海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

セミホウボウ

2008-02-05 00:20:28 | 少数派系
和名 セミホウボウ
学名 Dactyloptena orientalis

インド洋~西武太平洋~南日本と広範囲に分布する
胸鰭が特徴的な魚。
ホウボウと名が付くがホウボウの仲間ではなく独立した科。
カサゴ目という事になっているが発生時の形態が
アマダイだったかサンゴアマダイだったかの仲間に近く
分類学的に位置づけが変るとか変らないとか・・・
2~3年前の学会で発表されたらしい。
又聞きなのでよく覚えてません。
なら書くなという話なんですけどね。

胸鰭がパッと開いて派手だしホウボウに近く見えるが
よ~く見ると他の部分は全く似ていない。
特徴的なのは背鰭の遊離棘で
鬼太郎の妖怪アンテナのようにピーンと伸びている。
学名のDactyloptenaもここからきているようです。

ガイドをしていたパラオでもいるのはいるが
7年間の生活の中で見たのは1回だけ。
マラカルセントラルホテルのビーチでダイブマスターの講習中。
しかもフリッパーの970mをやっている時でした。
図鑑などで姿を見ていつか見たいと思っていた魚。
しかしタイムアタック中だったので泣きながら通り過ぎてしまいました。

その後日本に帰国して大瀬崎に通い始め再び出会いが訪れました。
「セミホウボウゲットー!!」と大喜びをしていたのだが
周囲の目は結構冷静。
どうやら特別珍しい魚ではなかったらしいです。
でも幼魚はその可愛らしさで人気者。
いたら絶対にスルーはできませんね。