鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

私が鎌倉が好きな理由

2013年04月25日 | 日記

東京の浅草という賑やかな街で生まれ育った私は、正直山奥には住めない。

どこかに都会の匂いがないと生活できない。

鎌倉は東京駅から55分というアクセス。20代の頃、北鎌倉の東慶寺で知人と

お墓めぐりをしたとき、墓地の入口から振り返った「鎌倉」の強烈な印象が今も鮮やか

によみがえる。

遅い桜の季節だった。手入れの行き届いたお庭から1段2段上がった墓地に足を踏み

入れた瞬間、何気なく円覚寺の方向を望み、息をのんだ。

町並みが、現代という事象がかき消え、里山と寺だけがひっそりと存在していたのだ。

何百年も昔に一瞬でワープしたような、そんな気がした。40年も前の話だ。   

丁度1ヶ月ほど前、同じ場所から同じように円覚寺の方向を眺めてみた。

鎌倉は、鎌倉の里山の美しさは、人の手の入った美しさなのだ。観光客に愛でられる 

花々も、樹木も手入れが行き届いている。

小町通りは相変わらず人があふれ、紫陽花の季節はさらにふくれあがる。

山があり、海があり「人の手の入った自然」がある鎌倉が、私は好きなのだ。






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