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初めて電験2種を受けたときの事

2024-02-12 18:09:26 | 電験2種への遠い道のり

さてさて・・・

gooブログのお題にカレーが出題されているにもかかわらず、今のところホルモンカレー以外に目新しいカレーを作れていないのは我ながら怠惰の極みと反省することしきりです。

インド料理、カレー好きな私は行く先々でインド料理の店を見るとものすごく気を惹かれます。

今回は初めて電験2種を受けに行ったときの話をしてみましょう。

試験を受けるときに昼食をどうするかは関心事としてはかなり大きなものになるはずです。しっかり元気をつけなおかつ午後の思考の邪魔にならない程度に食事をすることは合否を決める大きな要素と言えます。そこから言えば昨年の電工2種は技能試験後にゆっくり昼食を堪能して帰宅の運びだったので、洛中で心行くまで美味しそうな店を探したものです。

電験2種は電験3種や電工2種と違って京都府内に試験会場がないので大阪まで出向かなければなりません。出発は夜明け前、電験は夏の終わりの風物詩でもありましたから夜明け前と言えばかなり早い時間となります。この試験は本質的には記述試験でマークシートは記述の回答者を絞り込むためのものに過ぎないのですが、マークシートは4科目ありますから朝から夕方近くまで受け終わるともうふらふらになります。さらに出発時間が早いのですから試験会場に着いたときに一仕事終えたような疲労と眠気が襲ってきて4科目目の法規まで持つのかしらんwってぞわっとする気持ちになります。試験会場に向かう途中でインド料理屋を見かけたのですが、気になりつつも試験が大事ガマンガマンと自分に言い聞かせます。

何といっても年1度の機会、何とか受かってやろうと気構えて問題用紙を開ける時を待ちます。そして問題用紙を開けると、その年の問1は映像電荷を仮定して解く問題。これは境界面の電位が決まれば他の個所の電位が一意に決まることから、物質がないものと仮定したときに境界面と同じ電位が現れるように仮想の電荷を置いて電界を解析しようという手法です。寝ぼけ眼にこんな問題をぶつけられて計算が当然狂ってしまいます。電験2種の静電場の問題に難問が多いのは理由があります。最初の問題は大抵難易度が高くここで躓くか、問題用紙全体を俯瞰して得点できる問題から解いていける冷静さを持っているかが問われます。が、寝ぼけ眼で半分夢の世界に足を突っ込んでる状態で問題用紙を問1から眺めると計算が崩れて冷や汗が噴き出て時間だけが過ぎていきます。はっ、と我に返って次の電気回路から取れるところから解いていきます。この年は過渡現象も電子回路も解きやすい問題でしたが最初の問題でかまされてので受かる気がしませんでした。

そこで、寝ぼけている私は「どうせ理論は受からんのじゃw、どーせ来年再びマークシートを受けに行かにゃならんのだ、1科目落ちたら2科目落ちても100科目落ちても一緒や!w」などと訳の分からんヤケクソを起こします。なお、電験のマークシートは1・2・3種どれも4科目です。1日で百科目落ちるなんて器用のことは出来ないことになっていますw

やけくそを起こした私は「どーせ受からんのだったら、あのインド料理屋を心行くまで堪能しよう!w」って気になります。2科目が昼前なんですが電力と言って用語を選択してエイヤ!と塗りつぶすのが中心の科目です。インド料理を堪能する気満々の私は途中退出の時間になったら真っ先に出て行ってやるwと急いでマークをして試験官の退出可のアナウンスを待ちます。この年は分布定数回路の伝送行列が出てきましたが、用語とマトリクスが分かっていればハイパボリックの双曲線関数はただの文字列として解けば正解できる問題でした。

退出した私はまっしぐらにインド料理屋へ向かいます。品数の多いセットメニューでナンやタンドリー、数種類のカレーを意地汚く腹がはちきれそうになるまで食べました。

もう、朝一の理論科目で酷い目に遭った憂鬱はどこへやらw、インド料理でお腹を満たしてうっぷすっぷと言いながら上機嫌で試験会場に戻ってきます。

昼一番は機械科目、電験3種の時は結構いい時間を費やしましたが電験2種の機械科目は計算が少なくマークを塗りつぶすのにそんなに時間がかかりません。記述で機械・制御科目は時間との戦いになりますが、マークシートの機械科目は分からん用語は悩んでも仕方なしってことで手早くマークしていきます。

一通り解き終えると、昼食を意地汚く食べすぎたせいで眠気が襲ってきます。夜明け前から旅してきた私は眠気に抗おうともせずにうつらうつらと転寝をします。どれぐらい転寝したかはわかりませんがはっと目が覚めてよだれを拭くと、なんとしたことか!!ベストタイミングで「ただいまから途中退出が可能となります」と告げられます。これは足を延ばして寝なさいという点のお告げに違いないwってことで退出してベンチで寝っ転がりますが、この季節は暑いのであまり寝られません。

もやもやとしたまま最後の法規科目に向かいます。電験2種の法規は完全に暗記科目ですので記憶を呼び覚まして必死でマークシートを塗りつぶします。この科目は途中退出がありませんので最後まで受けて、終われば電車へ一目散w。帰ってきたときは夜も遅く完全にへとへとです。

次の日は日曜日。今さら何かしても合否はひっくり返らないので遊び呆けます。これは私が資格試験を受けるときに行っていることで、気持ちの切り替えもかねて翌日か次の週末は勉強せずに遊びに行くようにするのが習わしとなっています。

そして解答が公開されると自己採点。意外なことに4科目とも6割つまりは90点満点中54点を超えてたのでマークシートはクリアできてるwなどと浮かれていました。

しかしです、電験1・2種を受けられたことがある方ならば分かると思いますが電験1・2種は本質的には記述試験です。記述が何とかなって初めて免状を手にできるんですが、思えばこの時に地獄の入り口の敷居を知らず知らず跨いでいたみたいで、この後6年間苦しむことになるのです。

 


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