海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

ウィーディーシードラゴン

2012-01-24 20:11:14 | 南オーストラリア
和名(英名)ウィーディーシードラゴン
学名    Phyllopteryx taeniolatus

南オーストラリアに潜りにくるダイバーの見たい魚No.2のウィーディー。
常にリーフィーの二番手となってしまう名わき役!?
確かにリーフィーの方が優雅で見応えがあるのだが
もしウィーディーがリーフィーと生息域が被っていなかったら
きっとNo.1の座についていた事だろう。

色彩的にはリーフィーより派手で個体差もありその数も圧倒的に多い。
個体数が多いというのが格を下げている原因とも言えるが
実際「この辺にいそうだなあ」と気にしていると視界に入ってくる。
特に事前にネタとして押さえていなくても見せてしまえるレベルである。
幼魚レベルになると海草むらに隠れているので
難易度が急激に上がってしまうので重宝される。

今回リーフィーとともにハッチアウトを観察することができたが
リーフィーが生まれた直後に水面に向かっていくのに対し
ウィーディーはそのまま生れ落ちた幼魚は海草の中に消えていく。
この差が個体数の差に反映しているではないか?と友人の見解。

生息範囲もちょっとだけこちらの種の方が広い。
環境適応性が高いと言い換えることもできるかもしれない。

サイズはやはり大きく透明度がけっして良い海ではないので
被写体までの距離が開くとなかなかキツイ状況になるので
ズームレンズやワイドレンズの方が
いろいろ考えて撮れると思う。
今回は60mmMICROで頑張ったが
背景を考えたり構図を考えたりとかはほとんど不可能でした。

あと自分のなかのイメージだとリーフィーよりも後ろ向きにならない気がする。


   

リーフィーシードラゴン

2012-01-12 22:34:10 | 南オーストラリア
和名(英名) リーフィーシードラゴン
学名     Phycodurus equse

小学校低学年の頃に読んだ(愛読?)「なぜなに世界の不思議」という図鑑シリーズで
バーミューダトライアングルがあるサルガッソー海に生息する生き物!!
という紹介で初めて知ったリーフィーシードラゴン。
子供心にこんな海草みたいな魚がいるんだろうか?と不思議に思いつつ
とっても心惹かれた魚である。

その数年後サンシャイン国際水族館で日本初公開!!(確か・・・)
この頃にはバーミューダトライアングルなんて信じてはいなかったが
本物のリーフィーには驚きと感動を与えてもらった。
しかし思慮深くない自分はこの時はまだ生息域さえ間違ったままではあった。
実際にはサルガッソーはカリブ海でリーフィーは南オーストラリアの魚だったわけで
それを知るのはもっと後の事である。

友人もリーフィーに憧れていた1人で10年ほど前に会社を退職した際に
オーストラリアを一ヶ月以上かけて巡りリーフィーと出会う。
その後パラオでガイドを始めた為にリーフィーを見に行く処ではなくなったが
大学院に入り直しガイドから海洋生物研究家を名乗るようになり
5年前から冬季に南西オーストラリアのエスペランスでりーフィーを見せるツアーを始める。

そこに乗じて2009年に自分も初めて水中で生リーフィーにお目にかかる。
その姿は優雅でありながら摩訶不思議。
この魚を始めて見た人は絶対に魚とは思えなかっただろうなとか考えてしまった。

サイズは大きいので一度見つけてしまえば移動も少なく安定して見れるのだが
個体数は決して多くは無く最初に見つけるまでが大変。
友人が探しておいてくれるので自分は楽してますが・・・

2011年の年末から2012年の正月にかけて再度エスペランスに行ってきたが
リーフィーのハッチアウト直後の稚魚を今回はゲット。
辰年生まれのリーフィーを正月から拝めるとはラッキーでした。

なおリーフィーが見てみたいという方はこちらを参照