海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

マダイ

2006-08-02 23:19:00 | タイ科フエフキダイ科イトヨリダイ科
和名 マダイ
学名 Pagrus major

鯉、金魚と並ぶ日本の代表魚。
北海道から本州沿岸(九州含む)、朝鮮半島、東シナ海にまで分布するが
熱帯域にはいないらしい。

タイという名前が「めでたい」に通じる事から古来より
お祝い事に使われる事になり
特に「御頭付き」になるとめでたい度がかなり上がるらしい。

日本の標準魚とあってタイ=魚と思われているのか
魚の和名には○○ダイと付くものが非常に多い。
なので例えばキンギョハナダイを「あれもタイの仲間なんですね」とか
「シラコダイってタイよりチョウチョウウオみたいですよね」とか
言われちゃう事も珍しくありません。
実際にはタイ科の魚の方が圧倒的に少ないんですけどね~。

ダイビング中のマダイとの遭遇は珍しくはなく
大瀬崎の湾内などでは餌付けされていたり
元々好奇心が強かったりでダイバーが近寄っても逃げません。
しかし成長して大きくなると警戒心も強くなり寄りづらくなり
顔も厳格になりそれなりの雰囲気を醸し出します。

でもダイバー的にはあまり人気は無いようです。
今までのダイビング人生の中ではマダイの写真を撮ろうと
一眼レフのハウジングを構えている人を見た事がありません。
コンパクトデジカメで撮ってるファンダイバーの人は見ますよ。
「私はマダイが好きなんですよ。1本マダイでもいい!!」
なんてダイバーにお目にかかった事もありません。
もしそういう方がいたら認識不足ですいません。
小さい頃はピンク色にブルーの蛍光スポットと良い色合いなんですけどね。

釣り人から見るとマダイは大人気。
小型のマダイはその色から「サクラダイ」と呼ばれますが
本当のサクラダイはハナダイの仲間です。
諺でも「エビでタイを釣る」なんて言葉もあって
かなりタイは高価な魚だった事もわかります。

養殖が盛んになってからは価格もこなれ
決して高級魚ではなくなってしまいました。
おかげで自分ら庶民の口にも普通に入るようになりました。
養殖物は脂がどうのと言う方もいらっしゃいますが
庶民のわれわれには美味しいか美味しくないかが大事で
マダイは間違いなく美味しい魚です。

学名のmajorですがあのmajor leagueのmajorと同じ語源です。
意味は「大きい」とか「多数の」とか「よりすぐれた」という意味で
マダイの場合は「大きい」という意味が適用されているそうです。

ちなみに日本語でいうメジャー=有名は和製英語です。


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