海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

ヒメハナダイ

2009-01-27 23:26:42 | ハタ科
和名 ヒメハナダイ
学名 Tosana niwae

ハナダイの仲間であるが一般的なハナダイのPseudanthiasとは違う
Tosanaという属名になっている。
比較的大きくなる種で体型もやはり他のハナダイとは違うイメージ。
ハナダイとしては大型種なのになぜ「ヒメ」なのか?
雄は各ヒレが伸長するのでお姫様のイメージなのかもしれない。
山と渓谷社の「日本の海水魚」によると
生態や雌雄差は不明となっているくらい珍しい。

しかし沼津市獅子浜では群れ(コロニー)が通年数箇所で見られる。
獅子浜でも水底に手をつくと片まで埋もれてしまうような軟泥の付近を好み
アカアマダイの巣穴の側や起伏のあるような変化のある場所に多い。
驚くと中層を逃げる物もいるが泥の中に潜り込む個体も多い。
アカアマダイの巣穴は縦穴になっているが
その側面に小さな横穴がありそこから顔を出している姿も普通に見られている。
夜間も泥の中に潜り込んでいるようである。

小さなグループではあるが個体数は多いので
雄のディスプレイも見る事ができるし秋には幼魚も見られる。
ダイバーに確認されていないのは生息深度及び生息環境によると思われる。

アカエソ

2009-01-10 00:22:28 | 少数派系
和名 アカエソ
学名 Synodus ulae

本州沿岸からハワイ、インド洋にまで広域に分布する。
その割には太平洋の珊瑚礁域では見られないらしい。
熱帯域になるとミナミアカエソという名前そのまんまな
エソの仲間が分布している。

普段は砂に半分埋まった感じでジッとしており
色彩も見事なまでに地味。
そんな状態なのでダイバーに注目を浴びる事も無い。
しかし各種フォトコンなどでは
この種がモデルとして登場している事が多い。

口が大きく歯がギザギザでそれだけを見ると
立派なプレデターであろう事が想像されるように
捕食シーンを目の当たりにすることが多い。
スズメダイやカワハギ、中層に群れるアジやイワシ
時にはキタマクラにさえも襲いかかる暴君である。

とにかくがっついているイメージがあり
水深10mくらいの深さから水面近くに群れる
イワシなどの小魚に襲い掛かることも珍しく無い。
そんなシーンはやはり画になるという事で
不人気な割にはフォトコン常連モデルなのでした。