自分の中の、自分に『大丈夫?』と声をかけることがよくある。
きっと、そんな問いかけができている間は、大丈夫なのでしょう。
何が?大きな病気の予兆はないか、認知症は、音もなく忍び寄ってきます。
「あなたは大丈夫よ!」友人たちのほとんどがそんなことを言ってくれます。
わかりません、何の保証もないですから。ただ私は、生涯現役でいたいと常に思い、行動をしているつもりです。
コロナ禍、会社を続けていくことの危機感に直面した時のことです。
感染者が増加した初期、催事を開催することが叶わず、自宅ひこもっていたある日、ブログの更新で「仕事」と打ち込みをしたら「死事」と変換され、指先が凍り付きました。しばらく身動きができませんでした。
出口の見えない日々「手仕事の温もりを・・・」なんて、言っている場合ではない、ブックカバ-なんて、誰にも必要とされなくなる・・・、決断の時でした。
『時間はたっぷりある・・・』私は気持ちをくくり、引くことを考えず工房でひたすら商品を作りだめて行きました。しかし、人に会うことも減り、座っている時間が多くなり、身体の調子も悪くなっていきました。そんな時、たまたまチラシで鎌倉市のNPOの家事代行のグル-プを知り、面接に行き、ご高齢者の食事やお掃除のお手伝いをさせて頂くことしたのです。
正直に言います、このことは、私の中でリスクヘッジでもあったのです。
2000年に起業して、17年前に株式会社に。「鎌倉に布ものの価値あるお土産品」を作りたいと走ってきました。仕事を「継続」していく事が必須でした。
夢が夢で終わる、ぎりぎりでした。スタッフ、友人たちの励ましもあって、とにかく今日まで会社は存続しています。それよりも今、私には不思議な力がわいてきているように思えるのです。
週4日間、現在も午前中は家事代行の仕事に入っています。私が行くのを待っていてくださる。代々、この地にお住まいの方が多く私の知らない情報なども色々教えて頂いたりしています。私の手足が、ご高齢者の方たちのお役にたっている事実に、感謝です。
苦しい時間があったからこそ気づかされたあたりまえの日常、働ける、取り組む仕事がある日々が本当にありがたく、身体の動く限り続けていきます。