海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

オキトラギス

2007-01-29 00:58:36 | トラギス科
和名 オキトラギス
学名 Parapercis multifasciata

比較的スレンダーな体型が多いトラギスの仲間の中で
丸っこい体型をしているので区別がしやすい。
南日本全域に生息するちょい深い場所を好む温帯種。
大瀬崎で言えば水深30mより上で見られる事は少ない。

他のトラギスと同じように表情があるように見え
マンガチックで可愛らしいがほとんど人気なし。
おばQっぽくてのほほんと癒し系なので
もう少し浅い場所で見られたら人気もでそうな気が・・・。
体色も比較的に地味なのでダメでしょうか?

練り製品の元になるらしいが
この体色を見るとなんとなく納得。
天ぷらや刺身も美味しいらしい。
料亭などでは人気者!?

アナハゼ

2007-01-03 22:45:20 | カジカ系
和名 アナハゼ
学名 Pseudoblennius percoides

「ハゼ」と名前が付けられているが「カジカ科」の魚で
北海道から本州全域まで分布している。
行動や形態、サイズを見てもハゼのイメージはないのだが
なぜそのような名前になったのかちょっと不思議。

自分が普段潜っている伊豆地域では極々普通種。
繁殖期になると雄には生殖突起がでてくる。
魚には珍しい交尾を行うが体内受精ではないらしい。
これまた不思議な繁殖方法を取る。
雄の生殖突起が出る事から広島では「チンポダシ」と呼ばれる。
あまりにもストレート過ぎるのだが面白いですね~。
春先~夏にかけて小さな可愛らしいサイズのアナハゼが目立ちます。

個体差はあるがかなり好奇心の強い魚で
ダイバーを隠れ家と認識するのか近寄ってくる事がある。
この時にタイミングよく手を伸ばすと手乗りアナハゼの完成。
手に乗るだけでなく握っても大人しくしていたり
更に近寄りカメラのハウジングにまとわり付く、
BCの中に入り込もうとするという行動もとる。

なんとかく愛嬌のある顔と動作で見ていて飽きないのだが
かなり貪欲なフィッシュイーターでもある。
裏を返せば逃げないので捕食シーンを撮りやすいという事でもある。
色彩変異も多いので密かに人気上昇中!?