海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

スジハナダイ

2006-12-29 20:12:00 | ハタ科
和名 スジハナダイ
学名 Pseudanthias fasciatus

伊豆半島付近から太平洋の熱帯域まで広く分布するハナダイ。
西伊豆の大瀬崎では水深30mくらいから見られるが
沖縄の伊江島やパラオでは60m以深に行かないと見られない。
ハナダイとしては大型で成熟した雄だと尾鰭も糸状に伸びるので
105mmクラスのマイクロレンズでの撮影にはイマイチ。

ハナダイの仲間なので雄の婚姻色はやはり派手。
季節はあまり関係ないようで
水温の低下する冬~春でも色を出している事がある。
ただ繁殖活動なのか
雌が雄化するのを抑制しているのかは解りません。

幼魚期は体側のラインが太いのが目立ち人気者。
そして婚姻色の出ていない雄は敬遠されがち。
そういう自分もスジハナダイを目当てで潜る事はほとんどなく
別の目的の生物をみるついでに撮っているという感じ。
でもちゃんとした雄の婚姻色はいずれ撮りたいと思ってます。




クサハゼ

2006-12-02 16:40:18 | ハゼ科
和名 クサハゼ
学名 Vanderhorstia sp.1

関東近辺から琉球まで広く分布する泥地を好むハゼ。
以前はV.mertensiと学名があったが
数年前にspとされてしまった。
紅海に生息する物も一緒とされていたので
いずれきちんと分類される日が来るでしょう。

伊豆の海では珍しくもなくあちこちにいるけれど
あまり目立たないので見た事がないダイバーも多いかも。
共生ハゼなので不用意に近づくと
直ぐに引っ込んでしまうのもメジャーになれない原因か?
写真に撮ると体色の素晴らしさに
うっとりしちゃうんですけどね~。

地域によって大きさにも差があるようで
自分が知っている所では
東伊豆の川奈、西伊豆の獅子浜の個体が大型で
中層に浮き上がり
ヒレ全開でホバリングしている姿は見応えあり。
東伊豆の宇佐美や西伊豆の大瀬崎の個体は小型で
ホバリングしている姿もあまり見られない。
しているのかもしれないが小さくて見えないとか!?

共生ハゼで引っ込むと最初に書いたけど
他の共生ハゼに比べると大胆で
ダテハゼと同じくらい寄る事が可能。
とっても良い被写体です。

でも共生ハゼと言われているけど
テッポウエビの姿って見た事無いんですよね。
自分の目が悪いのか
出てこないタイプのテッポウエビなのか・・・
図鑑などの写真でもエビと絡んでるのは見た事ありません。