「本論から書け、前置きを目をつぶって切ってみろ」
「なるべく改行し、意識して余白を作れ」
「しゃべるように書け、親しいものに話していると思って書け」
花森安治「暮らしの手帖」初代編集長の文章教室語録。
おまけに文章は「見るもの」でもあると断言している。
ささやかながら「ブログ」という文章を書くことを私は日常にしているので、
「文章」のプロの、大先輩の方々のこんな言葉は宝物なのです。
「暮らしの手帖」は大好きな雑誌です。
何でもそうですが、文章も一生勉強です。
ブログを書きはじめたころ、大好きな向田邦子のエッセイ―を何度も繰り返し読みました。
そして先ず、文章のリズムの「師匠」と決めました。(失礼しました)
しかし、読めば読むほど、その文章の巧みさ、構成力の見事さに圧倒され「師匠」は「神」」
のレベルになりました。
脚本家、エッセイスト、晩年は長編にもトライし、昭和という時代背景を描いた最高傑作
「あ・うん」は、、なんど読み返しても新しい発見があります。
昭和56年8月、私の師匠は、本当の神になってしまった。
向田邦子 「あ・うん」文春文庫