海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

キュウセン

2006-08-04 21:48:57 | ベラ科
和名 キュウセン
学名 Halichoeres poecilopterus

北海道から九州まで日本の広い範囲で見られるベラの仲間。
キュウセンという名前は体側のラインが9本という意味で
三浦半島で呼ばれていた名前が和名に採用されたらしい。
名前の由来はハリセンボンと同じ経緯になるんですね。

水族館などでは夜は砂の中に潜り眠るという行動を取るので
昔から生態展示が行われていましたが
砂の中に潜ってしまっている物は見れるわけも無く
子供心につまらない展示だなあと思ってしまうのでありました。
特に当時の魚の図鑑などでは
頭だけを出している写真を掲載していたので
それと同じ光景が見れると期待していた分失望感が大きかったのかも。

その後自分で海水魚を飼育し始め
キュウセンを飼育する機会もあったのだが
飛ぶように高速で泳ぎ回り60cm水槽では狭すぎたのか
何度も飛び出し、気づいた時には水槽の裏で干からびていた!!
なんて事も数多くあったり
水槽に入れたとたんに砂に潜り
そのまま生きた姿を見る事がなかったりという事もありました。

釣りに熱中していた時も餌取りの魚のイメージが強いし
釣れても「釣り魚料理」の本にも料理法がでておらず
思いっきり外道の烙印を押し付けて
あまり良い思い出は残っていない魚だったのです。
釣り仲間の鰻屋さん曰く
「ちゃんと料理すれば美味しいぞ。小骨多いけど」
の言葉の「小骨が多い」に気が引け現在も食べた事はありません。
関西ではなかなかの高級魚らしいんですけどね。
精神も図太くなったので機会があったらチャレンジしたいと思います。

海で出会うキュウセンは好奇心が強く
ダイバーが追いかけたりしない限り逃げる事はありません。
フィンキックなどで舞い上がった砂中の餌を狙う事を知っているらしく
後ろから付いてくる方が多いでしょう。

そして他のベラ類と同じように性転換をする魚で
雄は大きく体色も緑がかったちょっと派手な姿をしています。
繁殖期にはいい色合いになり楽しませてもらっているので
今ではキュウセンも立派なお気に入りの魚です。

なお写真は雌の写真です。



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