徴だったような先輩が、がんと推測される衰弱ぶりを示しておられる様子を見て、人間が癌を患う可能性の高さを改めて思い知らされている今日この頃です。
私は医師でも研究者でもないので、癌を退治する科学的・医学的な道理の発掘には無縁ですが、せめて、がんになった方々への最善の治療法を探っている病院や医師を突き止めて、それを、日本人へはもちろんのことながら外国人にも平等に紹介することによって、社会に貢献したいと強く考えるようになりました。
それで、がんの治療法に関する話題に触れた書物や記事には、極めて敏感になって読みあさるようになりました。
その中で、下記のような異色な解説物語に出会ったので紹介しておきます。私は、「文芸春秋」で紹介されているダイジェスト版を読みました。
「あなたの癌は、がんもどき」近藤誠 (著)
それによれば、結論として、がんの早期発見診断は不要だそうです。そして、運命の定めるところによりがんにかかっても、痛みを緩和する化学療法を採用すれば、癌細胞のみならず健康な細胞をも同時に傷つけるため(功罪相半ばして)、延命効果までは出てこないそうです。そこで、費用は高くつくのでしょうが、粒子線治療が結局は最善なのかな・・・と考えています。
日頃から、その治療に要する費用を貯金しておくか、がん保険を掛けておくかと言った対処が必要になるでしょう。

2011年2月15日
医療通訳士の学校・東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410 学院長Email: okamura3@oksemi.co
JGC&TIA事務局・藤上理奈、Email Address:fujigami@coolworldexpo.co.jp

≪資料:インターネット記事≫
がんの治療には、大きく次の3つがあるといわれています。
(1)患部をメスで切り取る手術療法
(2)エックス線などの放射線療法
(3)抗がん剤など薬による化学療法
実際の治療では、これら3つを患者さんの容体に合わせて組み合わせているそうですが、今回は、陽子線治療という新しい放射線療法に関して、そのメリットや効果、コストなどを整理してみました。
がん細胞に着実に照射できる「陽子線治療」
放射線治療というとエックス線がすぐに思い浮かびますが、放射線にも種類があり、エックス線、ガンマ線などは「電磁波」、電子線、炭素線(重粒子線)、陽子線などは「粒子線」といわれます。これらの放射線をがん細胞に照射して、その細胞の成長と分裂を止め、がん細胞を壊すというのが放射線治療です。

陽子線を照射する部屋(筑波大学付属病院 陽子線医学利用研究センター)
放射線治療は、手術のようにメスを入れて切るなどの痛みがないのが大きなメリットといわれています。しかし、一方で、がん細胞の周囲の正常な細胞も放射線で損傷を受けてしまうことから、場合によって、吐き気などの体調不良や体力低下、抜け毛などの副作用が起こります。

そこで、がん細胞だけをターゲットに効果的に照射して、周囲の正常な細胞の損傷をより抑えることができる治療として、放射線治療の最先端ともいえる「陽子線治療」が注目されています。今回、その施設(陽子線医学利用研究センター)を見学してきました。
陽子線治療は身体の負荷が少ない!
陽子線治療は先進医療技術の1つで、水素の原子核(陽子)を非常に高いエネルギービーム状になるまで加速して、がん細胞へ照射する治療です。普通のエックス線と違うのは、陽子線が体の中に入ると、ある一定の深さで止まり、停止する直前に放射線の量が非常に多くなる点です。それによって、周囲の細胞への影響を極力抑え、がん細胞に効果的に照射することができるのです。
診察を受けて、この陽子線治療を受けるのが効果的と判断して利用することになると、医学物理学や放射線生物学の医師など多くの専門医によって、病巣の位置や形の確認などの事前の治療プランが、念入りに立てられます。

そして、コンピューターを駆使して、右上の写真のような最新のシステム装置を使って、患者のがん細胞に確実に照射できるよう、ベッド回りの器具も準備されていきます。
患者は、照射時間を含めて1日平均20分前後の治療を平均20回程度、2週間にわたって受けるのが一般的とのことです。痛みはほとんどなく、身体の負荷は非常に少ない治療法といえます。
この陽子線治療の実際の効果や負担については、次ページにまとめてみました。

どんながんに効果的?
この陽子線治療は、どのがんにも効果的なのでしょうか?
聞いてみると、局所的な治療ができるがんに限られるとのことです。よって、転移してがん細胞が広がってしまっている場合や血液のがんは、別の治療法が検討されます。また、陽子線治療を選んでも、他の治療法と並行してなされることが多いとのことです。
なお、筑波大学の陽子線医学利用研究センターの実績からは、次の表のように、多くのがんに対して陽子線治療が有効であることがわかります。

[表]陽子線治療の対象とその効果(筑波大学付属病院 陽子線医学利用研究センターより) ※クリックすると拡大します
陽子線治療には、大規模な装置・設備が必要でコスト大!
このように患者にとって、陽子線治療は、身体的な負荷が少なく、幅広いがんに利用できる治療法といえますが、このためには、非常に複雑かつ巨大な装置・施設が必要です。

陽子を加速するための装置や施設は巨大
まず、陽子(水素の原子核)を加速するための装置は、右写真のように非常に大きなシステムです。陽子は、通常のエックス線治療機で加速される電子より1840倍も重いそうで、それを光速の6割くらいになるまで加速するのは、簡単な装置では不可能とのこと。
陽子線のほかに、重粒子線ともいわれる治療もありますが、それは、炭素線という質量が大きいものを加速するので、装置・施設はもっと大きくコストもかかるといわれています。
そして、患者が照射のために横たわるベッドの裏側も、直径10メートル程度の大きな筒のような装置が配備されています。高速の陽子線を加速室から輸送して、患者の患部に届けるためには、相当の機材のコストがかかっていることがわかりますね。
こうした施設を持てる病院は、まだまだ世界でも数少なく、現在日本で、陽子線治療は指定された病院での先進医療とされ、健康保険の対象にはなっていません。もっと装置がコンパクトになって、多くの病院で導入されて普及すれば、健康保険の対象になる可能性も出てくるかもしれませんね。

陽子線治療のメリットと経済的負担
ここで、陽子線治療についてのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。
<メリット>
・身体の機能や形態を残せる
・通院で治療でき、生活の質を落とさなくていい
・治療も1日平均20分で、痛みはあまりない
・X線などの放射線より周囲の細胞をいためることなく、副作用は少ない
<デメリット>
・専門の病院や先生のもとでないと実施できない
・健康保険がきかず、全額自己負担になる
・場合によっては、遠方の病院への通院でコストがさらにかかる
私自身も、いざというときは、陽子線治療も選択肢に入れたいと思いましたが、ネックは経済的な負担です。
以前の「がんの治療費はこんなにかかる」の記事でも、陽子線治療が病院によって250万円~300万円というデータをご紹介しています。これらの費用は、上記のように、非常に大きな装置や専門医の技術があってはじめて実施できるので、高い負担は容易に想像できます。しかも、この治療費を払うタイミングは、初回の照射をしたときに全額を請求される場合が多いようなのです。
貯蓄などが十分あればよいのですが、貯蓄が十分ない場合や、あっても治療費に投じることができない場合、がん保険や医療保険で賄えると、治療の選択肢を広げられる安心感があると思います。定額の入院や手術給付のみでなく、将来の進化した治療技術を選べるチャンスを買うつもりで、先進医療に対して補てんできる商品を検討されてもいいのではないでしょうか?
以上