海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

オビアナハゼ

2009-02-27 22:40:06 | カジカ系
和名 オビアナハゼ
学名 Pseudoblennius zonostigma

比較的冷たい水を好むカジカ科の魚でも暖かい温帯に広く分布しているアナハゼ。
体色はカジカの仲間らしいサイケデリックで派手派手。
この派手さが何気に保護色になっていて
海綿や海藻などがある場所では溶け込んでいて目立たない。

アナハゼと同じように生殖突起があるので雌雄の見分けは楽である。
産卵は雌では産卵管を出し海綿などに産み付けるらしい。
勉強不足の為にいまだ産卵シーンは確認していません。
ちゃんとチェックしないとですね。

性格は比較的肝が据わっていてあからさまに逃げる事はないが
アナハゼほど無頓着ではなく手を差し出しても
手に乗る個体には出会ったことが無い。

学名のPseudoblenniusはPseudは偽とか似ているという意味になり
blenniusはイソギンポ科に通じるので
イソギンポに似ている魚という事になるらしいのだが・・・
全然違うと思うのですがいかがでしょうか?
blenniusのちゃんとした意味を調べないとダメですかね。



アナハゼ

2007-01-03 22:45:20 | カジカ系
和名 アナハゼ
学名 Pseudoblennius percoides

「ハゼ」と名前が付けられているが「カジカ科」の魚で
北海道から本州全域まで分布している。
行動や形態、サイズを見てもハゼのイメージはないのだが
なぜそのような名前になったのかちょっと不思議。

自分が普段潜っている伊豆地域では極々普通種。
繁殖期になると雄には生殖突起がでてくる。
魚には珍しい交尾を行うが体内受精ではないらしい。
これまた不思議な繁殖方法を取る。
雄の生殖突起が出る事から広島では「チンポダシ」と呼ばれる。
あまりにもストレート過ぎるのだが面白いですね~。
春先~夏にかけて小さな可愛らしいサイズのアナハゼが目立ちます。

個体差はあるがかなり好奇心の強い魚で
ダイバーを隠れ家と認識するのか近寄ってくる事がある。
この時にタイミングよく手を伸ばすと手乗りアナハゼの完成。
手に乗るだけでなく握っても大人しくしていたり
更に近寄りカメラのハウジングにまとわり付く、
BCの中に入り込もうとするという行動もとる。

なんとかく愛嬌のある顔と動作で見ていて飽きないのだが
かなり貪欲なフィッシュイーターでもある。
裏を返せば逃げないので捕食シーンを撮りやすいという事でもある。
色彩変異も多いので密かに人気上昇中!?