海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

ホウボウ

2011-07-29 20:04:13 | カサゴ・オコゼ・カエルアンコウ系
和名 ホウボウ
学名 Chelidonichthys spinosus

胸鰭が翼のように広がる一方で軟条3本は指のように変化しているのが特徴。
普段は胸鰭は閉じた状態で水底を這っているが
驚いて逃げたりする場合には胸鰭を開く。
その派手な色彩は相手を驚かせたりするためのものだと思われる。
求愛の時など使われる事はないような気がする。

西伊豆の大瀬崎では探せば見られるのでは?というレベルの魚。
どちらかというとトゲカナガシラの方が個体数は多い。
パッと見は似ているがホウボウの方が大型で
胸鰭の模様が波上に連続せず斑点となる事で見分けられる。

成魚は100m程度の水深に多いらしくダイビング中も10m台で見られる事は稀。
春くらいには小指の先程の黒いチビホウボウが見られるようになるが
そのサイズではトゲカナガシラとの見分け方はほぼ不可能。

身は白身で美味しく、さすがカサゴ目の仲間という感じ。

夜間は砂の中に潜って眠る。

ムツ

2011-07-20 23:42:26 | 少数派系
和名 ムツ
学名 Scombrops boops

成魚はダイビングではまず見られない数100mの深場に生息しているが
幼魚は春から初夏くらいに沿岸域で群れているのが観察できる。

言葉では説明できないほど特徴はないがとにかく歯が鋭く
調理する時など気をつけないと指がスパッと切れてしまう。
硬骨魚類の中でも上位にランクするくらいの切れ味な気がする。

成魚は重要水産魚種で刺身、煮付けなど最高に美味しい。
15cmくらいのサイズの物も漁獲され
子ムツの煮付けなど伊豆方面の定食屋のメニューに並ぶ。

幼魚期は密度の高くない群れを形成し捕食時には単独行動となる。
鋭い歯を持つだけあって食欲は旺盛で
しょっちゅうネンブツダイやクロホシイシモチを追いかけていて
自分の体長の半分くらいのサイズの物まで狙っていく。

夜間は体側に白い斑点が浮かび上がり
体をくの字にして中層を漂っているが
ある程度のサイズになると水底にいる事が多い。