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体罰教師に見る3つの過ち

2013-01-14 21:52:59 | 歴史
桜宮高校のバスケ部の顧問による執拗な体罰によるキャプテンの自殺は痛ましい限りであるが、この教師は何らかの過ちがあったはずである。

スポ根・体育会系・体罰の是非は多くの方が述べられているので置いとくとして、この教師が何に躓いたかを失敗学から見るのも悪くはあるまい。

結果は割とハッキリしてるんじゃなかろうか。

1.同じ成功モデルにしがみついた

 往々にして体罰を伴う軍隊式のしごきは結構結果を出せる。今までの名だたるアスリートもそうした試練を乗り越え鍛錬されたからこそ今があると言ってもいい。が、そのモデルがどんな場合でもいつでも通用すると思い、疑うことをしなかった。


2.シグナルを無視した

 自殺の前に体罰のタレコミがあった時、このまま放置すれば重大な結果を蒙ると思いもせず、実績があるからと周囲も何も言えず危険の予兆のシグナルを握りつぶしてしまった。


3.逃げ道を用意しておかなかった

 「孫子」の中で敵を包囲するときは必ず囲みの弱いところを用意することが述べられている。そうすれば包囲された敵はわれさきにと囲みの弱いところから逃げようとする。完全包囲をすれば死に物狂いで立ち向かってくるので包囲する側の損害も大きくなる。追い詰めて力を出させる指導も悪くはないが、逃げ道を何らかの形で用意してやらないと今回のように自殺されるか刃物で刺されるなどの重大な結果をもたらす。


こうやって考えると、件の体罰教師って別に特別に暴力至上主義のイカレた体育会系でもなく、OB連が庇う時に言われるすぐれた人格者でもなく、誰でも陥る失敗の落とし穴に嵌る私とさほど変わらぬ普通の人間なんじゃないかと思う・・・・・

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明けましておめでとうございます

2013-01-01 16:17:56 | 日記
今年もよろしくお願いします
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