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若き私が見抜けずにいたこと・・・・・(その2)

2011-07-20 00:50:13 | 日記
さて、入学を前にしてカルトサークルに入ってしまった私であるが、その後の展開についてお話させていただこう。

まずはその時点で入部金と部費を求められた。後の話になるが、退部後に他のサークルに入ったときにはこんながめつい金銭の要求は無かったが、このときはそういうものだと払ってしまった。今にしてみればこのときに部費等の会計報告が適切になされているのか疑問をぶつけるべきだったのだが、この当時私はまだ若く、そのような当たり前の事すら頭に思い浮かばなかった。

前のエントリーで述べたとおり私は文科系の硬派のサークルを好み、若いときから今に至るまで文科系で硬派である。

かつて政治ブログを書いていたときには手段を目的化するなとよく述べていたが、生きること自体は何か目的があってそのための手段であるべきではないのか?という問いには今でも共感を寄せるところではある。

そんな中で「何のために生きるのか」を一人で考えると気が滅入るが、何人かで集まって共に考えていこうとはなかなか味のあることではないか!

ということで、入学式を迎え、部員として部室に出入りするようになった。

そこでは生きること、苦しみなどが述べられ、先輩方は食い入るように聞き入ったり、盛んにメモを取っていた。よくよく「学校の授業でさえノートを取るのだから人生の一大事に関する講師のお話をノートに書き留めておきなさい」と言われたものであるが、そこまで一大事な話を聞いて頭から蒸発するならば、所詮その程度の話と私は頑なにノートを取ることを拒絶したのではあるが・・・

さて、話が終わると今度は先輩方がしつこいほどにマンツーマンでステレオタイプの同じような話をする。

さらには下宿・アパートまで押しかけてくる。いまひとつ理解してもらっていないからなんて言って・・・

しかもある程度の質問を受け付けてくれるものの、基本的には自分たちの思想体系を押し付けようとするばかり。

正直これでイヤにならないはずが無いw

ってなことを同期でダミーサークルに入った同輩に話すとやはり同じように疑問に思っている。

やはり宗教をオブラートに包んだダミーサークルだけあって、統一教会や創価などの本格派カルトから比べれば各員が自由になる時間はまだ多かったのであろう。同輩達に話してみるとほとんどが同じように思っていて退部するタイミングを謀ろうという事であった。

一人が退部に成功したのを皮切りに次々と辞めていく。

頭の悪い私が内容の疑問や違和感を理由に退部を言ってもどうせ丸め込まれるだけだから、話はともかく他のサークルに入りたいからと言うことで退部を申し出た。
当然「現在の快楽や欲求に流され相対の幸福を追い求めると後で後悔するから」などと引きとめようとするが、「私が決めたことですから」の一点張りで相手の言い分をほとんど聞き入れず押し通す形で退部にこぎつけた。

GWを前後して1年生部員はほぼ壊滅状態になった。

私は抜け出したもののこのサークルの正体に関する好奇心は持っており、まだ退部してない人に退部した人は自分がどうやって抜け出せたかを語り、退部を応援したものの、退部がGWより遅れた人からどうやら正体は浄土真宗系だと教えてもらった。

この間にその人は講演会を聞きに行かされており、人生の目的を知ったという本をお土産に見せてもらった。
内容空疎でこれを読んだからといって到底人生の目的に到達できるとは到底思えないが、笑いのタネとしては秀逸で好奇心を満たしてくれることは保障してもいいww

そんなこんなでサークルを辞めたのであるが、中にいた人たちはいい人が多く、退部後も学内で見かけたら気さくに声をかけてきて「いつでも戻っておいでよ」と言ってくれた。

そうは言っても時が経てばやがて学内で出会っても言葉を交わさないようになった。

そう、完全に他人にしてこのサークルと無縁の者になったのである。

やがて、チラシや張り紙からこのダミーサークルの母体が「浄土真宗親鸞会」であると分かった。

・・・が、かつての部員だった人たちにとっても私にとってもどうでもよい話であった。

そう、私にとっては過去の話になっていたのである。

やがて卒業し、社会人になるとこの出来事はどうでもよい記憶にすらなかなか遡上しがたき風化した過去になっていった。

つい最近ネット上でこのカルトに再会し、このカルトと闘う人の存在を知るまでは・・・・・


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