海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

ナミマツカサ

2010-12-31 17:14:53 | 少数派系
和名 ナミマツカサ
学名 Myripristis kochiensis

伊豆周辺の温帯域ではイットウダイ科の魚は少ないので
見かけると「お!?」っと思う。
この赤さは伊豆では貴重な色彩ではないだろうか?

少し前まではアカマツカサと混同されていたが
近年別種という事で記載された。
学名が高知からの標本に由来しているのがまさに温帯種らしい。

あちこちで調べてみたが生態写真から
アカとナミを同定するのは難しいらしく一律?
温帯域にで見られるのがナミ、亜熱帯域以南で見られるのがアカ
という事にしとけばほぼ間違いないという見解。
ホタテウミヘビとミナミホタテウミヘビ、タツノイトコとタツノハトコ
と同じ判断基準ですね。

日中に見られる事はほとんど無いが
夜間になるとレアというほどのネタではない。
ナイトダイブ率が高い獅子浜では水温が18度前後くらいまでの時期に
ゴロタ周りやエントリー口で見られる。
大瀬崎では湾内のゴロタ周りが観察率高し。
水深は10m以浅で見られるが
自分の記録では大瀬崎のタマサキの25mでも見られた。
この時は昼間でも隠れる事無く出ていた。

岩礁域を好むらしいので本来は外海などの方が多いのだろうけど
ナイトが不可能なのでわからないだけでしょう。



カマスベラ

2010-12-10 21:21:34 | ベラ科
和名 カマスベラ
学名 Cheilio inermis

カマスに似た体型からそのまんま名前がついたカマスベラ。
確かにベラのイメージとはちょっと変っていて
泳ぎ方も高速で飛びまわるような感じではない。

本来は熱帯種だけれど相模湾でも毎年普通種のように浅場で見られる。
夜間などは砂に潜り込むが越冬はできないようで
成魚になる事はほとんどないと思われる。

相模湾と書いたのは伊豆海洋公園ではそこかしこで見られるのに
西伊豆の大瀬崎や獅子浜では出たらレア物だから。
伊豆の雰囲気を見ていると岩礁域を好むようだが
熱帯域ではどちらかというと砂地が広がったり
海草があるような場所に多い。

カラーバリエーションは生息場所によって多いが
基本的に体色は成魚になっても地味。
このブログではありがちだけれど被写体としてリクエストに上がる事はまずない。
伊豆で成魚にならないと言ってもそれなりのサイズになるので
100mmクラスのMicroレンズでは戦えないのも理由の1つかも。