知れた数のきものですが、あれこれ工夫して着回しすることはとても楽しい。
昨日単衣の話をしましたが、単衣は着る期間が短いのでどうしても数が少ないのです。
いえ、私がです。(沢山お持ちになっている方は沢山いらっしゃいます)
木綿のきものはそこへ行くと便利です、真夏以外長ーく着れます。
単衣仕立て、大体が普段着ですから家で洗濯も出来ます。
写真のきものは鳥取の弓浜絣です。40年近く着ています。
家でお水でざぶざぶ洗います。
40代で子供を産んで7,8キロ太りました。
裄が短くなり、直そうと思いながら『もう少し、もう少し』と着ています。
訳があります。亡き母が仕立ててくれたものです。
ゆかたを含め5,6枚縫ってくれたでしょうか・・・、
単衣ですから糸目の様子がよくわかります。
親子なのに、どうしてこうも違うのかと嘆きたいほどきれいな糸のそれに、
鋏を入れることなどできませんでした。
エビに魚篭の躍動感あふれる柄も気に入っているのですが、
そんなわけで、私の宝物の一枚です。
何度も水をくぐった藍の色が、最近、私の肌の色にしっくりと合ってきて、
この時期、大活躍してくれます。
いずれ娘に譲るその時、裄を直しましょう。
勿論、娘のサイズにです。