海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

コケウツボ

2007-08-23 23:14:02 | 長物系
和名 コケウツボ
学名 Echidna polyzona

伊豆周辺から南日本全域で普通に見られるウツボの仲間。
パッと見の雰囲気からTHEウツボと混同されがちである。
決定的な違いは湾曲した口でそのせいで閉じられないほど。
THEウツボよりも牙も鋭く一般的なウツボのイメージは
こちらのコケウツボの方である。

体色は似ているのだが体の模様もウツボとは違う。
コケウツボの模様は網目状になりウツボよりもキレイである。
同じ網目状模様のハワイウツボよりはウツボに近い。

たま~に口がへの時に曲がり「これで餌を食べれるの?」
と思うような個体もいるのだが
成魚になっているのでちゃんと餌は食べられるらしい。

山と渓谷社の「海水魚」によると
生息域が神奈川県~高知県、台湾(これは理解できる)
そしてガラパゴス諸島!?である・・・
日本からガラパゴス。
その途中には生息しないのか?
船のバラストの海水かなんかで運ばれちゃったのでしょうか?

色彩や雰囲気が似ているくせに
コケウツボはアラシウツボ属でウツボはゼブラウツボ族になる。
アラシウツボもゼブラウツボも一般的じゃないのに
属を代表する魚なんですね。


トビヌメリ

2007-08-13 23:27:16 | ギンポ系ネズッポ系
和名 トビヌメリ
学名 Repomucenus beniteguri

日本全域(亜熱帯域は除く)から朝鮮半島まで分布する
完全温帯種のネズッポの仲間。
ネズッポと言われてもピンと来ないダイバーが多いが
ニシキテグリやヤマドリの仲間というと理解してもらえる。

しかしダイバーに人気の小型のネズッポ類とは違い
比較的大型でパッと見は地味であるため人気度は低い。
しかし各鰭には薄いながらも色々な色彩が混ざり
なんともいえない独特な美しさを持つ。
美しさでは同系統のヨメゴチに譲ってしまうが
背鰭の伸長の仕方なども個人的には妙に心を惹かれたりする。

魚のサイズ自体が大きいので
105mmのマイクロレンズでの撮影には不向きで
これがまた認知度の低さに繋がっているのではないかとも思う。
最近のコンパクトデジカメならワイド端で撮れば問題ないはず。
ただこれまた砂地にいるので外部ストロボがないと
舞い上がる砂でハレーションを起こしトホホな結果になる可能性も高い。

このトビヌメリの学名が謎な部分があり
beniteguriなのであるが
深海性のネズッポ科の魚で正式和名が「ベニテグリ」という魚が存在している。
学名beniteguriと和名ベニテグリこの2種の関係は!?
これはシノニムとは言えないのでずっとこのままなのでしょうか?
しかもトビヌメリは全然「ベニ」じゃないんですよね・・・